こんにちは、みちょるびんです。
いよいよ「キューケンホフ公園」に到着です。
バスを降りる時に念のため、運転手さんに帰りのバスの乗り場を訊ねました。
シャトルバスが停車した場所と同じエリアに、複数のバス停が立っていて、自分が何番のバスを利用するのかさえちゃんとわかっていれば、混乱はなさそうでした。
はやる気持ちを押さえながら、入園する前にまずはインフォメーションデスクへ。
みちょるびんは、入場券を手配した際に、入場&シャトルバス利用券の他に、「キューケンホフ公園」の冊子と、ボートツアーのチケットも一緒に購入していました。
冊子は、インフォメーションデスクで受け取ることができるという情報を事前に入手していたので、急ぎました。
手渡されたのはB5サイズのフルカラー、厚さ5mの小冊子。
どうやら「キューケンホフ公園」の成り立ちなどを紹介した内容のようでした。
みちょるびんはてっきり、園内の施設などの詳細を記したガイドブックなのだろうと思っていたので、拍子抜け。
これから広大な園内を歩き回るにあたり、荷物になるのに・・・、転勤の話が来れば引っ越しすることになり(「春爛漫♪」)、これから断捨離しなきゃというのに・・・。
わざわざ5ユーロを投入してまで購入するものではなかった!と、後悔しました☆
よく見ると、インフォメーションデスクの周辺には、園内マップが無料で、うず高く積み上げられていました。
考えてみると「キューケンホフ公園」の公式サイトにも、園内マップは掲載されており、みちょるびんはご丁寧に、それを印刷して持って来ていたのだった・・・。
無料で掲載されているマップを、誰も買うわけないじゃん!
あー、なんでこの冊子のことを、ガイドブックだと勘違いしちゃったかなぁー・・・。
でもねっ―――。
‘ニッキィスト’たるもの、この5ユーロは決して無駄にはしませんよ!
せっかくなので、ここで一旦「キューケンホフ公園」の概要について、簡単に説明したいと思います!!
「キューケンホフ公園」は、春の8週間のみ、何百万ものチューリップ、水仙、その他の球根の花が楽しめる世界最大の花の公園です―――。
ここはオランダの花卉栽培部門の独立した国際展示場。
特に球根に重点が置かれています。
特筆すべきは、700万個という、その球根の数。
同園では、100社の花球根会社が春に開花する球根の花を展示し、また600人の栽培者が 20以上のフラワーショーで膨大な種類の切り花や鉢植えを展示しています。
本来、1本の花が8週間もの間、ずっと咲き続けることは難しい。
しかし同園では、遅咲きの球根と早咲きの球根を何層にも植える工夫をすることで、開園中、花を絶やすことなく、来場客の目を楽しませることができるのだそうです。
毎年10月に、同園の庭師40人からなるチームが、春の開園に向け700万個の球根の植え付けを開始。
球根はすべて手作業で行われ、全てを植え終わるまでに約3か月もかかるとのこと。
シーズン前には新しい芝生も播種され、開園を迎える時には、新鮮な緑の背景が確保されることになるのだそうです。
そうして、開花期の終わりには球根が掘り出され、夏が終わるとまた、次のシーズンに向けて、新しいサイクルが始まるとのこと。
ところで、キューケンホフ(Kuekenhof)の歴史は 15 世紀にまで遡るのだそうです。
タイリンゲン城(Teylingen Castle)の土地は、Keukenduin (Keuken:台所、duin:砂丘)として知られており、その名前の由来は、この砂丘地域で収穫したジビエ、牛、あらゆる種類のハーブやベリーなどがタイリンゲン城の台所で使用されることを目的としていたことに由来するのだとか(因みに、‘キューケンホフ’の意味は、‘台所の公園’)。
Keukenduinにおける庭園は、ヤコバ・ファン・ベイレン伯爵夫人が、果物や野菜の採集のために作った菜園が始まりと言われています。
その後、「キューケンホフ城」が17世紀中頃に建設され、その敷地は200ヘクタールを超える面積に成長しました。
アムステルダムの観光スポットの1つでもある「フォンデル公園」を設計したことでも知られる造園家ツォーハーは、1857年に「キューケンホフ城」の庭園を再設計しています。
それが現在の「キューケンホフ公園」の基礎となっているのだそうです。
1949年、花の球根栽培者と輸出業者のグループがこの地所に、春に咲く球根を展示することを計画。
ここに、春の公園としての「キューケンホフ公園」が産声を上げたのでした。
この公園は1950年に一般公開され、すぐに成功を収めたとのこと。
初年度だけで 236,000人の訪問者があったそうです。
今年2023年は、キューケンホフ公園の第 74 回目開園の年となります。
そして奇しくも、本日5月14日は、今年最後の開園日!
この73年間で「キューケンホフ公園」は、世界的に有名な観光スポットに成長を遂げています♪
以上、みちょるびんでした!
【参考】「Kukenhof HOLLAND Parkbook」(2023)