こんにちは、みちょるびんです。
1.キング・オブ・折り畳み傘
突然ですが、みちょるびんは、イタリアの一流ブランド(ピィー)RADAの大ファンで、自らプラ吉(みちょるびん造語、(ピィー)RADAきちがいの略)と名乗るほどでした。
ひところは、P様以外のバッグは持たないと決め、持ち歩くバッグは全てP様に限定していた時代もありました。
さて、そんなプラ吉全盛の頃のみちょるびんは、折り畳み傘を、必ずバッグに入れ、携行していました。
なぜなら、突然の雨から、P様バッグをお守りするためです。
だから、折り畳み傘は、みちょるびんの必需品でした。今もその習慣は残っていて、みちょるびんのバッグの中には、必ず、折り畳み傘が入っています。
毎日持ち歩くものなので、軽さとコンパクトさが重要。
そんなこだわりのあるみちょるびんにとっての、キング・オブ・折り畳み傘というのが、前回の記事「やみぃ・やみ・やみ日記2」に登場した‘黄緑色のカバー’の本体:折り畳み雨傘なのです。
たたむと長さ約21cmになり、重さ約90gの超軽量小型です。
そんなお気に入りの、大切な黄緑色の折り畳み傘を、一度、不覚にも、電車に置き忘れたという事件がありました。
2.事件発生
今日は、全体的に曇りだが、一部小雨が降るとの予報。
このところ、晴雨兼用の折り畳み傘の出番が多かったが、いつもの黄緑の雨傘を持って出かけることにした。
家がちらかっているせいもあるが、すぐに見つけられなかった。従来なら、毎日持ち歩いていたものなので、行方不明になることなんてない。それだけ、最近使用していなかったということだ。
外に出ると、既に小雨が降っていた。
駅まで数分とは言え、P様バッグが濡れないように傘をさした。
いざ、目的地で電車を降りようとしたとき、傘がないことに気づいた。考えられるのは、電車の乗り換え時。がっかりである。
下車駅で駅員さんに相談。
置き忘れた電車がもうすぐ終着駅に到着する頃だったので、終着駅に確認してもらったが、ないという回答だった。駅に届けられれば、各駅のPCで検索できるとのことだった。後程、改めてPCをチェックし、届け出があれば、連絡してくれるということに。
祈る思い。
移動の車中で、考え事をしていたから・・・。あるいは、最近、晴雨兼用傘ばかり使っていたから、へそを曲げたかな・・・。
長い間、ほぼ毎日一緒にでかけ、一緒に旅もした仲なのに・・・。そう考えると悲しい。
廃棄されなきゃいいけど。戻ってくるといいな。
先ほどの駅員さんから連絡がなかったので、帰宅時、今度は自宅の最寄り駅の駅員室に立ち寄った。
駅員さんに、「この色です」と言って黄緑色のカバーを見せたら、「紫色ね」と返された。大丈夫だろうか・・・? 傘を預かった係員さんが情報入力を誤れば、永遠に、見つけられなくなるのではないか・・・・。
今日、届けられた折り畳み傘は2本だけで、うち、該当なしとのこと。
利用した路線には、乗り入れている鉄道会社が他にもあるので、そちらの方にも問い合わせてみたら?と言われた。
3.捜索2日目
他の2つの鉄道会社に電話してみた。うち、1社は、女性が対応してくれ、細部について特徴を確認してくれた。絵柄についても。
女の人と男の人とで、対応に大きな違いがあるように感じられた。
4.捜索3日目
回答を待ったが、結局、両社ともヒットしなかった。
私なりに手を尽くしたと思っている。
忘れ物が届け出られて3-4日しか鉄道会社には留まらず、そのあとは警察に引き渡されると聞いた。
だから、私は、今日がラストチャンスだろうと覚悟していた。
仕事帰り、最寄り駅の駅員室に寄った。今日は、別の若い駅員さんが対応してくれた。私は、事情を説明したが、該当するものはないという返答だった。
一瞬、私もあきらめかけたが、念のため、カバーを取り出して駅員さんに見せた。
すると、駅員さんの反応が変わった。
紛失した当日の夕方に、ある駅で折り畳み傘の届け出があったというのだ。色は‘緑色’という。今は、忘れ物センターにあるとのことだった。
きっと、それに違いない! なぜ、当日にヒットしなかったのか? 登録が遅かったのか? いずれにせよ、見つかってよかった―――。
一旦は、ないと言われたのだ!!
PCは、一体どういう入力・検索システムになっているのだろう?
自分で検索するから、画面を見せてくれ!という感じ。
駅員さんに、引き取るにあたり、登録番号等、教えてほしいと依頼したが、個人情報なのだそうで断られた。しかし、届けられた駅名、日にちを伝え、このカバーを見せれば、照合できるはずとのことだった。
5.捜索4日目:感動の再会
早速、忘れ物センターに出かけた。
印鑑を持ってくるよう言われ、準備していたにもかかわらず、忘れてきたことに気づき、落ち込んだ。
また、出直せと言われやしないかと心配になり、電車の移動中は、お楽しみの漫画本を読む気にはなれなかった。
忘れ物センターは、中に入るとすぐにカウンターがあった。奥には机が8つくらい並べられていて、更にその奥は、倉庫みたいになっており、忘れ物が保管されているようだった。
私は開口一番に、印鑑を忘れたことを白状したが、駅員さんにすぐに問題ないと受け流され、どの傘?と訊かれた。
カバーを見せたところ、駅員さんはすぐに傘を取り出してくれた。
私のだ! 良かった。また戻ってきてくれた!!
4日ぶりに再会した傘は、私の‘あの傘’ではないような、よそよそしくツンとした感じだった。
改めて見てみて、こんなに古くなって薄汚れていただろうかと疑った。
しかし、これは10年も前の傘。この絵柄が復刻されることなんて、そうそうなかろう。
手元に戻ってきたミラクルに感謝。もう二度とこのようなことがないように気をつけたい。
6.それから
折り畳み傘は、奇しくも、あの‘長い柄のついたハンド’で線路から回収してもらった‘カバー’が決め手となり、再び、みちょるびんの元に帰ってきました。
なかなか、感慨深いことです。
あの紛失事件から、更に月日が流れ、購入してから17年が経ちました!!
曲がった中棒を直しながら、今も、現役選手です。水のはじきが悪くなり、最近はお休みしていることが多いですが、それでも、愛着のある長年の相棒です。
以上、みちょるびんでした!