宝石 旅行

狙われたみちょるびん!(3)

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 こんにちは、みちょるびんです。

 デンマークでの怖い体験談は前回の記事で完結しており、今回はさほど’狙われて’はいませんが、途中で切り上げるのもナンなんで、滞在2日目の日記もご紹介♪

8年前の日記:コペンハーゲン滞在2日目(帰国の日)

 今日は朝から、「人魚姫の像」を見に行こうと考えていた。

 宿泊していたホテルからその場所までは少し距離があったので、往路は体力温存のためにバスを利用することにし、ホテルのカウンターでバスに関する質問を行った。
 昨日はちょっと感じ悪く思えた受付のおばさんであったが、バス代のために両替までしてくれ、とても親切だった。

 バス停はすぐ近くにあったが、随分待たされた。
 おばさんに教わったものではなかったが、待ちきれなかったので先にやって来たバスに乗ることにした。
 バスの運転手さんに人魚像に行きたい旨伝え、最寄りのところで降ろしてもらった。

 下車したバス停の前には立派な建物があり、多くの人が吸い込まれるようにして入って行くのが見えた。
 あとで調べてわかったのは、デンマークの老舗デパート「Magasin du Nord」(マガジン・デュ・ノー)であったということ。
 納得。

 ちょうどガイドブックに載っていた景観のいい港(ニューハウン)があったので見学。
 角のところに琥珀専門店を見つけた。
 上の階に博物館を構えるユニークな店だった。

 私は「宝石鑑別」のディプロマを取得するほどの宝石好き。
 中でも琥珀には関心が高い。

 思いがけず出会えた琥珀博物館は面白かった。
 他に誰も客がいなかったので、ゆっくり自分のペースで見学できたのが良かった。

 昆虫が入った琥珀も展示されており、蚊やハエ、蜘蛛、カブトムシのものもあった。
 そしてゴキブリも!
 これはかなり珍しいように感じられた。

 海岸で採れたという琥珀のサンプルも展示されていた。
 私は、いつの日か挑戦してみたいと思っている、来るべき‘琥珀狩り’の日のために、人の手の加えられていない自然のままの琥珀の外観を目に焼き付けようと努めた。
 コペンハーゲンで採取されたというものもあったが、それはかなり小粒だった。

 1階のショップで、コペンハーゲンのデザイナーのリングが気になり、見せてもらった。
 リングの中央にある茶色い琥珀が、コロンと飴玉みたいでとてもかわいらしかった。
 シャンク(アーム)のデザインもモダンで素敵。
 あるようで、ないデザイン。

 私は琥珀のリングが欲しくて、これまでいろいろと見てきたが、なかなか良いと思うものに巡り会えなかった。
 だから、買うことにした。
 もともと琥珀は、他の宝石に比べ、料金が手頃。
 石が琥珀ということを考えれば、安い値段ではなかったが、‘石付きの指輪を買う’という観点からすると決して高くはないという判断。

 あともう少しで人魚像というところで、天候が悪くなった。
 粒の大きいあられが降ってきた。
 ちょうど向かい風であられが顔に当たって痛かった。
 風が強かったので傘がさせなかった。

 人魚像は世界3大ガッカリの1つと聞いていたので期待はしていなかった。
 確かにこじんまり感は否めなかった。
 この人魚像は不運にも、これまで腕がもぎ取られたり、首が切り落されたりと悲惨な目に遭っているのだとか。
 今日は無事に、多くの観光客に囲まれ、記念写真を一緒に撮られていた。
 私も工業地帯と言われる対岸を背景に人魚像を写した。

 次は「ローゼンボー宮殿」を目指した。
 王の戴冠式に用いられたという王冠が目玉らしく、宝石好きには必見!
 今回の滞在では唯一、文化的な観光をしようと訪問を決めた場所だった。

 人魚像からカステレット要塞の公園をぐるっと回って「ローゼンボー宮殿」に向かった。
 地図を見ながら、途中で迷いつつ、何とかたどり着いた。

 いよいよ宮殿に突入しようとしたとき、入口で止められた。
 今日は14時が閉館なのだと言う。

 ショック・・・。

 そもそも私が参考にしていたガイドブックは古く、また友達がくれた冊子も、よりによってこの時期の開館時間のみが空欄になっていて―――。
 私は勝手に16時まで開いているに違いないと考えていたのだ・・・。
 まさか14時までとは思わなかった。
 せっかくやって来たというのに、がっかりである。

 予め会館時間がわかっていれば、こちらの方に先に来ていたものを・・・。
 後の祭りだった。

 何だか、降っている雪もわびしい・・・。

 ランチもまだだったので、適当な店を探したが、なかなか店を決められなかった。

 そうこうするうちに王室御用達のインテリア専門デパート「イルムス・ボリフス」に流れ着いた。
 ランチは結局ここのカフェでサンドイッチを食べた。
 飲み物はカフェモカ。

 考えてみると、海外に住み始めてからカフェモカを飲んだのはここが初めてである。
 私の住んでいる地域では、メニューにカフェモカを見た記憶がない・・・。
 久しぶりのカフェモカはとてもおいしかった。

 1階の出口のところに帽子売り場があった。
 高級そうなニット帽。
 耳当てにはウサギのファーがついており、あごのところでボタンが留められるようになっていた。

 ‘いい値段’だったが、セールで半額。
 しかし肝心の自分には、お世辞にも似合っているとは言い難かった。
 とは言え、このクオリティーで品もあり、値段も半額というチャンスは、滅多にあるものではないと思った。
 帽子はこれまでも何度かチェックしている(「耳当て問題!」)が、満足のいくものはなかった。
 2週間後にはオーロラを見に、厳寒のトロムソ旅行を控えている。
 ここは押さえていた方がいいと思い、ニット帽の購入を決断した。

 寄ってみたいと思っていた「ロイヤルコペンハーゲン」や「ジョージジェンセン」はやっぱり閉まっていて、結局また「イルムス・ボリフス」に戻り、飛行機の出発までの時間を潰した。

 今日は、自宅に着くのも遅くなる。
 お腹が空くだろうと思い、パン屋に寄って名物のデニッシュを買って帰ることにした。
 土産にとも思い、友達の分も。

 いかなるものがデニッシュなのかわからなかったが、ウィンドウの表示に「デニッシュ」と書かれてあったものを指差した。
 しかしお店の人は「これ全部デニッシュだけど、どれ?」といった感じ。
 デニッシュにはいろんな種類があるらしかった。
 美味しそうなのを見繕った。

 「Irma」(イヤマ)とかいうデンマーク最古のスーパーマーケットのマスコットキャラも名物のようなので、そのロゴのついたチョコも土産用に買った。

 気づくと、もう空港に移動しなければならない時間になっていて焦った。
 空港行の電車の切符は、これからの購入だった。

 窓口を探すも見つからず、自動券売機で購入した。
 機械操作は極力避けたかったが、何とか自力で買えたので助かった。

 行きの電車ではなかった検札が、帰りにはあった(「狙われたみちょるびん!」)。

 私の斜め前の席の夫婦がすぐに切符を出せなくて、一瞬「無賃乗車か・・・!?」という緊迫した空気が流れた。
 でもちゃんと切符が見つかったので、私もホッと安心した。

                             以上、みちょるびんでした!

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