こんにちは、みちょるびんです。
(前回までのあらすじ)
入社して最初の数年は、一つの夢も実現し、何の疑問もなく、仕事に励んでいたみちょるびん。そんなある日、占いで「将来、商売を始める」「自分を抑制している」と告げられ、仕事に対し、違和感を感じ始めた。学生時代に熱中していた「演劇」に活路を見出し、カルチャースクールの演劇講座を受講。そこで出会ったつるさんに誘われ、新たにダンス教室に通うことになったのだが・・・。
【ダンスライブ、約1か月半前の日記】
今日は、友達と古い日本映画を観に行った。
歌舞伎から題材を得て映画化したという「妖刀物語 花の吉原百人斬り」。
遊郭を見事に再現したという豪華なセットや美しい吉原の女郎を観たくて、この映画をチョイスした。
友達は、古い日本映画を観るのは初めてだそうで、衝撃を受けたと言っていた。
まず、ストーリーが単純でわかりやすいのだが、とても人間臭く、生々しいのだ。
今やそういう露骨な表現はしないという場面などもあり、しかし、そこが新鮮で面白かったりする。
主人公の次郎左衛門さんが本当にいい人で、それに比べて兵庫屋の旦那と女将が悪党で、この正と悪の明瞭な対比は、ある意味すがすがしい。
次郎左衛門が遊女・玉鶴に言い寄るシーンでは、玉鶴の心理が今一わからなかったりもしたのだが、それは、きっと、視聴者に期待を持たせるための演出なのだろう。
最後の、太夫お披露目の行進の時の玉鶴(=二代目八ツ橋襲名)の美しいこと!
そして、その優雅な’歩き’がとても印象的だった。
現代のファッションショーに匹敵する貫禄であり、ウォークショーだと思った。
桜吹雪の中、次郎左衛門さんが短刀を振り回すシーンは圧巻。
八ツ橋(=玉鶴)の逃げ惑う姿にもワクワクした。
久々にいい映画を観たという感じ。
とても面白かった。
(あらすじ参考)
捨て子であった次郎左衛門は、裕福な養父のもとで、まじめで立派な商人に成長した。しかし、生まれつき顔に醜いアザがあったばかりに、良縁には恵まれなかった。ある日、仲間に誘われ、吉原を訪れた次郎佐衛門は、遊女・玉鶴に出会い、優しい言葉をかけられる。すっかり玉鶴の虜になった次郎左衛門は、玉鶴に入れあげ、大金を貢いでいく。太夫の位が欲しいと玉鶴にねだられて、夫婦になることを約束したものの、実は玉鶴には、他に情夫がおり、次郎左衛門は、たぶらかされていたことが後に判明。その事実を知った次郎左衛門は、玉鶴の二代目八ツ橋太夫の襲名のお披露目の中、一人、斬り込んで行ったのだった・・・と言う筋書き。
【その2日後の日記】
夜はダンス教室に行った。
踊りやすいノリのいい曲なので、ついつい動いてしまう。
そのせいか、スタミナ切れ。
途中で、疲れてしまった。
即興ダンスでは、一昨日に観た映画「妖刀物語 花の吉原百人斬り」を表現したかったのだが、中途半端になってしまったかも知れない。
先生に、スタミナ切れのことを伝えると、「無駄な動きが多いのだ」と言われた。
実のところ、自分では、何が’無駄な動き’なのか、わからない。
今回の私の即興ダンスへの、先生からのコメントは、「いろんな動きから、面白い振りが生まれてきていることはわかっているし、もう、自分の個性もわかっているのに、無駄をなくすということも考えていく必要アリ」ということだった。
難しい!
【ダンスライブ、2日後の日記】
今日のダンスレッスンは、これまでのレッスンで使っていたその’曲’を使用する、最後のレッスンだった。
私は、好きな曲だったし、即興ダンスでは、気合いを入れることにした。
以前にもチャレンジしたことのある、映画「妖刀物語 花の吉原百人斬り」をテーマに踊ることにした。
先生が「自分のプロモーションビデオを作るつもりで踊ってみて」とおっしゃったので、今日は、その気になって踊った。
今回は、我ながらうまくいったと思う。
先生には、踊りがうまくなったと褒められた。
ヒャッホーッ!
’踊りの上手なダンサー’っぽくも見えたと言われ、うれしかった。
この曲は大好きだし、踊りやすいものね。
先生に、ダンサーとして認めていただけたのが、何よりうれしい!
レッスンの帰り、久々に、いつものカフェに寄った。
話題は、先日のダンスライブ。
先生に、「(「自由に好きなように踊っていい」と言われていた最後の曲の時)もっと私に期待していたのに、期待外れだった」と言われ、ちょっとびっくり。
そうとわかっていれば、もう少し、積極的に踊ったものを!
が、あの時は、わんさか観客席から押し寄せて来るチビッ子たちを掻き分けて、自分が舞台の前に出て行くことに、抵抗があったんだモン・・・。
横でこの会話を聞いていたつるさんは、「もう少し、みちょるびんさんも、他に出番があっても良かったのではないか」と言ってくれたが。
衣装は、上品で良かったと褒められた。
三角頭巾も。
そう言えば、三角頭巾は、妹からも好評だったっけ。
思わぬところで、評判がいいものである。
今日知ったが、あの舞台は、DVDになって発売されるのだとか。
どの程度自分が映っているか、ちょっと楽しみである。
子供たちの海の中、’引き’のカメラからの撮影であれば、私が舞台奥で、一人で踊っているのが確認できるはずなのだが。
どうかなぁ。
観るのが楽しみだ。
以上、みちょるびんでした!