こんにちは、みちょるびんです♪
【きままにSD!とは】
当「ぷぷっ・ピィ・DO」では、「1日1記事」を目標に、記事の毎日投稿を行っているところです。
しかしここ数ヶ月、投稿に遅れが出るという由々しき事態に直面しています(- - ☆)。
そんなわけで、たまには気軽に「ショート・ダイアリー」をお届け♪
「ショート・ダイアリー」(Short Diary)、略して、SDです!
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その朝は、電車のダイヤが乱れていて、いつもよりも少し遅れて駅に到着した。
職場には急ぎ足で向かわねばならない時刻。
きるだけ早くエスカレーターに乗りたいところだが、みちょるびんが降車した場所からエスカレーターまでは20メートルくらいの距離があった。
利用客の多くは右側を空けて左側に立つので、電車が到着した直後はエスカレーター前に3~4メートルくらいの列ができる。
だがその朝は、思いの外混雑しておらず、みちょるびんがエスカレーターに接近する頃には列ははけそうだった。
急いで列の最後尾につけば、待たずにエスカレーターに乗れる!
みちょるびんは小走りして、前を歩いていた男の人を二人ほど追い越して、最後尾に続いてすぐにエスカレーターに乗ることができたのだった。
そのまま左側に立って、エスカレーターに運んでもらっている間に、手に持っていた携帯電話や老眼鏡だとかをバッグにしまい、代わりに定期券を取り出そうとゴソゴソしていたら、背中を押された感覚があった。
不可抗力で何かがぶつかったとかいう感じではなかった。
第一、後ろの人が安全にエスカレーターに乗り込めるための十分な距離はとっていたのだ。
だから、わざと背中を押されたのだと確信した。
我先にとエスカレーターに人々が押し寄せるのはどこにでもある光景。
先を越されたことにイラついたとしても、ヒトの背中を押していいわけがない。
敢えて後ろを振り返り、「(押したの)気づいてますよ?」というアピールを行った。
前に向き直した時に、背中の方でブツブツと「あなたが入って来たんでしょう」という不満そうな声が聞こえたので、改めて後ろを振り向いた。
「十分に間隔があったから急な割り込みだとは思わないし、気分を害されたとしても手を出していいわけがない。明らかに押しましたよね!?」そう言いたかったが、グッと言葉を飲み込んだ。
そんな風に言うと、余計に相手の感情を逆なですることになるし、「押した」「押してない」と水掛け論に発展しかねない。
お互いに納得できるいい着地点があるようには思えなかったし、無用な争いは避けたい・・・。
だから「すみません」ととりあえず謝り、「それじゃぁ、お先にどうぞ」と言って、ステップの右側にずれ、みちょるびんの立っていた場所を示した。
「もう、いいよ!」って言われたので、またもとの位置に立った。
その男はそのあと、足早に改札を出て行った。
みちょるびんが悪かったんだろうか?―――
一気にブルーな気分になった。
電車が遅れたから、いつもよりも急いでいたとは思う。
でもさ、ヒトの背中を押すようなことかな?
急いで職場に向かわなきゃ!と思ってエレベーターに乗ったはずなのに、力が抜けてしまった・・・。
改札の外にある別のエスカレーターを、今度は逃げるように歩いて上っていく男の後ろ姿を見ているうちに、どこの会社の人間か見てやろうと思った。
野放しにしておくことで、次にどこで会うことになるのかわからないと思うと怖かったし、万が一同じ社の者だったら気まずいという思いもあった。
すぐに後を追った。
その男は、多くの男性が黒色のコートをチョイスしている中で、一人だけ派手なオレンジ色の特徴的なウインドウブレイカーを着ていて、遠くからでも目で追うことができた。
自分とは別の建物に入って行ったのが確認できたので、とりあえず安心した。
あの日以来、またあの男に会いやしないかと緊張していて、あのオレンジ色を探している。
だけど、電車の時間を変えたのか、あるいはあのアウターを着ることを控えているのか、見かけない。
本人もやっぱり後ろめたいところがあるんじゃないかって思う。
イライラを押さえきれずに他人に手を出すだなんて、危ないヤツ。
そんなおかしな連中と関わりあわないためにも、自分自身の行動にも気をつけなきゃいけない。
以上、みちょるびんでした!