こんにちは、みちょるびんです。
(前回までのあらすじ)
入社して最初の数年は、一つの夢も実現し、何の疑問もなく、仕事に励んでいたみちょるびん。そんなある日、占いで「将来、商売を始める」「自分を抑制している」と告げられ、仕事に対し、違和感を感じ始めた。学生時代に熱中していた「演劇」に活路を見出し、カルチャースクールの演劇講座を受講。そこで出会ったつるさんに誘われ、新たにダンス教室に通うことになったのだが・・・。
1.その治療名は
和尚通いは、当初、週一ペースでしたが、回復するにつれ、次第にその間隔は空いていきました。
和尚さんの治療は、‘お加持’という風に呼ばれていました。ウィキペディアなどによると‘加持’とは‘祈祷’とも同意で、神仏の加護を受けて、災いをはらうことなどの意味があるようです。修行された和尚さんが、不動明王、つまりお不動様のお力をお借りして、治療をなさるということなのだと思います。
和尚さんは、高野山とおっしゃっていたと思いますが、若い頃、霊山にこもって修行を積み、ときには、火渡り(熱した炭を敷き詰めたその上を裸足で歩くこと)なども行っていたそうです。和尚さんのお話しは、みちょるびんの知らない珍しいことばかりで、毎回、大変興味深く、拝聴しました。
2.お加持、いろいろ【指圧】
和尚さんの‘お加持’の代表は、指圧のようなツボ押しでした。指の平でじーっとゆっくり押しているだけなのに、たまに、爪を押し当てられたような、あるいは、つねられたような、ピリピリとした痛みがあり、それは和尚さんの、不思議なお力のなせる業のようでした。お加持終了後に見てみると、肌がそこだけ赤くなったりしていて不思議でした。本当に、和尚さんがつねっていないのか、みちょるびんは、たまに薄目で確認してみたことがありましたが、そういう素振りは一切ありませんでした。
和尚さんは、みちょるびんが説明しなくても、触れただけで痛い箇所がわかるらしく、PC等でつらいと思ったところを、押してくださったりもしました。またある時は、のどが痛かったので、その旨訴えると、のどにもお加持をしてくださり、痛みがすぐに和らいだので、驚いたことがありました。
3.お加持、いろいろ【針等】
‘お加持’では、針を用いることもありました。針は、初めてぎっくり腰になったときに、悪徳整骨院で体験して以来、みちょるびんは、ちょっとしたトラウマになっていたのですが、和尚さんの指示には、素直に従いました。
肩が硬いということで、かなりの数の針を肩に刺され、更に、手の親指にも刺されたことがありました。
ある時は、血を抜かれ、びっくりしました。
肩に針を刺され、お灸をされ、再度、針で皮膚の表面を傷つけられ、出てきた血を吸盤みたいなもので吸い出されました。
しかし、和尚さんは、期待していたほど血が出ない、とおっしゃっていました。どうやら、血がたくさん出た方が正解だったようでした。
そんな風な感じで、和尚さんのところに通っては、珍しい治療を受けました。
不思議でしたが、和尚さんの‘お加持’を受けると、あんなに痛かった腕が上がりやすくなり、一時的にでも、楽になったのは、事実でした。
そんなわけで、和尚通いは、約半年ほど続きました。
以上、みちょるびんでした!