こんにちは、みちょるびんです。
誕生石に関するネット記事を読んだ感想などを書いていたら、1石だけという、1月の誕生石「ガーネット」が不憫に思え、つい、「ガーネット」に対するみちょるびんの熱い思いを語ってしまいました(「新☆誕生石!(2:1月の誕生石)」)(「新☆誕生石!(2:続、1月の誕生石)」)。
こうなったら、せっかくなので、各月の宝石たちについても、みちょるびんの独断と偏見を含んだ宝石紹介を行いたいと思います!
クリソベリル
誕生石について書いた最初の記事「新☆誕生石!」に、今回新しく追加された10石の追加理由を、簡単に3つにまとめてご紹介しました。
①日本の誕生石の基礎となった‘ジュエラーズ・オブ・アメリカ’の現在の誕生石を参考:5石
②石の生みの親(名前の由来となった人や石の発見者)の誕生月:4石。
また、宝石の色がちょうどその季節を表している:うち2石
③2月22日は日本で「猫の日」、
またヨーロッパの多くの国が2月17日を「World Cat Day(世界猫の日)」:1石
はい、この3番目の理由で2月の誕生石として追加されたのが、「クリソベリル」です!
クリソベリルは、特殊効果を示す宝石として有名です。
1つは「キャッツアイ(シャトヤンシー)」で、もう1つは「カラーチェンジ」。
2月は「猫の日」がある月だから、この「キャッツアイ」で有名な「クリソベリル」が2月に加えられたんですね。
うまく「ネコ」と絡めてきましたねぇ!
猫好きの人にとっては、「猫の日」は常識なのでしょうか!?
2大ペットの「猫」と「犬」―――。
気になって、「犬の日」なるものがあるのか調べてみたところ、ウィキペディアに、社団法人ペットフード協会により制定された日本の記念日があると紹介されていました。
犬の鳴き声である「ワン(1) ワン(1) ワン(1) 」にちなみ11月1日とのこと。
語呂合わせで面白いですが、ああ、この理由だと、この記念日は、世界的な規模には発展しないでしょうね・・・。
それに、犬に絡められそうな宝石も、簡単には思いつかないかも。
犬派の皆さん、ごめんなさい!
何か思いついたら、ご報告します!
さて、「キャッツアイ」とは、その言葉とおり、まるで‘猫の目’のように見える‘特殊効果’のことを指した名称です。
「カボションカット」と言う、表面をつるっと丸く半球にカットした表面に、縦に光の筋が入るので、そのように呼ばれています。
「クリソベリル」をカボションカットにすれば、全ての石にキャッツアイ効果が現れるというわけではなく、平行に発達した繊維状等の内包物や、適切なカットという条件がそろった時だけにこの特殊効果は現れます。
だから、「キャッツアイ」とは、宝石の「クリソベリル」そのものを指したものではありません。
例えば、「キャッツアイ」を呈する石を他にも挙げるとすれば、トルマリン、クオーツ、タイガーズアイ、ベリル・・・と様々で、50種類以上(!!)あるとも言われているようです。
だから、2月の「猫の日」に着目するのであれば、何も、「クリソベリル」に限定する必要はないということになると思います。
「クリソベリル」に限らず、2月生まれの方は、お好きな石のキャッツアイを選んでも良いのではないかと思います。
それに、きっと、その方が手頃な値段で入手が可能です☆
とは言え、「キャッツアイ」という異名を持つほどのクリソベリル。
それにはやはり理由があって、きめの細かいシャープな’猫の目’が楽しめるという特徴を持っているんです。
「キャッツアイ」の醍醐味は、「石の表面に現れる‘猫の目’を目出る」ことにあると思いますので、だったら、ボンヤリして「あるのか」「ないのか」わからないようにしているよりかは、‘くっきり猫の目’が出ている方がありがたいわけです。
そうなってくると、断然、クリソベリルが強いんですねぇ。
また、クリソベリルの場合、石の側面から垂直に光を当てると、宝石の片側が乳白色に変化し、もう一方は蜂蜜色を呈する「ミルクと蜂蜜効果」として知られる美しい光学的効果も見られるので、一石二鳥。
きっと見る人をトリコ(虜)にすることでしょう。
つまり、「クリソベリル」は、伊達に、キャッツアイの代表選手というわけではないのです!
なお、クリソベリルの色には、緑色、帯びる緑黄色、黄色、褐色などがありますが、みちょるびんは過去に一度、ファセットカット(※)された、透明なレモンイエローのクリソベリルにときめいたことがありました♪
「モース硬度」と言って、宝石と鉱物の硬度を1から10までに等級付けしたものがあり、1位(10度)のダイアモンドは、他の鉱物をかなり引き離して、ブッチギリの硬さを誇りますが、次の9度がコランダム(ルビーやサファイア)、8度がトパーズ・・・と続きます。
クリソベリルは、このコランダムとトパーズの間に食い込む硬さ。
つまり、耐久性にも優れているので、安心して、ジュエリーを楽しむことができるという、うれしさもあります♡
以上、みちょるびんでした!
※「ファセットカット」とは、つるっとした表面の「カボションカット」に対して、宝石の表面に角度の違う多数の切子面(ファセット)を持たせたカットのことです。例に挙げると、ダイアモンドがわかりやすいと思います。
【参考文献】
「宝石 その美と科学」(1972年、近山晶著)