ダンス! 第一次仕事イヤイヤ期

第一次仕事イヤイヤ期(その116:「チャレンジ、ライブ!」その2編)

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こんにちは、みちょるびんです。

(前回までのあらすじ)
入社して最初の数年は、一つの夢も実現し、何の疑問もなく、仕事に励んでいたみちょるびん。そんなある日、占いで「将来、商売を始める」「自分を抑制している」と告げられ、仕事に対し、違和感を感じ始めた。学生時代に熱中していた「演劇」に活路を見出し、カルチャースクールの演劇講座を受講。そこで出会ったつるさんに誘われ、新たにダンス教室に通うことになったのだが・・・。

【ダンスライブ、約1週間前の日記】

 ベルギー旅行から帰って来たあと、私は、家で、4時間くらいの仮眠をとった。
 そして、夜は、ダンスのレッスンに出かけて行った。

 今日は、ライブ前の最後のレッスンなのだ。
 (注:その後、状況が変わり、実際には、1週間後にもレッスンはありました。この時点までは、「最後のレッスン」という風に聞かされていたのだと思います。)

 レッスンの開始時間に間に合うように支度をして出かける予定だったのに、結局、また、遅くなってしまった。
 それに、先週と今日のレッスンは、いつもより早い開始時間だったのだそうで、歌謡曲の振付ダンスについては、皆、2曲とも、既にマスターしていた。

 正直なところ、私にとっては、いずれの曲も「テレビで見たことがある」と言う程度のもので、メロディーも有名なサビくらいしか知らないわけで。
 そんな状態だから、振付もすぐに覚えられるはずがなかった。

 旅行に行く前に、先生からは、「みちょるびんさんには、是非’女性アイドルデュオの振付ダンス’を!」と言われていたので、気合いを入れていたつもりだったが、格好つかずだった。
 そんな私を見た先生から、「(’女性アイドルデュオのダンス’はもういいから)じゃぁ、(次のステージの)’キャラクターの振付ダンス’から出て」と言われてしまい、ショック。

 ’新曲’を踊るチャンスも回ってくる見込みはなかったし「’キャラクターの振付ダンス’だけの出演なんてつまんない」と思った。
 そもそも、別途、出演するように言われている’即興’を踊ることは好きじゃないのだから。

 いや、たぶん、そのもの言いには、語弊があるか。
 自由な雰囲気の中で、自由な気分で’即興’が踊れるようなら、いい。
 だが、ステージという用意された場所では、それに合わせて、自分の精神状態を上げていかねばならないし、しかも、その場でお客さんの’お題’に応えねばならないわけで、やっぱり、呑気な気持ちでいられるわけがないのだ。
 そんなストレスフルな縛りのある中での’即興’なんて、誰だっていやに決まってるさ!

 出演予定のない’新曲の振付’を皆と一緒に練習をしながら、だんだんと、私のテンションは下がっていった。
 「何のためにやってんのかなー」と思うと、何だかライブへの出演そのものにも魅力が感じられなくなってきた。

 仲のいい素人仲間の子に「レッスンの開始時間に、変更があったという連絡を、みちょるびんさんにし忘れていて、ごめんなさい。今日のレッスンは、いつより1時間早く始まったんですよ」と言われたとき、「(ベルギー旅行から帰って来て、疲れて寝ていたし、時間変更を知っていたとしても)たぶん、時間通りに起きれなかったし、いいよー」と快く許したものの、次第に、沸々と怒りが込み上げてきた。

 (旅行で休まず)先週、練習に参加できていたら、私だって、みんなのように、今日は踊れていたはず!
 とてもくやしかった。
 投げやりな気持ちになった。

 レッスン終了後、いつものカフェに寄った。
 先生が、ステージ毎の出演者の割り振り等を決めていた。

 先生は、おそらく、私のそんなネガティブな気持ちに、気がついたのかもしれない。
 たぶん。
 敏感な人だ。

 いきなり、私も、’女性アイドルデュオの振付ダンス’に加える、と言ってくださった。
 後ろめたい気はしたが、それでも、うれしかった。
 1週間後の本番まで、時間さえあれば、皆にキャッチアップする自信もあったのだ。

 (先生の、私への)期待(は、特別にしていないと思うが、選んでくれたという’情け’)に対し、応えなければならない。

 私と同じく、若干、踊りが心許ないつるさんと、「カラオケ店で一緒に練習しましょう」と約束した。
 まずは、曲を覚えなきゃ。

 仕事は、明日まで休み!
 気が楽である。

 コンビニで、伊藤潤二先生のホラー漫画本を発見してしまい、明け方4時まで読みふけってしまった。
 このせいで、時差ボケが抜けないかも!

【ダンスライブ、本番前日のレッスン】

 16時に、つるさんと落ち合った。
 まずは、振りのチェック。

 ’つるさんダンサーズ’の練習の時に利用した、ダンススタジオ近くの公園に行った。
 そこで、まずは、30分程度。
 曲がうろ覚えだったので、不安だったが、つるさんはそもそも、よくは覚えていないのだ。

 何とか形になってきたところで、今度は、カラオケ店に移動。

 途中でたまたま、ダンス仲間のプロダンサーに会い、軽く、振りを確認。
 大筋は大丈夫だったようだ。

 そして、カラオケ店でみっちり練習。
 カラオケの映像には、アーティストのご本人たちが登場していたので、雰囲気を知ることができたのは大収穫。

 飯を食って、19時にスタジオ入り。
 皆も、既に来ていた。

 今日は、スタッフの人たちも来ていた。
 スタジオの床には、ステージの広さを示す印がつけてあった。
 前回のライブの時よりは、多少広そうだが、それでもやっぱり狭い。

 私は、何とか、前列で踊らせてもらう。
 まぁ、ラッキーなのでしょう。

 ところが、いざ、皆で一緒に踊ってみると、鏡に映る皆につられ、練習通りに踊れないので焦ってしまった。
 振りの一部を、ダメ出しされ、ダンサーの一人が親切心で、私が振りを間違えないようにと、前に出て模範演技をしてくれると言ってくれたのだが、妙にプライドが許せず、断った。
 が、結局、踊りがグチャグチャになってしまい、もう、自分自身に腹が立った。

 その後も、にこやかに踊れず、皆に嫌な印象を与えてしまったに違いない。
 反省。
 気を遣わせてごめんね。
 でも、負けたくなかったんだもん!

 一旦、レッスンがお開きになった後、つるさんと、仲良しの素人ダンス仲間の子と、’女性アイドルデュオのダンス’と’キャラクターの振付ダンス’の練習をした。
 これで、だいぶんマシになってきた。
 つるさんも、問題なさそう。
 練習した甲斐があったね。

 今日は、頑張った。
 一日中、ほとんどずっと、踊っていたのだから、よく頑張ったよ。

 早く、体を休めなきゃいけないのに、家では、また、溜まった日記などを書いて、寝るのが遅くなってしまった。

 大丈夫か、みちょるびん!?
 大丈夫、大丈夫。

 明日は、本番。
 楽しみましょう。

                             以上、みちょるびんでした!

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