こんにちは、みちょるびんです。
1.野望の方角
就職のために上京する、その1年前にも、実は、みちょるびん、東京進出を目論んだことがありました。東京の大学に編入学するという野望があり、あのときも、たぶん、街を歩いていて、ふらりと出くわした占い師さんに占ってもらいました。
そのおじさんは、道の隅の方に簡易机を構えて、お客さんの訪問を待っていました。テーブルの上には、何やら、八角形の図形が書かれた紙が敷いてあり、方角が示されていました。「気学」という文字が書かれていたと思います。
もう、ずいぶん前のことですし、何を言われたのか、大方は忘れてしまいましたが、印象に残っているのは、「方角」の話題でした。
おじさん曰く、みちょるびんが上京したいと思っていたその年の春は、’地元’から見て、東京の方角が「大凶」で、その年のその方角への移動は、災いをもたらすということでした。その予期せぬ結果に、みちょるびんが不満をもらしたところ、おじさんは、その1年後であれば、「大吉」に変わると付け加えました。みちょるびんはそれでも、どうしても早い時期、つまりは‘その年の春’がよかったので、おじさんに食いさがり、「仮に、そうだとしても、そんなに長居をするつもりはなく、せいぜい、3年も経てば、また、地元に戻ってくる」と説明し、「それだったら、難を逃れられるんじゃないの?」と言わんばかりにおじさんに訴えかけました。なんとか、おじさんを説得して、「それなら、大丈夫」と、「大凶」を撤回してほしかったんです。
それにしても、思うのですが、占いをしてもらっていて、納得がいかない結果が出ると、ついつい、言い訳がましいことを言って、反論したくなりますね。「でも」「でも」を連発したくなります。占い師さんを説得したところで、出てしまった占い結果が変わるわけないんですけどね、不思議です。これが、人間の心理ってものなのでしょうか!?
このときも、そんな感じで、おじさんを説得にかかったんだと思います。そうしたら、占い師のおじさんに、こう言われました。
「その3年後、今度は、東京から’こちら’の方角が「大凶」となる!」と。
そして、おじさんが高らかに言い放ったのは、「このように、一度、負のループに陥ってしまうと、簡単には抜け出せないのだ!」。
みちょるびんの目に、テーブルの上に貼ってあった紙の文字が飛び込んできました。そこには、「’方角’で命を落とすこともある」と大きく書かれていました。
みちょるびんは、急に怖くなって、その場を足早に去ったのでした。
2.開運の方角
結局、怠け者で、実力不足だったみちょるびんは、その野望は無残にも打ち砕かれ、幸か不幸か、その年は、そのまま地元で過ごすことになりました。
そして、その年の七夕の日にお星さまに東京進出を願い、晴れて、更にその翌年の春に、地元を離れることになったのでした。ちょうどいい塩梅に、あのときの占い師のおじさんが言っていた、「大吉」という年でした。
実際のところ、あの占いが当たったのか、当たらなかったのか、みちょるびんにはよくわかりませんが、ただ一つ言えることは、就職した東京の会社には縁があって、長い間ずっと、お世話になっているということです。方角にフォーカスして、占ってもらったのは、おそらく、あの時が最初で最後だと思います。みちょるびんは、その後、何回か転勤していますが、その時の方角の良し悪しを、確認してはいません。仕事なので、転勤を命じられれば、それまで。「その方角はちょっと・・・」と言って、断るわけにはいきませんからね。
アラスカのアンカレッジにいた上司が、そこで、スーツ姿の日本人ビジネスマンを目撃したことがあると話していたことがありました。あれは絶対に、運気を上げるために、あんな田舎に立ち寄ったに違いないと話していたのを覚えています。確かに、アラスカのような自然豊かで素朴な場所に、スーツ姿というのは、不釣り合いです。
そういえば、たまたま先日見たYouTuberの人で、起業家だそうですが、吉方に旅行に出かけるのが趣味という話をしていました。
みちょるびんが知らないだけで、方角を重視して行動している人は、案外多いのかもしれませんね。
以上、みちょるびんでした!