こんにちは、みちょるびんです。
(前回までのあらすじ)
入社して最初の数年は、一つの夢も実現し、何の疑問もなく、仕事に励んでいたみちょるびん。そんなある日、占いで「将来、商売を始める」「自分を抑制している」と告げられ、仕事に対し、違和感を感じ始めた。学生時代に熱中していた「演劇」に活路を見出し、カルチャースクールの演劇講座を受講。そこで出会ったつるさんに誘われ、新たにダンス教室に通うことになったのだが・・・。
【ある日の日記】
今日は、本命にしていた映画が満席で観られなかったので、代わりに、行きたいと思っていた国立科学博物館にて開催の「パール展 -その輝きのすべて-」に、急遽行ってみることにした。
「パール展」は、思ったほど、人がいなかったので、比較的ゆっくり観られて良かった。
特に、コンクパールの美しさに魅せられた。
宝石好きの友達が、以前、「コンクパールが素敵」と言っていたのを思い出した。
これまでにも、ピンク色のコンクパールは見たことがあったが、朱色のものは初めてだった。
通常の真珠とはまるで異なるルックスに、驚いた。
本物のコンクパールを見せられても、それが真珠だと見極められる自信は、私にはない・・・。
鳥羽にあるミキモトの真珠博物館が、開館20周年なのだそうで、行ってみたいと思った。
ちょっと本気で、計画してみようかなぁ。
【その翌日の日記】
今日のダンスレッスンは、新曲で踊るのは、2回目となる。
新しい参加者も何人か来ていた。
今日は、ダンス教室に来る前に、電車の事故で足止めを食ったせいか、あるいは、レッスンへの参加が2週間ぶりだからか、スタート時はテンションが低かった。
しかし、実際に踊り始めてみると、さほどでもなく、気分は盛り返した。
昨日出かけた「パール展」のイメージが湧いてきたので、今日の即興ダンスでは、’養殖真珠が出来るまで’を踊ってみようと思った。
今日は、’本番’も含めると、即興は、2回踊った。
1回目の即興ダンスでは、すぐにパールができてしまったので、2回目は、一緒のグループで踊っているダンサーたちを母貝に見立てて、皆に、核入れすることにした。
実際に、養殖真珠を作る工程の中に、母貝に核と外套膜の小片を埋め込むという作業がある。
貝がその核の周りに真珠層を形成していくことで、やがて、真珠ができるという仕組みなのだ。
1回目の即興ダンスの時の方が、動き自体は面白かったのではないかとも思うが、2回目は、ちょっと、挑戦のつもりで臨んだ。
踊っているダンサーの一人一人に近づいて行って、背後などから、ぺたぺたと’核’を貼り付けて行くのは楽しかった。
一瞬、2、3人の人が私の方に寄ってきたので、自分が彼らをコントロールしているかのような感覚になった。
うれしかったので、魔法の粉を振り掛けて、パールの成長が良くなるように、祈願した。
先生に、「皆をまとめるくらいの気持ちで踊るように」と、前回のレッスンの時に言われていたので、それがちょっと、成功したような気がした。
曲が終わるまでに、パールは結局、2粒しか取り出せなかったのが、残念!
批評の際、先生には、「皆が自分に寄ってきたという、勘違いをするところが、すばらしい」と、よくわからない褒め方をされた。
他方で、初めての参加者の一人が「(みちょるびんが)怪しい動きをしていたので、思わず引き寄せられた」と言ってくれた。
「(みちょるびんが)勘違いしてしまうくらいに、そうやって、引き寄せられる人もいたくらいで。ヒトに、嫌な印象を与える’勘違い’もあるが、今回のは、そうでないということだ」と先生に言われた。
1回目に踊った時も、「またいつもと違う動きが出てましたねー」と感心されたし、今日はなかなか、気持ちが良かった。
以上、みちょるびんでした!