じーまんGO! 宝石 旅行

「活動的」且つ「計画的」一例。(5)

投稿日:2023年2月8日 更新日:

 こんにちは、みちょるびんです。

 友達に「みちょるびんは『活動的』(行動的)且つ『計画的』」と言わしめた「お伊勢参り」旅行(「じーまんGO!(#8 活動的なので波乱に♪)」)。
 まずは、旅行に出かけるまでの間、みちょるびんがどう「活動的」に「計画的」に過ごしていたかを記す、昔の日記をご紹介。

旅行出発3日の日記

 今日と明日は、午後から連続で休暇を取っていた。

 明日は、「宝石鑑別」学校で知り合った友達が勤める‘オークションハウス’主催の「オークション」の日なので、向学のために見学に行く予定。
 そして今日は、そのオークションに出品されている美術品の下見に行くのだ。

 会場がある場所は、私には普段、馴染みのないエリア。
 だからランチには、グルメレビューサイトで見つけた、ランキングが高く、だけど手頃なランチが楽しめるレストランに行くつもりでいた。
 そして更に、今日は映画の割引日でもあるので、夕方からは映画にも行くつもりで考えていた。

 映画の上映日や場所などを、長い間探し続けていた映画「ビル・カニンガム&ニューヨーク」(ストリートスナップの元祖的存在と言われるN.Y.の写真家のドキュメント)―――。
 私が通う美容院の美容師さんからその話を聞いて以来、ずっと観たかった映画である。

 最近になり、職場の近くで上映されるという情報を突き止め、今日はその映画館に観に行こうと思っていた。
 今日は、オークションは下見だけだから、早い上映回のを観ようと思っていたのだが、タイミングが合わず、結局いつもと変わらない時間帯――19:10開始にせざるを得ず、がっかり。
 その前にもう1本別の映画を観るか、あるいは明後日に閉店してしまうというレストランで、早めのディナーにするか・・・など、あれこれ考えていたわけだが、はたと、意中の映画のチケットをまだ手配していなかったことに気づいた。

 もう随分前から行くことを決めていた映画だったのに!

 確認してみると、なんと、2列目には最後の1席があるのみで、他はもう最前列の席しか残っていないという状況だった。
 何たること!

 こうなると、先にチケットを買いに走った方がいい。
 オークションハウスの友達をランチに誘ってみていたが、他に約束があるという返事だったし、とにもかくにも、先にチケットを買いに行くことにした。

 私が窓口でチケットを求めた時は、既にラスト3席であった。
 2列目にあった1席も、既に埋まっていた。

 最前列か・・・キツイな・・・と思ったが、ずっと観たいと思って探していた映画である。
 やはりこの好機は逃せない。
 ゲットした。

 オークションハウスの近くに探したレストランに行く頃には、雨足が強くなり、またちょっと道に迷ったこともあって、だいぶ雨に濡れてしまった。
 パンプスにも水が入ってしまい、気持ちが悪い。

 そうやってようやくレストランに到着したが、満席で断られてしまった。

 雨の中、ずぶ濡れで来たのに追い帰すなんて!
 しかもわざわざ調べて来たのに!!
 他にレストランなんて、どこも知らないのに!!!

 二度と来るもんか!いう気分。
 また雨の中、外に放り出されてしまった・・・。

 かと言って、腹に入れば何でもいいというような気にもなれず、レストランを求めてしばらく雨の中をさまよった。
 そうしてようやく洒落た感じの建物を見つけ、その中にあったガレット屋に入った。

 履いていたスカートは絞ったら水がしたたり落ちそうなくらいグッショリ濡れていた。
 座席に座る時には、気持ちが悪いので、スカートをお尻に敷かないように用心した。

 映画の席は何とかギリギリ確保できたものの、雨にも降られたし、気になっていたレストランにもフラれ・・・―――。
 こりゃ、お楽しみの抽選会にもハズレるわけだ・・・と思った。
 ツイてないんだもの、こんな調子でサ!?

