こんにちは、みちょるびんです♪
みちょるびんが通っていた中学校は1学年が70人くらいの小さい学校だった。
放課後、生徒は、学校の方針で、何等かのクラブ活動を行うことが求められていた。
文化部も一応はあったが、習字クラブのみだったように記憶する。
文化部は、事情があって運動できない生徒のために、お飾りで設置されているといった様相だった。
中学校には、小学校からエスカレーター式にあがるし、みんな、兄や姉、先輩たちを見てきている。
運動部に入部しないという選択肢はなかった。
そういう環境にあったので、みちょるびんも疑うことなく、運動部に入部した。
選んだのはバスケットボール部。
小さな学校だったから4種しかなかったし、どちらかと言うと消去法でそれにしたといった感じ。
足は学年でも一番早かったし、ジャンプ力もある。
背も低い方ではなかった。
いい選手となる素地はあったのだから、がんばれば少しくらいは上達したんじゃないかとも思うけど、そもそも気持ちで負けていた。
「好き」という気持ち。
それ以前に、興味がなかった。
皆は、バスケット関連の雑誌などを読んでいたようだが、手に取ったことすらない。
実は、みちょるびんに意地悪をしかけてきた‘腹黒’(「子供の頃の思い出。(17)」)も同じバスケットボール部で、彼女はレギュラーだった。
もしバスケ部に‘腹黒’がおらず部内の雰囲気が良かったならば、仲間と一緒にみちょるびんも積極的にバスケットの練習に励んでいただろうか?
バスケットがうまくなっていたら、みちょるびんの学生生活もまた違ったものになったかもしれない???
いや、いずれにせよ、みちょるびんはバスケットのセンスはなかったと思う☆
センスがあって、自分でもバスケットを面白く感じていれば、意地悪なやつの存在とは関係なしに、練習を練習とも思わなかっただろう。
確かに、気持ちが萎縮していたということは大きいだろうが、素質があって、楽しいと感じていれば、自由になれたはずなのだ。
足が速い、ジャンプ力がある・・・というだけで、バスケットがうまくなれるわけではないのだよ。
ゲーム中は、目の前で行われていることを冷静に判断しなければならない。
それにバスケットはチームでプレイするもの。
チームメイトへの信頼がないと、パスなんてできない。
その点みちょるびんは、ボールが回ってくるとうろたえてしまい、周囲をちゃんと見渡せていなかった。
カッコ悪ぅ。
自信は練習の上に成り立つものでもあるのだろうけど、みちょるびんのプレイには自信のなさが如実に現れていたように思う(- - ☆)。
バスケットに対して、ちっともいい思い出がないというのに、高校に進学してまた、バスケット部に入部してしまった・・・。
高校生になって眼鏡からコンタクトに切り替えたんだが、そのお陰でシュートが格段に決まるようになった。
それで血迷ってしまった―――。
でも、やっぱり熱中できなかった。
向いてなかったと思う。
辞める口実を探していたように思うが、足を怪我するなどしたため1年で退部した。
次に、全くの方向転換で、演劇部に入部した。
水を得た魚とはこのこと。
ここからは、謎の自信にみなぎってくる。
それまで自分が、ダンスが好きとか、得意だとかいう自覚はなかったのだが、演劇部の活動をきっかけに、ダンスの振付を行うようになった。
全て自己流。
みちょるびんが作った独特な振付は、バスケットの基礎連の時のポーズに通じるものがあったし、キレの良いダンスは、バスケットで培ったものだった。
みちょるびんは、バスケット部時代の楽かった記憶は思い出せないくらいだけど、でもそのバスケット貯金で、面白いダンスをたくさん産み出せたと感謝している。
以上、みちょるびんでした!