こんにちは、みちょるびんです。
(前回までのあらすじ)
入社して最初の数年は、一つの夢も実現し、何の疑問もなく、仕事に励んでいたみちょるびん。そんなある日、占いで「将来、商売を始める」「自分を抑制している」と告げられ、仕事に対し、違和感を感じ始めた。学生時代に熱中していた「演劇」に活路を見出し、カルチャースクールの演劇講座を受講。そこで出会ったつるさんに誘われ、新たにダンス教室に通うことになったのだが・・・。
1.アーティストの世界観
ダンサーの方は、感覚派と言うのか、勘が鋭い方が多いように思います。
常に、自身の感覚を研ぎ澄ませて、物事を、頭でなく、肌で、心で、感じようとしているのでしょうか。
とても、敏感で、繊細だと思います。
そして、アーティストには、ぱっやり、他の人とは違うもの、独自の感性が求められるのでしょう。
そんな風にして、アーティストの独特な世界観は作られていくのかもしれません。
中でも、ニューヨーク仕込みのプロ・ダンサーの方は、群を抜いていたように思います。
2.ある日のダンスレッスン(日記)
今日は、ダンス教室に、ニューヨークでダンスをしているというNYさんが、初めて見学に来た。
見学者がいると、私は、がぜん、はりきる。
先生が、「教室いっぱいを使うように」とおっしゃったので、私は即興ダンスでは、‘気’を使って、教室を充満させてみることにした。
教室の壁の4分の3は鏡なので、‘気’を鏡に反射させて、乱反射を作ることにより、部屋いっぱいに‘気’を満たそうと考え、一気に発射させた。
先生曰く、「これまでに見たことのないカンフーな動きでした。いつもは‘ポップ’な振りを得意としていますが、やっぱり、本物だと思いました」と言ってくださった。
「本物」って、うれしい響き。
これって、先生に、認められたということか!?
最後にNYさんに感想を訊いたところ、「観客がいるから、良いダンスができましたね」と言われた。
面白いことをいう人だ。
でも、ドキリとした。
あるいは、そういう私の心理を見透かしていたのだろうか。
「皆が踊るときに、一斉に‘気’を出すので、この教室が宙に浮いた」とNYさん。
ますます面白い。
NYさんが話したのは、感覚的な感想ということなのだろうけど、私も浮いてみたかったと思った。
いつ浮いたんだろう?
いずれにせよ、先生には、「新しい私を見た」と言われた。
最後に、先生に「家に帰ったら、きちんとストレッチするように」と言われたが、いつもそんなことはおっしゃらないのに。
私のダンスレッスンの参加が久々だったから、それなのに動きが激しかったからだろうか?
ちょっと、体が冷えてきた。
風邪をひきそうなのかな・・・。
熱が出なきゃいいけど。
葛根湯を飲んで、今日は、早よ寝よ。
以上、みちょるびんでした!