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気ままにSD! #山下清展♪(後編)

投稿日:2026年4月8日 更新日:

 こんにちは、みちょるびんです♪

【きままにSD!とは】
 当「ぷぷっ・ピィ・DO」では、「1日1記事」を目標に、活動しているところです。
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 「ショート・ダイアリー」(Short Diary)、略して、SDです!

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 2月14日から4月5日までに長崎県美術館で開催されていた「生誕100年 山下清展 百年目の大回想」に行った(「気ままにSD! #山下清展♪(前編)」)。

 同展の図録によると、明治以降に生まれた画家で、山下清ほど頻繁に展覧会が開催され、記録的な入場者を集めている画家は見当たらないらしい。
 こう聞くと、清の人気が高かったからなんだろう、と、思うわけ。

 実際、清が34歳の時(昭和31年/1956年)に東京の大丸で開催された山下清作品展では、26日間で80万人を動員する驚異的な記録を樹立したと言われている。
 昭和49年(1974年)に上野で開催された「モナ・リザ展」の動員数は150万人で、美術界の伝説になっているのだそうだが、単純にこの「モナ・リザ展」と比較するべきではないと言いつつ、図録に記されていた両展の1日あたりの平均動員数は、山下清展が30,000人で、「モナ・リザ」展は31,000人。
 清の人気は、相当なものたったことが伺える。

 清は、これほどまでに大衆からは愛されていたと言うに、一方で日本の美術界においては、清の評価は高くなかったのだそうだ。

 確かに清には、マスコミ――引いては、大衆の関心を集めるのに十分な話題性があったと思う。
 最初に注目された時は「貼り絵がうまい天才特異児童」ということだったし、朝日新聞が出した「日本のゴッホ」たる清の居場所を探す記事は、清の放浪癖に人々の関心を集めることになったし、おそらくその制作の仕方(驚異的な記憶力の元に後日制作されている)も人々を驚かせたに違いないのだ。

 清の画家としての成功の裏には、どうやら支援していた周囲の人たちの広報戦略によるものも大きかったようなのだが、だがそれ以前に、やっぱり愛すべき清のキャラクターがあってこそなんだと思う。

 しかし日本の美術界は、そんな清を歓迎しなかった。

 勝手な推測だが、美術界のお偉いさんたちは、人気者になった清のことを好ましく思っていなかったんじゃないか・・・!?
 妬ましいから、四の五のとそれらしい理屈を並びたてて、清を排除しようとしていたんじゃないか!?
 そんな風に感じられてならない。

 驚異的な記憶力をもって作られた清の作品は、「景色の表層を写しただけであり、知的障害があるから深みがない、芸術とは呼べない」と評されることが多かったらしい。

 「写真」は、記録の手段として使われたりもするが、他方で芸術表現の手段として使われることだってある。
 その事実を否定する人はいないだろう。
 だとしたら、清の絵をまるで‘記録写真’のように、単なる「景色の表層を写しただけ」と決めつけてはならないと思う。

 清は、放浪生活の中で見てきたいろんな景色の中から、印象に残ったもの――心に響いたものを貼り絵に表現したのであり、そこには清の‘思い’が存在しているはずである。
 仮に同じものを見て作品づくりを行ったとしても、表現者が異なれば、生まれる作品は同じものにはならない。
 それぞれ視点や感じ方が違うし、また表現能力やその手段も別なのだ。
 事実、清は、自身の豊かな色彩感覚をもって、独特の手法で、独自の世界を作り上げてる。

 つまり、山下清展が人気を博したということは、それだけ清の作品が多くの人を魅了したということの表れである以上、「単なる表層を写しただけ」と片付けてはならないと思うのだ。

 また、学術的に分類できないだとか頭が固いことを言っているお偉いさんも一定数いたようで、それなら、新しく作ってしまえばいいじゃん!?って、思うじゃない?

 山下清は結局、いろんな大人の事情に振り回されていたのかな・・・っても思う。

 でも清は、自分の例えに出されたゴッホのことを、「ゴッホが生きている時は絵がさっぱり売れなかったので 今になっていくら絵が高く売れても 書いた人はちっとも得をしない」と言っているくらいだから、自分はそうではないと感じていたんだろう。
 だとしたら、幸せなことだ。

 最後に、みちょるびんがなぜ清の作品が好きなのかというと、単純に「かわいい」から!
 みちょるびんは、展覧会では終始「かわいい♡」を連呼していた。

 作品には、その人自身が現れると思う。
 だからきっと、清はかわいい人だったんだと、みちょるびんは思う。

 あの配色や、素朴さは、計算して作れるものではない―――。

 中には、またしても、それを清の知的障害のせいにする人もいるらしいのだけど―――みちょるびんが山下清の作品を見るために、わざわざ東京から長崎に出向いたということに偽りはないのである。

 そして、改めて「好きだ♪」と感じたのも事実。
(完)

                             以上、みちょるびんでした!

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