こんにちは、みちょるびんです。
(前回までのあらすじ)
入社して最初の数年は、一つの夢も実現し、何の疑問もなく、仕事に励んでいたみちょるびん。そんなある日、占いで「将来、商売を始める」「自分を抑制している」と告げられ、仕事に対し、違和感を感じ始めた。学生時代に熱中していた「演劇」に活路を見出し、カルチャースクールの演劇講座を受講。そこで出会ったつるさんに誘われ、新たにダンス教室に通うことになったのだが・・・。
1.ある日のほっこり日記
買物の帰り、立ち寄ったファッションビルのカフェの前で足が止まった。
ショーウィンドウの中のチョコレートタルトがすごくおいしそうだった。
パスタと飲み物のセットが手ごろな価格だったので、寄っていくことにした。
節約生活をしていて、一人で外食することが減ったので、これは、珍しいことだった。
買い物したばかりであり、節約も気になり、更にこのところ歩いていないので、体重も気になったが・・・。
タルトはおいしかった。
やっぱり私はチョコレートが好きだ。
一人のこうした贅沢な時間はいいものだと、改めて思ったのは、ハーブティーを飲んでいるときだった。
透明のカップに入ったハーブティーはキラキラ光って、宝石の‘オレンジ・トパーズ’を連想させた。
とてもきれいで、心がなごんだ。
カップの底に透かして見えるチョコレートケーキもきれいで、いろんなものをこれで覗くと、きれいにステキに見えそうだった。
私はカップを両手でかかえて底を覗き込みながら、温かいハーブティーを楽しんだ。
家でコーヒーを飲むのは経済的であるが、こういう時間の楽しみ方もあると改めて思った。
幸せなひとときだった。
2.次回予告
この和やかな、当時の日記を読んでインスパイアされ、ちょっとした物語を思いつきました。
次回は、ハーブティーと宝石、「シェリー・トパーズ」にちなんだショート・ストーリーをお届けします!
以上、みちょるびんでした!