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見逃せない!

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こんにちは、みちょるびんです。

【ある日の日記】

 今日は、遅くまで残業をしていて、久し振りにタクシーで帰宅することになった。
 週明けの月曜日から、イベントが予定されているのだが、急な予定変更が生じるなどして、対応に追われたのだ。
 余裕があるようで、いつも結局、ぎりぎりまで準備を余儀なくされる。
 一旦は、終電に駆け込もうかとも考えたが、まだまだ、やり残しがあったので、そのまま残って処理していた。

 しかし、今夜は、テレビの連続ドラマの最終回だった。

 自分が25歳だった25年前に、自分の子供だと名乗る青年が突然目の前に現れるという話。
 謎の消息不明となったガールフレンドを探して旅に出るが、それは、自分のルーツを探す旅になる・・・というSFで、なかなか面白かった。
 だから、最終回の今日は、見逃すわけにはいかなかった。

 24時半まで働いたところで、もう帰らないと間に合わない時間になろうとしていた。
 ちょうど、つまらないFAXが送信されずにいたので、まだ残っていた新人の後輩に、そのフォローをお願いしてから帰ろうと思った。

 「後輩が帰宅する時に、まだ、FAXが送られていないようだったら、リダイヤルしてほしい」という簡単な依頼だ。

 ところが、後輩は、送信結果の確認方法がわからないと言うのだ。
 あきれた。
 そして、イライラした。

 入社してからだいぶ時間が経っているというのに、何を言っているのだろう。
 こんなの、世界の常識じゃないか!

 新人を、’腫物を扱う’ようし、いかに、誰も、仕事を頼んでいないし、教えてこなかったと言うことがわかる。
 室内の電話が鳴っていても、涼しい顔。
 ありえないことだ。

 私は、この後輩を直接指導する立場にはないし、これまで、仕事で接する機会はあまりなかったが、これはどうなんだろうと思った。
 もちろん、それは、後輩だけの問題ではないのだが。

 私は、ドラマのことが気になり、早く帰りたかったので、のんびりしている後輩に対して腹が立った。
 あまりにマイペースなので、終いには、私は、お願いしておきながら、お願いする態度ではなかったと思う。

 そうやって、慌ててタクシーに飛び乗った。
 車中では、私はずっと、イライラしていた。

 私としては、簡単なことを頼んだつもりだった。
 普通に仕事ができる相手なら、全然、問題ないこと。
 「わかりました」と二つ返事で、済むことだった。
 ところが、後輩が、そんな簡単なやり方を知らないばかりに、何だか、私が、すごく嫌な仕事を頼んでいるように、周囲に映ったんじゃないかと思ったのだ。
 部屋には、まだ、別に残業していた同僚もいたのだ。

 それにそもそも、私が慌てて帰りたい理由は、「見たいテレビがある」という後ろめたいもので、バツが悪いじゃないか。

 そんないらだちから、後輩に対する怒りが、とにかく先行したわけだが、こんなに、人の目とか、自分の態度が気になるくらいなら、さほど急いでいたものでもなかったのだし、もう頼まない方がましだったと思った。
 いや、これくらい、先輩として、別に、依頼しても問題ない程度のものだし、堂々としていればいいのだと、何度も思い直し、他のことを考えて、気をそらそうとしたが、頭から離れない。

 こういう些細なことが気になる、小心者なのだ、情けないが。
 私は、結局、気になって、どんな様子か、職場に電話した。

 電話に出た後輩の声は、思いの外明るかったのでホッとした。
 後輩は、あの後、FAX送信が完了していないことを確認し、再送してくれたと言う。
 別に、そこまで求めたわけではなかった。
 後輩が帰宅する時に、もう1度トライしてくれたら、それでいいと思っていたのだ。
 だけど、あんな風に、私が、ちょっとムキになったりしたもんだから、後輩も、大事な書類だと受け取って、責任を持って最後まで対応してくれたのだろう。

 既に、’気軽なリクエスト’ではなくなっていた。
 後輩に悪いことをしたと、ちょっと思った。

 後輩だって、深夜1時近くまで残業し、疲れていたはずだ。
 それに、自分の仕事で、手いっぱいだったはずなのだ。
 私だって、逆の立場だったら、夜中の1時に、他人の仕事など頼まれたくないだろう。

 いずれにせよ、後輩と話して、ようやく気持ちが収まった。

 肝心のドラマは、悔しくも、10分間見逃した。
 こういう時に限って、予定通りの時刻に始まるのだ。

 因みに、気になっていた青年が父に残した伝言は、「お父さんとお母さんの二人の子供に生まれて来てよかった。ありがとう」というもの。
 泣けた。

 故郷の父・パピーと母・マミーの顔が思い浮かんだのだ。

                       以上、みちょるびんでした!

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