こんにちは、みちょるびんです。
宝石鑑定士が監修する国内最大級の宝石専門メディア「KARATZ GemMagazine」が10代~60代の宝石好き568人を対象に、2021年12月10日~26日の間に実施したインターネット調査「KARATZ・みんなのアンケート『誕生石にまつわる意識調査』結果発表!」。
みちょるびんが、世界にその例を見いないという‘日本人のオパール好き’の理由のヒントを探している中で出会ったアンケート結果の発表でした―――。
「自分の誕生石をどう思うか」という質問の選択肢として設けられていたのは①「好き」、②「あまり好きではない」、③「好きなものと嫌いなものがある」、④「特に何も思わない」という項目。
一旦、そのままの順位発表をしたものの、KARATZは「2月や7月のように、そもそも誕生石が一石しかない月と3月のように複数石がある月では回答がブレやすい」として、③の回答数を①と②にそれぞれ加えて、改めて確認する・・・ということをしていました(「誕生石にまつわる意識調査!」)。
ただ、改定後の表の数字をよく見てみると、③が加算された数字がそのまま‘%’として置き換えられただけのものになっていました。
③を足し込んだ①と②と、残りの④を足した時のトータルが100%にはなっていないため、これでは正確な比較はできないと、みちょるびんは考えました☆
なのでみちょるびん、数字を抜き出し、全体が100%となるように改めて計算し直してみました。
その表が以下のものです。
(本サイトでの作表自体が初めてなためてこずり、そのため④の欄は割愛しました☆)
【「③好きなものと嫌いなものがある」のデータを反映の上、割合を計算し直した表】
順位 | 好き (①+③) | 順位 | あまり好き ではない (②+③) | ③好きなもの と嫌いなもの がある | ||
1月 | ガーネット | 2位 | 80.3% | 8位 | 19.7% | 9.8% |
2月 | アメシスト 《クリソベリル》 | 9位 | 66.6% | 5位 | 27.1% | 0.0% |
3月 | アクアマリン サンゴ ブラッドストーン(+) 《アイオライト》 | 5位 | 73.8% | 7位 | 21.3% | 19.6% |
4月 | ダイアモンド 《モルガナイト》 | 6位 | 72.2% | 10位 | 18.5% | 5.9% |
5月 | エメラルド ヒスイ | 4位 | 75.4% | 11位 | 17.6% | 7.5% |
6月 | 真珠 ムーンストーン アレキサンドライト(+) | 10位 | 64.2% | 3位 | 32.8% | 31.4% |
7月 | ルビー 《スフェーン》 | 7位 | 67.2% | 6位 | 27.3% | 3.8% |
8月 | ペリドット サードオニキス スピネル(+) | 12位 | 56.3% | 1位 | 40.0% | 31.0% |
9月 | サファイア 《クンツァイト》 | 1位 | 90.6% | 12位 | 0.0% | 0.0% |
10月 | オパール トルマリン | 3位 | 76.6% | 9位 | 19.1% | 11.9% |
11月 | トパーズ シトリン | 11位 | 59.6% | 2位 | 38.6% | 18.8% |
12月 | トルコ石 ラピスラズリ タンザナイト(+) 《ジルコン》 | 8位 | 66.7% | 4位 | 31.6% | 30.4% |
※「+」で表示した石は、調査期間の途中に「誕生石」改定が発表された新石。
《》内に示したものは、本調査対象とされていなかった新石。
以上のとおり、「自分の誕生石を好き」と回答した順位のトップ3については入れ替わりはないという結果に終わりました。
第1位の9月生まれの誕生石は、調査対象としては「サファイア」1石となっていましたが、②「あまり好きではない」③「好きなものと嫌いなものがある」の回答率は0%であり、また「好き」と回答された方が90.6%もおられ、文句なしのブッチギリ第1位となりました!
