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春爛漫♪  オランダ旅行!(14)

投稿日:2023年5月5日 更新日:

 こんにちは、みちょるびんです。

 ホールンとメデムブリックの約20kmを走る蒸気機関車「Museum Steamtram Hoorn-Medemblik」。
 途中の停車駅ウォグナムで、みちょるびんは、運転室を見学するという貴重な機会を得ました!(「春爛漫♪ オランダ旅行!(13)」)

 あとから自分で撮った写真を確認したところ、運転室と客室の車体の高さは、ほぼ同じ。
 客室には、3段ほどの階段が設けられていて、簡単に乗降することができるようになっています。

 ところが、運転室の場合は、そのような階段はない。
 垂直の車体の側面に切り込みが1つと、車体の下部に少し出っ張った小さいステップがあるのみ。
 そこに足をひっかけて乗り降りするといったスタイル。
 運転室の入り口の両サイドには手すりが設けられているので、そこを掴んでグイッと体を引き上げるようにして、乗り込むことになります。

 床の高さは、正確にはわかりませんが、最低でも80cmくらいはあったんじゃないか。
 横に立っていた係員の背丈の、ちょうど半分くらいだったの高さだったように思うので、それくらいかなぁという推測。

 みちょるびんは初めから、上の切り込みに足をかけました。
 1歩目は、手すりを握った腕の力で体を引き寄せることにより、簡単に上がることができました。
 だがそこから先の2歩目は、脚力に頼らざるを得ない。
 左の片足1本で全体重を引き上げる必要があったので、キツかった・・・。
 きっと、若い人ならなんてことないことだと思いますが、普段から運動不足を自覚しているみちょるびんにとっては重労働でした。
 もう数歩、同じ動作が続いていたら、上がれなかったかも知れない・・・と思いました。
 左の太腿に結構な負荷がかかりました☆

 係員が「運転室に入るのは2名まで」と言っていましたが、係員と先に入室した少年、みちょるびんの3人だけで確かに満室といった感じでした。

 運転室の中には、なにやら複雑な機器。

 正面中央には、石炭の投入口である「焚口戸(たきぐちど)」(注4)があって、その周辺に――真鍮製だと思いますが――金色の丸い形をしたハンドルらしきものがついていました。
 そして、焚口戸の上の方にも、少し小さめのハンドルが6つほど。
 その右横のスペースには、複数のメーターが設置されていました。

 係員が丁寧に、少年に説明。
 だけどそれはオランダ語。
 みちょるびんには、さっぱり。
 なので、専らカメラマンに徹しました。

 時々係員が、石炭の投入口である焚口戸を手動で開けて、中の様子を見せてくれました。
 黄色い炎を上げて燃え上がる石炭が見えました。
 その時は、特段に熱を感じませんでしたが、ネット情報によると本来運転席はとても暑くなるそうです。

 係員の説明は得られなかったし、みちょるびん自身も事前の勉強をして臨んだわけではなかったので、何が何やら。
 「京都鉄道博物館」のサイトで、蒸気機関車の運転席の部品を解説しているページを参考に、自分で撮った写真と照らし合わせて見てみました。
 また、日本大百科全書(ニッポニカ)で、運転室の説明があったので、以下、ご紹介。

【運転室】
機関車の運転操作をするところである。全体を覆う屋根と囲みからなり、火室に面して左側が機関士席、右側が機関助士席である。機関士席には加減弁ハンドル、ブレーキ弁ハンドル、逆転機ハンドルなど運転操作に必要な機器類があり、中央上部には各種圧力計(注1)、蒸気分配箱(注2)、水面計(注3)などがある。助士席には注水器がある。また、中央下部には火室のたき口(注4)とその操作機器がある。これらは、機関車が正常な運転を続けるに必要な各部の状態の看視機能と補助機能の機器類である。
[松澤正二]

                   「日本大百科全書(ニッポニカ)」より

 もしかすると、焚口戸の上部のハンドルあたりが、「蒸気分配箱」(注2)なのかも知れない?

 「蒸気分配箱」とは、走行に使用する以外の各種機器用の蒸気を一括して集め、コントロールする部分とのこと。
 「京都鉄道博物館」のサイトと照らし合わせて推測しているところですが、きっと、そうに違いない。
 ハンドルを回して蒸気を調整するのかも知れません。

 その右横のメーターは、「各種圧力計」(注1)というやつなんだろう。
 圧力計には、シリンダー、ボイラー、給水ポンプ、暖房用などがあり、これらの圧力が高くなりすぎないように、機関士が看視するのだそうです。

 一方、ボイラー内の水量を適切に保てるように、ボイラー内の水位を示す「水面計」(注3)はすぐにわかりました。
 これは、形状が特徴的なので、特定することは簡単。

 正面の焚口戸の横の、部屋の角に、石炭が転がっているのを見ました。
 きっと、この辺りに石炭を保管していて、必要に応じ、ここから石炭をくべているのでしょう。

 でも、この辺りまでがみちょるびんの限界。

 機関士席や機関助士席も備え付けられていたのかも知れませんが、なんせ、部屋が狭く、みちょるびんが部屋に入った時は、すでに先客がいた状態。部屋全体を見渡すことができなかったので、その辺の細部についてはわかりません。

 室内は、全体的に黒色に塗装されていましたが、ハンドルや圧力計、水面計は金色。
 操縦するのに、パッと識別しやすいような工夫もあるのかなぁと思いました。

 まだ、係員の少年への説明は続いていましたが、あんまり長居して、この貴重な体験を独り占めしても申し訳ないと思ったので、一通り写真を撮り終えたあと、みちょるびんは退出しました。

 蒸気機関車の外観は、運転室の前方に特徴的な丸い筒型をした胴体があり、その先頭には煙突が生えています。
 この機関車では、その胴体を乗せているデッキにも、上がって見学できるようになっていたようです。

 みちょるびんが、運転室の外に出た、正にその時!
 あの‘ナントカ’さんが、デッキに上ろうとしていたのか、あるいは下りようとしていたのか―――? 

 側面の切り込みステップに片足を引っかけて、アンテナみたいに突き出た1本の手すりにつかまったままバランスを崩す姿を目撃しました。
 まるでポールダンスをしているかのように、クルーッと・・・。

 運転室にいた係員が「危ない!」と叫びながら急いでデッキに出てくるのが見えました。

 その後‘ナントカ’さんがどうなったのか、その顛末はわかりません。
 みちょるびんは遠く、後方にある自分の座席に戻るべく急いでいました。

 でもきっと、無事だったんだろう。
 なぜなら、すれ違いざまに「‘ナントカ’さんの決定的瞬間、撮った?」「駄目じゃない! あれが一番の見どころだったのに!!」と残念そうに笑っているお仲間の声が聞こえたから☆

                             以上、みちょるびんでした!

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