こんにちは、みちょるびんです♪
日本に一時帰国していた際、予定の合間を縫って1回だけ旅行する機会がありました。
寝台特急列車「サンライズ瀬戸」の予約が、奇跡的に取れたのです!(「道後温泉旅行!」)
~☆~・~☆~・~☆~・~☆~・~☆~・~☆~・~☆~・~☆~・~☆~・~☆~・~☆
松本城を出たあとは「松山城二之丸史跡庭園」を訪問しました。
「松山城二之丸史跡庭園」は、松山城二の丸跡の敷地約1.6ヘクタールを史跡庭園として整備されたものです。
庭園内部は、古い絵図や発掘調査に基づいて、二の丸邸の間取りをその遺構の上に表現しているとのこと。
北の位置にあった表御殿――藩の中枢としての役割を果たす正殿――の部屋の間取りには、各種の柑橘や四季折々の草花を植えて「表御殿跡柑橘・草花園」が設けられていました。
そして、南西部にあった奥御殿――藩主の家族の住居――には、部屋の間取りを水が流れるようになっている「奥御殿跡流水園」が!
みちょるびんは全国のお城をくまなく回ったわけではないし、そもそも、お城に関しては全くの素人。
でも‘流水園’だなんて聞いたことがないし、「奥御殿跡流水園」のように水を流して部屋の間取りを表現している史跡は珍しいのではないかと思いました。
なかなか興味深かったです。
庭園外周部分の櫓や門、塀などは当時の手法を用いて復元されているとのことですが、大井戸に関しては、発掘調査で見つかった大井戸遺構がそのまま露出展示されていました。
防火用水として備えられたものと考えられるらしい。
東西18m、南北13m、深さ9mとダイナミック。
日本一の大きさを誇るそうです。
そうだよねぇ、こんなに大きな井戸を見たのは初めてです!
それでいて、きれいに四角く石垣が積んであり、井戸の下まで下りて行く石段も備わっていて、構造としても美しかったです。
みちょるびん的には、観恒亭の近くにあった水琴窟(すいきんくつ)が一番のお気に入り。
水琴窟は、江戸初期の茶人・建築家・造園家である小堀遠州により考案された日本庭園の装飾の一つ。
茶室に入る前に手を清めるために使用する「手水鉢」(ちょうずばち)や「蹲踞」(つくばい)の近くの地中に空洞を作り出すことで、落下した水滴の音色を反響させる仕掛けとなっており、手水鉢の排水を処理する機能をも合わせ持つ優れものです。
具体的には、釣鐘状の瓶を逆さにして地中に埋め込むことで空洞をつくり、瓶の底面(実際には空洞の上部)に開けた小さな穴から水を落とす。
その際、受け皿に溜まった水面を打つ水滴音が瓶の内部で反響し、琴のような清澄のような音が出るのだそう。
水滴の量、瓶の大きさ・質・焼き方、周りに埋めるグリ石など、様々な条件によって音色が変わるため、一つとして同じ水琴窟はないと言われています。
また、同じ水琴窟でも、時間帯や季節によって音色が異なるとのこと。
この庭園では、その水音が聞きやすいように、竹筒が設けられていました。
竹筒に耳をあて耳を澄ませてみると、高音の澄んだ音が聞こえてきました。
鉄琴のような金属音のようで、音楽を奏でているかのようで心地よかった♪
竹筒から耳を離しても、しばらくその音が耳に残っているような感じがしました。
いつだったか、どこかでも、水琴窟の音色を聴いたような記憶があるけど、思い出せない・・・。
日本には、こんな素晴らしい風流な仕掛けがあるんだなぁと改めて感動しました。
勝山亭では庭園全体が見渡せるのだそうですが、勝山亭へと続く道を見落としてしまっていたようで、結局、勝山亭には至らなかった。
それがちょっと心残り。
(つづく・・・)
以上、みちょるびんでした!