 今日は、応募していた格安宿泊施設利用券の抽選会があったのだが、私は見事にハズレていた。
 同じく応募していた後輩は、二次抽選の時にかろうじて当たったのだそう。
 私のランチ仲間なんかは抽選会に立ち会い、自身の友人に念を送ってあげたのだそうで、その甲斐あってその友人は当選したのだと自慢していた・・・。

 ランチ仲間よ、何故、私の番の時にも念を送ってくれなかったのだ!?
 冷たいじゃない・・・。

 さて、昼食を済ませ、14:30近くにオークションハウスに行った。
 会場には、絵画や陶器等が飾られていた。

 しばらくすると、友達が現れたので、私は今回の‘目玉’だとかを訊いてみた。
 確かに品がよく、色合いもキレイな花の絵が、今回の‘目玉’なのだそうで、250万円からのスタートだとか。
 この絵なら、私も家に飾ってもいいと思った(もちろん手が出せるような値段ではないが!)。

 円山応挙の作品もあった。
 本物ではあるが、でも‘目玉’ではないのだそう。
 何故なんだろう?

 私は、ほとんどの作家を知らなかった。
 きっと現代作家も多いのに違いない。

 その後、友達が別室に通してくれ、コーヒーをご馳走になりながらいろんな話をした。
 友達と個人的な話をしたのは、実は今回が初めてだった。

 「宝石鑑別」のディプロマを取得したものの、現職は全くの異業種であることを私が明かしたところ、驚かれた。
 他方で、クリエーターのような、軟派なイメージもあったのだそうで、デザインに興味があると話したら「向いていそう!」と言ってくれた。

 「ジュエリーCAD」(キャド:コンピューターを使って3Dデザイン画を作成する)の勉強のために新たに学校に通おうか考え中で、でも学費が高いので尻込みしている・・・という話をしたら「思い立ったが吉日、始めるべき!」と言われた。
 背中を押してもらった感じ。

 そう言えば携帯電話に、先日私が見学に行った学校からの伝言が残っていたことを思い出した。
 また、見学の際に渡された‘授業料割引券’の有効期限が、残りあと数日になろうとしていたことも。

 有効期限までの間に、どうするかを決めねばと思っていたのだ。
 明日にでも学校に行こう、そう思った。

 友達といろいろとおしゃべりし、また改めて下見するなどして、結局17時近くまで会場にいた。
 そんなこともあり、もう1本別の映画を観るという計画はなくなった。

 さて、映画「ビル・カニンガム&ニューヨーク」。

 小さい劇場とは言え、やっぱり最前列の席では観づらかった。
 字幕を見るのと、画面に映し出された彼の作品=写真を見るのとで忙しく、多くの写真を見逃したように思う・・・。

 映像の中の写真家ビル・カニンガムは、年齢はいくつだったのか?
 88歳??

 彼の若い頃の写真もかわいかったが、笑顔がとてもキュートでチャーミング。
 人懐っこい顔立ちであり、それも人々から好かれる理由じゃないかと思った。

 しかし彼が愛される本当の理由は、そのプロ意識の高さだと思う。
 自由を愛すがために「給料は受け取らない」とか、「パーティー会場では水1杯すら飲まない」とか―――。
 そういうストイックな仕事ぶりだからこそ、他人につけいられるスキを与えないのだと思うし、ヤッカミどころか逆に尊敬されるのだと思った。
 感心した。

 本人は「これは仕事じゃない、自分の楽しみなのだ」と話していた。
 何て幸せなことか!

 それにしても、彼は生涯で一度も恋をしなかったのだそう。
 本当なのだろうか?
 忙しかったし、そんな暇はないと―――。

 確かにファッションに夢中ではあったのだろうけど。
 わからないではないのだけど。
 ニュー・ヨークタイムズ誌という、自分にとって自由な表現の場があり、多くの人に賞賛されれば、満足もするし、もっともっと活躍したいと思うのだろう。

 教会の話の時の、彼の固まったような姿勢は不思議だった。
 あの時は、彼の考えや感情がはかれなかった。
 何だったんだろうか・・・??

 この映画を観て良かったと思った。
 勇気をもらったと思う。

                             以上、みちょるびんでした!

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