こんにちは、みちょるびんです。
(前回までのあらすじ)
入社して最初の数年は、一つの夢も実現し、何の疑問もなく、仕事に励んでいたみちょるびん。そんなある日、占いで「将来、商売を始める」「自分を抑制している」と告げられ、仕事に対し、違和感を感じ始めた。学生時代に熱中していた「演劇」に活路を見出し、カルチャースクールの演劇講座を受講。そこで出会ったつるさんに誘われ、新たにダンス教室に通うことになったのだが・・・。
【ある日の日記】
今日はダンスの先生のバースデイ・パーティだった。
例年とおり、お馴染みのカフェでの開催。
今日は、’まいレンジャー’と’つるさんダンサーズ’で一緒に踊ったトウちゃんも、久々に顔を出すということで楽しみにしていたが、つるさんも来られるし、久し振りに皆で会えることがうれしかった。
もう一人の’つるさんダンサーズ’のメンバー、ダイちゃんも含めた4人で、最寄り駅で落ち合い、パーティー会場に行くすがら、誕生日プレゼントの長袖Tシャツを購入するなどした。
講談師たる、つるさんは、先生に頼まれ、パーティーの席で「まい先生物語」を披露するのだそうだ。
’あともう少しで会場’というところに差しかかった時、つるさんより、私たち3人にも、少し手伝ってほしいとの申し出があった。
訊くと、先生の業績紹介ということで、先生が手掛けられた代表的なCM企業を、7社ほど羅列する場面があるのだそうで、そのところを、我々に、ポーズつきで、紹介してほしいということだった。
私は、一瞬、難色を示した。
言うタイミングもわからないし、企業名もすぐに覚えられないと思ったからだ。
つるさんは、そんな私の渋い顔を見て、この話をすぐに引っ込めようとした。
だが私は、つるさんからのせっかくの申し出を断るのも悪い気がして、結局、引き受けることにした。
先生のお祝いの席でもあるしね。
それで、打ち合わせのため、裏通りに入って、タイミング等を4人で、急遽、練習した。
ちょうど7社あったので、トウちゃんとダイちゃんと私の3人で、順繰りに、ポーズ付きで1社ずつ紹介。
それを2周し、最後の7社目で、私が掛け声で合図を出し、3人で同じ決めポーズを作るというもの。
自分が担当することになった企業名が、すぐに口を突いて出て来るかが心配だったが、何とかいけそうだった。
その他、「どっこいしょ」という’合いの手’も、つるさんの話の途中に入れるということで、了承。
ちょっと、わくわくしてきた。
そんな打ち合わせをしていたので、会場には、30分近く遅れて到着。
ちょうど、乾杯が終わったところだった。
もう一人、’まいレンジャー’でご協力いただいた’エレガントNさん’もパーティーにいらっしゃっており、これもサプライズ。
久々にお会いできてうれしかった。
いよいよ、つるさんの発表の番。
いつにも増して、つるさんはステキ。
上から目線の物言いになってしまい申し訳ないのだが、本当に、つるさんは、上達されたと思う。
’エレガントNさん’もおっしゃていたが、確かにつるさんは、踊っているように見えた。
昔はなかった、このリズム。
拝見していて、本当に、安心感がある。
すばらしい!
このつるさんの「まい先生物語」は、おそらく、誰もがつるさんの独壇場だと思っていたに違いない。
そこに、いきなり、私が立ち上がって、口火を切ったのだ。
愉快、愉快!
それにしても、仲間の一人が、たった2つのセリフ(企業名)なのに、緊張したとかで、台詞が抜けてしまい、リズムが乱れてしまった。
内心、「なんだよー、たった、これしきのことでーっ!」と腹が立った。
が、ま、これもご愛嬌。
それに、’つるさんダンサーズ’の時は、私は、これ以上に、ひどい醜態を晒してしまっていたので、ヒトのことは責められない立場なのだ。
先生に、「さすが、普段レッスンで即興をしているだけあって、上手でした」と声をかけてもらい、うれしかった。
会場にいた皆は、我々が練習を重ねて来たという風に受け取ったようだった。
なかなか刺激的な夜だった。
先生のバースデイ・パティーだったが、きっと、先生以上に楽しんだ。
皆に会えて良かった。
つるさんにも、声をかけてもらい、感謝。
以上、みちょるびんでした!