こんにちは、みちょるびんです。
気づくとコバエが大量発生していました―――。
キッチンで何か作業をしようとすると、ふぁ~と空中に飛び散るコバエども。
しかしまた、すぐに戻って来ては我がもの顔でそのヘンの調味料などの上に止まる。
だんだんと、みちょるびんの行動を妨害してくるようになっていました。
以前だったら、みちょるびんが台所に立つと、遠慮してどこかに隠れて息をひそめていたモノたちが、仲間がいることで気を大きくしたのか、みちょるびんがいてもお構いなし。
中には、キッチンの頭上に備え付けられた吊り戸棚の開き戸にジーっと止まって待機しているモノもいて・・・。
そんな風に点在している連中を目で追っていくと、そのまま天井に到達し・・・、キッチンの白い天井にも無数の茶色い点がちらばっていることに気づきました。
悪夢でした。
もう、ホラーのなにものでもない!!
いつの間にこんなことになってしまっていたのか・・・??
ことの発端は「玉ねぎ」だったと思う(「新たなる脅威。」)。
だけど、最初からこの量のコバエが玉ねぎに付着していたわけではない。
外部からの侵入も考えてみましたが、当時はずっと外は雨で、日中に仕事で家を不在にしているみちょるびんは、窓も開けなければ窓用シャッターも降ろしっぱなし。
ずっと家を締め切っていました。
となると、こいつらはみちょるびん家内で増えたと考えるのが自然・・・。
認めたくないが、みちょるびん家で生まれ、育ったモノたちなんだろう。
みちょるびんはとにかく、連中が喜びそうなものを、片っ端から捨てることにしました。
生ごみはもちろんのこと、中途半端に残っていた調味料の瓶なども。
実は白状すると、生ごみを長い間捨てずに玄関先にキープしていたという状況がありました。
プラスティック製の蓋つきのバケツに入れて置いておいたのですが、ずっと雨が降り続いていたので、傘をさしてごみ捨てに出るのが億劫で、ずっとそのままにしていたものでした。
それに、当地ではごみを捨てるにも、ある一定回数を超えてしまうと課金されるというシステム(「予期せぬ出来事。PartⅠ」)。
独身で、毎回の生ごみの産出量が少ないみちょるびんにとっては、その都度課金されることがなんだか悔しくって!
だからこうやってバケツにプールして、何回か分をまとめて捨てるという方式を採用していたのでした。
こうなってしまった以上、仕方がない。
雨の降りしきる中、諸悪の根源と思われるごみをまずは捨てました。
もともとヤツらをうちに連れてきた「傷んだ玉ねぎ」もここに眠っていたし、新メンバーを生み出し、育成するのに十分な時間を与えていたんだと思う・・・。
そして次に、徹底的なキッチンの掃除を行いました。
とにかく食べ物の臭いを察知するとそれに群がって来るという習性があるようなので、まずは臭いをシャットアウトすることに専念しました。
ただ一つ、みちょるびんを不安にさせていたことがありました。
それは、コバエが成長して、みちょるびんの天敵・ハエになりゃしないかということ!
黒く大きく成長して、これだけの量のものが縦横無尽に部屋の中を飛び交うことを想像しただけでパニックになりそうでした。
そうなったら、ここには住んでいられない。
しばらくの間、ホテルへの退避を検討しなければならない。
天井に張り付いたヤツらが、身動き一つしていないようにも感じられたので、例の古いお香を焚いてみることにしました。
不快なケミカル臭を放つ、アレです(「攻防戦。(その2)」)。
そんな時でした、黒色の‘影’を見たのは。
吊り戸棚の上の天井にいて、すぐにサッと戸棚の陰に隠れて見えなくなってしまいました。
まさか、ハエ・・・?
コバエが成長しやがった!?
一気にみちょるびんに緊張が走りました。
第二の脅威の到来。
もう本当に、自分では手に負えなくなるかも知れない―――。
絶望的な気分になりながら、それでもみちょるびんはとりあえず窓を開け、新鮮な空気を求めて外に出て行ってくれることを願い、お香に火をつけました。
だが一向に変化が見られない。
もう一度ダメ押しで、今度は窓を閉め切って、お香を焚いてみました。
しばらくしてからキッチンに行ってみると、吊り戸棚の裏に潜んでいた黒いヤツがキッチンカウンターまで下りてきているところを発見!
ヒーッと恐怖におののきながらも、失敗は許されないので、そこは素早く息の根を止めました。
どうやらコイツは、外からの侵入者だったよう。
ハエじゃなかったし、コバエが成長した姿でもなかった・・・。
ホッと胸をなでおろしました。
実はみちょるびん、その直前に、恐ろしい光景を目撃していました。
コバエの交尾です―――。
あの茶色い姿のままで子孫繁栄に勤しんでいらっしゃったということは、既に立派な成人男女にまで成長遊ばせていたということであり、要はあの姿が成人の完成形ということになる。
つまり、連中がハエに姿を変えることはない☆
ソレを目撃したときは、本当に発狂しそうになりましたが、一つの安心材料にもなったのでした。
それに冷静に考えてみると、「コバエが大量に増えた」という現実がある以上、家主の知らないところでそういう行為が繰り広げられていないはずがないのです。
むしろ、ヤツらの自由奔放な行為は、みちょるびんを本気にさせることになったのでした。
以上、みちょるびんでした!