こんにちは、みちょるびんです。
【旅行1日目(前半)の日記】
今日は、世間は仕事始めの日だが、私は、これから両親と旅行に出かける。
バスで1時間半くらいのところにある温泉地に、2泊する予定。
一昨日前だったか、父・パピーがご飯を食べている時「ん?」と言って、一瞬、動きが止まったのだが、歯がぐらぐらし始めたらしい。
見てみると、確かに、下の前歯の1本がひょこっと前傾していた。
パピーはいつも大袈裟なので、あまり、相手にしないようにしているが、ものを噛んでいる時に、ひょこっと歯に前に出て来られたら、上の歯との噛み合わせが悪く食べづらいだろうし、痛いかも知れなかった。
本人は、「抜こうか」などと言っていたが、血が止まらなくなり、旅行前に騒ぎになっても困るので、私は、適当に受け流していたのだった。
だが昨夜、我が家を来訪した親戚のおばさんから「歯医者に行く」と聞いたパピーは、それに感化され、今朝になって「自分も歯医者に行く」と言い出したのだ。
あいにく今日は、行きつけの歯科が休診の日だったので、別のところに出かけて行った。
さて今日は、温泉地に向かうのに、13時発のバスを利用する予定にしていた。
パピーが時間までに戻らなければ、その次の便、3時間後の16時発に変更せざるを得なかったわけだが、幸い、パピーが12時頃に帰って来たので、予定通りに決行することにした。
以前は、その温泉地まで行くバスには、途中の展望台でトイレ休憩する便があったのだが、今は廃止となり、また、便数も1日3本に減っていた。
片道の所要時間が1時間半位なので、13時発の便が、宿屋のチェックインの時間にちょうど都合が良いのだろう。
バスターミナルに行ってみると、バスを待つ人が長蛇の列を作っていた。
ここで、こんな行列を見るのは、初めてだったし、そもそもこんなに乗客が多くて、私たちまで席があるのか、ちゃんと乗れるのか心配になった。
係のおじさんがやって来て、「目的地別に列を分けて並んでください」と言った。
バスは、最終目的地の温泉地以外に、もう1つ、別の温泉地でも停車する予定だったのだ。
私たちの目的地である。
しかし、その指示が曖昧で、皆、混乱していた。
お陰で、私たちの後ろに並んでいた人たちが、そのどさくさに紛れて、私たちの前に回り込んで来たりした。
70代の両親・パピーとマミーには、1時間半の所要時間であるので、ちゃんと座席に座らせたい。
かと言って、パピーやマミーと同じ、いや、それ以上の年齢と推定される人たちを邪険にも扱えず、困ったもんだった。
そうやって、私たちは、バスに乗車した。
列の後ろの方から乗った私たち3人は、別々に分かれて座らざるを得なかった。
大きな荷物もあり、窮屈で、ちょっと厄介だった。
すると、また係の人がやって来て、私たちの目的地行きの直行便を臨時に出すので、10人くらいなら、その臨時便に乗り換えてもいいと言われた。
だが、乗車したバスから、下車する人が少なかったので、私は、後ろの方を振り返り、パピーとマミーに、バスを乗り換える旨告げた。
ちょうど、私が座った席の隣のおばあさんは、私が着席した直後に、親しく話しかけてきてくれ、偶然、同じ旅館に滞在する予定という話だった。
せっかくのご縁ではあったが、私は、おばあさんを残して、後ろのバスに乗り換えることを決行した。
パピーは、その乗り換えのどさくさに紛れ、トイレに行くと言い出し、一人、トイレに走って行った。
私たちが乗ることになったバスは、ICカードが使えないようで、スムーズに乗り換えることができず、結局、1台目の方で料金をチャージするということで、係員の間で話がついたようだった。
その調整がいい塩梅に時間稼ぎとなり、パピーも、皆に迷惑をかけることなく、バスの発車に間に合ったので良かった!
臨時便のバスは、ガラガラに空いていた。
前のバスはぎゅうぎゅうに混んでいて、私たち家族がそうであったように、友人と離れ離れに座った人もいたに違いないのだ。
もっと、前の乗客をこちらの方に乗車させても良かったんじゃないかと思った。
それに、直行便なので、こっちのバスの方が、便がいい人もいるんじゃないか。
さっきのおばあさんのように・・・。
そう考えると心が痛んだ。
あの時は、ただ、パピーとマミーのことだけしか考えられなかったのだ。
が、結局、バスは、直行便とは名ばかりで、ちんたら走り、前のバスを追い越すこともなく、目的地への到着時間も、同じだった。
だから、おばあさんの心配は無用だったし、気が楽になった。
いずれにせよ、バスを乗り換えたことで、ゆったりしたスペースで、親子三人近くに座って来られたので良かった。
因みに、マミー曰く、パピーは、私たちだけ、次の16時の便で行くようにと言われたと勘違いしていたらしい。
ま、いつものことよ。
以上、みちょるびんでした!