こんにちは、みちょるびんです。
「ヒスイ海岸」へ続く階段を下りていくとすぐに砂地に変わり、いよいよ海が近いという感じがありました。
しかし、すぐそばに大きなテトラポットがたくさん置かれていて、それが視界を遮って海は見えませんでした。
テトラポットの足元には既にたくさんの小石。
確かに、これでは歩きづらい。
靴底の滑り止めがしっかりしているマリンシューズは正解だったようです。
その辺りの小石は、比較的サイズが15cmくらいと大きく、丸い形をしていました。
ヒスイ海岸の石は丸いという情報を事前に得ていましたが、本当にその通りでした。
しかもいろいろな色や模様のものがあり、見ていてかわいい。
だが、今は「ヒスイ」。
「ヒスイ狩り」に期待が高まっている時なので、これらの石はみちょるびんの眼中にはありませんでした。
テトラポットの先の方に黒いビーチが見えたので、はやる気持ち押さえながら、更に奥の方に進んで行きました。
途中で、ビニール袋を持った一人の男性とすれ違いました。
カジュアルな格好ではありますがエレガント。
シャツにチノパンといった服装で、ガッツリ海に遊びに来たといった感じではない。
ビニール袋を持って、足元を見つめている様子から「ヒスイ狩りをしているライバルかな?」とも思うわけですが、そもそもこんなエリアにヒスイがあるはずがない。
「知識の乏しい素人のおじさんかな?」とも思いつつ、先客であることに敬意を表して「何かいいのが取れましたか?」と挨拶してみました。
しかしなぜか言葉を濁されてしまいました。
なんだか感じが悪い・・・と思いながらも、みちょるびんは先を急ぐことにしました。
目指すは海岸。
気が急きます!
浜辺に出てみると、波打ち際は黒い砂浜となっていました。
だけど、波が届かないところには、びっしりと石が敷き詰められていました。
石のサイズはテトラポット周辺よりもかなり小さくなっていました。
テトラポットの方は乾いた白っぽい色をしていましたが、水際は水で湿って黒っぽい。
海は、バニラアイスが溶けたクリームソーダのような水色をしていました。
きっとヒスイは、足元にある堆積した小石群の中には落ちていないだろうから、波打ち際を狙った方がいい。
だけど想定外だったのは、波打ち際と小石の層には段差ができているということ。
荒い波が地面を削ってできたものなのでしょう。
ちょうど波の届くギリギリのところに段差があるといった感じでした。
浜辺が平らであれば、波が一旦引いていった時を狙って、コロコロ海に引き戻されそうになっている石をすばやくキャッチし、自分はすぐさま波が届かない安全な場所に引き返すことが可能ですが、ここではそれが難しい。
ざっと見積もった感じ、高低差は30cmくらいはあるんじゃないかな・・・。
水際まで行くと、足が濡れた砂に取られて機敏になどは動けないだろうし、ましてやこの段差というハードル。
座り仕事が多く、最近歩くことも少なくて足腰が弱ってきているみちょるびんは、この数秒毎に繰り返される波との鬼ごっこに勝つ自信はない・・・。
逃げ遅れると、下手すると太ももあたりまで水没するに違いない。
水位自体はそこまでではないとしても、ザッパーンと勢いよくやってくるわけで、しぶきも上がりますからね。
それに下の階に下りたら最後、上に這い上がれなくなるんじゃないかっていう心配もありました。
基本、その一帯は砂地なわけなので、段差に足をかけても、足場は崩れていくばかりなんじゃないかと・・・。
ここで一人立ち往生しても、救助してくれるような人は誰もいない。
さっきのエレガントカジュアルのおじさんも、あてにはならない・・・。
どこか、少しでも、段差がないところはないかと探してみましたが、そんな都合の良いところなどありませんでした。
これでは、波打ち際まで近寄れない。
「ヒスイ狩り」をするにあたっては超難関。
だから!
だからですよ!!
みちょるびん手製の「柄長アミお玉」が大活躍することになったんです。
水際まで下りずして素早く石をキャッチできるんですから、優れものですよ!
多少の「くるくる回転」(※)はありましたが、基本的にはすくうだけの単純な作業なので、石をアミに乗っけさえできれば、採集に失敗するということはありませんでした。
だから、回転防止のガムテープ補強も不要でした。
このみちょるびんの完璧な装備で、1つだけ失敗したなと思ったことがありました。
それは、パンツの裾の収まりの悪さ。
パンツが水に濡れないように、膝上までまくり上げることを想定していたので幅広のものをチョイスしていました。
そこまでは良かった。
ただ、幅が大きすぎて、まくり上げても、まくり上げても、重力に逆らえずにすぐに元のとおり下がってしまうという問題が発生しました。
仕方がないので、最後には、膝上のところまでまくしあげ、裾を丸めて縛るようにしました。
それでも何度もやり直す羽目になり面倒でした。
留める用に輪ゴムを持参すべきだったと思ったのでした。
これは、次回に向けての反省点です☆
以上、みちょるびんでした!
(※)「『糸魚川』レポート。(2.秘密兵器)」