こんにちは、みちょるびんです。
屋外エリアの「ザイデル海美術館」出口は、アイセル湖遊覧フェリーを下船した場所から湾を挟んで、ちょうど反対側のところに位置していました。
美術館と外界を仕切っていた回転式ゲートをくぐって、敷地の外に出ました。
出たところには、ブース。
入場券の販売などを行っているのだと思います。
「ザイデル海美術館」の屋内版は、そこから徒歩数分のところにあったようですが、当時のみちょるびんは知る由もない。
帰る気満々で、ブースのおばさんに駅の方角を訊ねました。
そうしたら、おばさん、「マップをあげるわね」と言って、この近辺――エンクハイゼンのエリアマップを取り出し、ペンで駅までのルートをなぞってくれました。
ありがてぇ!
おばさんが、天使に見えました。
携帯電話にインターネットが繋がらないみちょるびんにとっては百人力。
強気になったみちょるびんは、せっかくおばさんが、駅までの最短ルートを記してくれていましたが、すぐに脇道に逸れ、寄り道を敢行しました。
何故なら、道の途中に、フェリーの上から眺めた、あの背の高い印象的な教会の玉ねぎ頭を発見したから(「春爛漫♪ オランダ旅行!(17)」)。
近くまで行って、見てみたいと思ったのです。
この地図さえあれば、道に迷うこともない!
勇気百倍です!!
その教会の名は「ザウデル教会」。
口コミ情報によると、15世紀に建てられたものだそうで、本当に背の高い教会でした。
近くで見ることができて、うれしかったです♪
その後は、すぐに駅を目指しました。
駅の方に向かう道には小さな運河があって、その美しい街並みに癒されました。
水辺のある風景は、ホント素敵。
大きな混乱もなく、エンクハイゼン駅に到着。
鉄道を使って、無事にホールンに戻りました。
ホールンに到着したのは、16:25頃。
この日はあいにく、鉄道のメンテナンスの日に当たっており、ホールンからアムステルダムの直通列車は通っていませんでした。
だから、アムステルダムまでは、バスを利用する計画。
バスの発車時間は30分おきで、次は16:30の出発でした。
しかし、その前にホテルに預けていた荷物を引き取る必要があったし、いくらホテルが徒歩数分のところにあるとは言え、5分の間に行って戻って来るには無理がある。
走る元気もないし、素直に次の17:00発の便を利用することにしました。
バス停には、何人かの人がいて、16:30発のバスを待っているようでした。
時間に余裕ができたので、みちょるびんはもう一度、蒸気機関車の駅に寄ってみました。
売店で見た、蒸気機関車とフェリーの絵のついたナップサックが気になったから(「春爛漫♪ オランダ旅行!(12)」)。
しかし、駅舎には鍵がかかっていました。
「あとで」は、やっぱり、ダメね。
ホテルで荷物を引き取り、バスの発車15分前には駅のバス停に移動。
相変わらずの曇り空で少し寒かったのですが、早めに行って並んでいようと思いました。
アムステルダムまでは40分くらいかかると聞いていたし、できることなら座って行きたい。
アムステルダム行のバスは314番。
ベンチに腰かけている人もいましたが、みちょるびんは、314番乗り場を示す看板の真下に立ちました。
すぐ近くには、電光掲示板が設けられていて、直近で到着する予定のバスの番号とその所要時間が表示されていました。
314番も出ていましたが、そのうち「25分」という表示に変わりました。
17時出発の便であり、あと15分で到着というところだったので、10分の遅れが出ている・・・ということを意味していました。
15分だけの待ち時間で済むようにと、ホテルで調整してから来ていたのですが、仕方がない。
その場で待つより外ありませんでした。
しかし、25分経っても、バスは来ない―――。
みちょるびんのあとには、列ができていました。
しかし、それに気づいていながら、無視する人もいる。
一人が無視すると、後からやってきた人たちも、それに倣う。
並んでいるということがわかっているのに、です。
寒空の中、皆が固唾を呑んで、電光掲示板を見守るのですが、電光掲示板は気まぐれ。
ころころとその表示を変えては、皆を、何度も失望させました。
たまに、脱落して、駅の方に向かう人もいました。
電車を乗り継いで行くことに決めたようでした。
いつ来るかわからないバスを待つよりかは、みちょるびんも、それに続きたいところでしたが、なんせ、電車の乗り換え情報が手元にない。
携帯電話がインターネットにつながらない以上、バスを待つしかなかった。
待っている人、全員がアムステルダムを目的地としているわけではないのだろうけど、地元民だと思われる若者の姿も多く、彼らが乗り換え情報を入手できないはずはないだろうから、やっぱり、それなりに電車を乗り継ぐという方法は、不便だったのかも知れません。
バスを待つ時間が長くなるばなるほど、人は増えるし、後から来た人ほど、前の方に割り込もうとする。
無法状態はますます悪化する。
みちょるびんが314番の看板の真下に並んだがために、みちょるびんの後ろに真面目に続いてくれた紳士&淑女に対し、かえって申し訳なく思いました。
そして、前にどんどん詰めていく無法者たちに腹が立ちました。
体も冷え、だんだんと限界に近づいていました。
そうして迎えた18時。
ようやくバスが到着しました。
並んでから1時間以上が経過していました。
誰もが我先にとバスの乗り口にかけよる。
当然、みちょるびんは座れない。
次のバス停で待っていた人なんかは、満員のため、乗車することすらできませんでした。
次のバスがすぐに来ればいいけど・・・。
みちょるびんの地元(田舎)では、バスが遅れて、2台がたて続けにやってくる・・・というようなこともありましたけど、ここで、そういうことが期待できるのかどうか。
本来、みちょるびんは17時発のバスに乗る予定でしたが、実際に乗車できた18時までの間には、17時半発のバスもあったわけで。
一体そのバスはどこに行ってしまったのか!?って、不思議に思うよね。
幸い、途中からはみちょるびんも座ることができましたが、気分はダダ下がり。
最悪の気分でした。
そうやって、その日の最終目的地であるスキポール空港に行きました。
その日のホテルは、空港直結のものを手配していました。
ホテル到着は、19時半頃。
直通列車があれば、ホールンからだと、1時間もあれば空港に行ける。
いや、ちゃんとバスが時間通りに来ていたのならば、それでも1時間半で来られていたはず。
待ち時間も含めると3時間くらいかかったという計算でした。
デン・ハーグ行きもしかり(「春爛漫♪ オランダ旅行!(2)」)。
ホールン行きもしかり(「春爛漫♪ オランダ旅行!(9)」「春爛漫♪ オランダ旅行!(10)」)―――。
こんなに時間がかかるなんて、狂ってる・・・。
ホテルに到着してからも、チェックインのためにフロントで並ばされました。
みちょるびんは、バス停での割り込みの一件がトラウマになってしまい、自分のことではないのに、割り込みされそうな場面を見て、心底、イヤな気分になりました。
以上、みちょるびんでした!