こんにちは、みちょるびんです。
携帯電話が、万が一インターネットに繋がらなかった時のために、みちょるびんは、予めホテルまでの行き方を記したマップを印刷の上、持参していました。
だから、インターネットに携帯電話が繋がらない事態となっても、主要な場所には行ける手はずとなっていました。
他方で、到着したデン・ハーグ中央駅は、思っていた以上に大きかった。
自分が立っている場所が駅のどの辺りなのか、どっちの方向に向かって歩いて行けばいいのか、全く見当もつかない―――。
中庭のようなところがあったので、地上に降りて行き、そこに立っていた主要な観光スポットの方角を指す観光案内標識の下で、みちょるびんは地図を片手に、標識を確認しながらぐるぐると回ることになりました。
何度回ってみても、自分が行きたい方角がわからない。
途方に暮れていると、近くでみちょるびんの様子を見ていた人が、声をかけてくれました。
みちょるびんは、ホフ池と呼ばれる「ビネンホフ」(オランダの国会議事堂)前にある池のすぐ近くに宿をとっていました。
だから、その大きな池が目印。
そこさえわかれば、ホテルにたどり着けるだろうと思い、その方角を訊きました。
目の前にある通りをまっすぐ行くと突き当りに公園の水路に出るので、そこを左の方向に行けばよいという教え。
そうとわかればこっちのもの。
みちょるびんは、キャリーバッグをゴロゴロと押しながら、石畳の道を進みました。
思っていた以上に、風が冷たくて、念のためにバッグに忍ばせていたストールを取り出して首に巻きました。
アムステルダムは風が強いという印象がありましたが、デン・ハーグもなかなかのものだと思いました。
実は、みちょるびんには、行きたいと思っていたアンティーク店がありました。
ネットで調べてようやく見つけたものでした。
週末は開いていないため、到着したその日の13:30~15:30しか訪れるチャンスはない。
オランダ鉄道が通常運転していれば、デン・ハーグにはもっと早くに到着していたはずでしたが、いろいろと手間取ったため、そろそろ開店の時間を迎えようとしていました。
ホテルに向かう前に立ち寄ることも想定し、駅からのルートを記した地図も持参していましたが、駅で教わった道は、だいぶホテルの方まで歩いたことになっていました。
初めての土地であり、インターネットも使えない。
変に逆方向に行くなどして道に迷っても困るので、とりあえず先にホテルを目指すことにしました。
両サイドにお土産物屋や飲食店が立ち並ぶ、賑やかな通りでした。
日本のラーメンを扱うレストラン等もあって、心惹かれました。
ビンテージを扱っているといった感じのジュエリーショップ等もありました。
気になってウィンドウを覗いてみると、小さな黒いペンダントヘッドが目に留まりました。
真ん丸な白い眼玉で、白い丸いものを頭に被っている。
とても愛嬌があり、かわいらしい。
もしかすると「カリメロ」なんじゃないかと思いました。
「カリメロ」とは、白い卵の殻をかぶった黒いヒヨコのキャラクター。
そのキャラクターを主人公としたテレビアニメが日本でも放映されていたはず。
随分昔――1970年代半ば――のことで、自分がそのアニメを観ていたという記憶はないのですが、だけどその風貌が印象的で、なんとなく記憶に残っているキャラクターでした。
ペンダントヘッドはエナメルで着色されたもので、40ユーロ台と値段もかわいい♡
いいなぁと思いましたが、みちょるびんはデン・ハーグに到着したばかり。
ホテルにもまだ行きついていない。
ここではウィンドウを眺めるだけに留め、先を急ぐことにしました。
道の途中で、一瞬開けたような場所に出て、その広場の周辺には、テラス席を構えたレストランが軒を連ねていました。
そこをもう少し先に進むと、道は右に大きくカーブし、ようやく大きな池が見えてきました。
「ビネンホフ」の前に広がるホフ池でした。
車道に沿って、その畔にはたくさんの旗がはためいていました。
ホテルはそこからすぐのところにあるはず。
その立地の良いホテルは、内装も洒落ていてとても素敵でした。
実は、もう少し手頃な値段で、より駅に近い場所のホテルとどちらにするか迷ったのですが、観光は、翌日も含めこの界隈を中心に回ることを計画していたので、ちょっと奮発してこちらの方にしたのでした。
前夜は徹夜していて疲れていたし、ホフ池の近くにしておいて正解だったと思いました。
ただ残念だったのは、紙のマップの取り扱いがなかったということ!
ホテルの受付の人は、ちょうど切らしているという言い方をしていましたが、アプリのマップの使用を推奨しているといった様子。
みちょるびんも勧められ、アプリを登録してはみたものの、結局wifiが繋がらないと使えなかったので、そのマップを活用するには至りませんでした☆
みちょるびんは荷物をホテルに預けると、すぐに街に繰り出しました。
この日、一番に目標として定めていた観光場所は「マウリッツハウス美術館」。
映画にもなった、フェルメールの有名な「真珠の耳飾りの少女」を所蔵している美術館です。
アムステルダムでは「ゴッホ美術館」でゴッホの作品をたくさん観ていたし、「アムステルダム国立美術館」でも同じくフェルメールの有名どころ「牛乳を注ぐ女」も観ていた。
だけど、この「真珠の耳飾りの少女」だけはアムステルダムでは観ることができず、みちょるびんに残されたオランダ旅行における課題の1つとなっていました。
せっかくここまでやって来て入館できないのでは困るので、事前に15時半に予約。
準備も万端。
行きたかった「アンティーク店」が15時半に閉まるので、そこを回った後に行けばちょうどいいのではいかと考えて時間付けしたものでした。
しかし、予定していた以上にデン・ハーグへの移動に時間がかかっていたし(「春爛漫♪ オランダ旅行!(2)」)、ホテルの周辺を散策しただけですぐに14時を回っていた。
残念ですがアンティーク店への訪問は諦め、ランチを済ませることにしました。
それにしても、デン・ハーグにある建物は素敵。
形がユニークだったり、レトロな店構えだったりと、それだけで‘絵’になる。
街を歩いているだけでも、楽しい気分になりました。
気がつくとあと15分もすれば「マウリッツハウス美術館」の予約の時間。
慌てて美術館に急ぎました。
ホテルに行く道すがら通った、レストランがたくさんあった広場が、どうやらその「マウリッツハウス美術館」のある場所らしいということを悟り、その場所を目指しました。
以上、みちょるびんでした!