「サファイア」は3大宝石の1つであり、その他の「ルビー」と「エメラルド」と比較すると、青色以外にも幅広い色の領域があるという特徴があります。
宝石好きの方なら、そういった知識はお持ちでしょうし、いろいろな色を楽しめるという点が9月生まれの人たちの満足度を上げているのかも知れません。
そういう意味では、10月の誕生石「トルマリン」も色の領域が広いので、同様の理由であることが考えられます。
また「トルマリン」は、マルチカラーやキャッツアイを呈するユニークな石もありますし、興味は尽きないと思います。
その点、1月の誕生石「ガーネット」は、必ずしも色の領域が広いとは言い難い石。
だけど「ガーネット」は手頃な値段で楽しむこともできれば、「デマントイド」のように高価で美しいファイアーを放つ魅力的な石もある。
また、‘水に漂うスコッチ効果’と呼ばれる内包物を持つ「ヘソナイト」も魅惑的(「新☆誕生石!(2:1月の誕生石)」)。
「ガーネット」もそういう意味ではバラエティーに富む興味深い石と言えるので、そういったところがまた1月生まれの人たちを魅了しているのかも知れません。
なお、第4位には5月生まれの方々がランクインしていました。
②「あまり好きではない」では順位が第11位と低いので、こちらも自分の誕生石への満足度が高いということが言えると思います。
5月の誕生石「エメラルド」と「ヒスイ」は、一見、緑色に色が偏っているかのようにも思われますが、実は「ヒスイ」には緑色以外にも白、青、黃、黒、橙、赤、薄紫等の色がある。
また「ヒスイ」は「日本の国石」にも認定されているので、そういった付加価値も5月生まれの人たちの心をくすぐっているのではないかと想像しているみちょるびんです(「新☆誕生石!(14:日本の国石)」)。
一方、自分の誕生石を②「あまり好きではない」と回答した方が多かった月については、次の通りの結果となり、見事に①「好き」な順位の最下位3つがランクインした結果となりました。
「あまり好きではない」 「好き」
第1位:8月 第12位:8月(ペリドット、サードオニキス、スピネル)
第2位:11月 第11位:11月(トパーズ、シトリン)
第3位:6月 第10位:6月(真珠、ムーンストーン、アレキサンドライト)
表の右端の欄に参考として追加したのですが、③「好きなものと嫌いなものがある」という結果のデータを見ると、30%以上の数字をたたき出していたのは、6月、8月、12月といずれも誕生石が3石ある誕生月。
上記の結果は、6月と8月の場合、誕生石の数が多い分、好き嫌いが分かれてしまった――それがこの結果に反映されてしまったように思われます。
それにしても、6月がワースト3位に入っているということに、みちょるびんは驚きました。
「真珠」は女性に根強い人気があるように思うし、「アレキサンドライト」はカラーチェンジの王様で、宝石好きの人にとっては憧れの的であるはず。
実際に「もし変えることができたなら、どの宝石が良いか」という質問では第2位にランクインしていました。
しかし、これら「真珠」「アレキサンドライト」「ムーンストーン」が持つ雰囲気やテイストは全然異なるものであるため、もしかすると好みが分散してしまっても仕方がないことなのかも知れません。
8月の「スピネル」も、実は色の領域が広い石。
硬度も8と高いですし、みちょるびんはもっと「スピネル」は高く評価されるべきと思っているのですが、残念な結果です。
11月のトパーズも、黄色を代表する石ではありますが、シェリーカラーやピンクなどの美しい色もある。
ロンドンブルートパーズなんてのもありますよ。
色の領域が狭いというところが敗因なのでしょうかね・・・??
トパーズもみちょるびんの好きな石の1つなので、残念な結果でした(「シェリー・トパーズの指輪」)。
ところで同じ3石の誕生石を持つ12月生まれの方々も、自分の誕生石を②「あまり好きではない」の第4位。
だけど、①「好き」では第8位と健闘しているので、もしかすると「タンザナイト」が底上げに貢献しているのかも知れませんね。
なぜなら「タンザナイト」は、「もし変えることができたなら、どの宝石が良いか」という質問で、栄えある第1位の宝石。
きっと12月生まれの方の中にも「タンザナイト」押しは多いのではないかと思います。
その「もし変えることができたなら、どの宝石が良いか」という質問―――。
よく見ると、「タンザナイト」「アレキサンドライト」「サファイア」に続いて、「オパール」が第4位に食い込んでいるんですよ!
「ダイアモンド」、「ガーネット」を差し置いてです!!
「サファイア」と「ガーネット」は「自分の誕生石をどう思うか」という問いの「好き」の堂々第1位と第2位の誕生月の石ですし、「オパール」も第3位の月の誕生石の1つです。
こうやって見ると、実は今もなお「オパール」は根強い人気があるということが言えそうです!!!
以上、みちょるびんでした!