こんにちは、みちょるびんです。
外界に出ると、どうしても、他者を意識せざるを得ない状況に置かれます。
競争に勝たないと、得られない利益が実際に存在するからです。
現実問題として、評価を受けることが、お金につながるという状況があります。
上司からの評価、クライアントからの評価、世間からの評価が、生きていく上で必要なお金(=収入)の増減につながっているのは、明らかです。
自分の欲望を満たすためには、入ってくるお金は、多い方がいいに決まっていますから、他者の評価が気になって当然です。
また、きっとこれは、お金だけに言えることではないと思います。
欲しいのは、お金だけではない。
「愛」だってほしい!
特定の誰かからの特別な「愛」かも知れないし、不特定多数の人々からの「愛=人気」かもしれない。
他者から得られる「愛」は、自分の存在意義や自己肯定感を保つ上で、とても重要な要素ではないかと思います。
ヒトによっては、「愛」が活力の源である場合もあるでしょう。
そうすると、やっぱり、その対象者からの「愛」が欲しいから、気に入られようと、ご機嫌を取ることになる・・・。
これも立派な、「評価を気にした行動」になるのだと思います。
このように、外界に出ると、どうしても、他者の評価を気にしなければならない状況に置かれてしまいます。
また、最初は気にしていなかったとしても、周囲に影響され、いつのまにか、‘レース’に参加してしまっていた・・・ということだってあるかも知れません。
みちょるびんは、みちょるびん史上、最も自分の「純度が高かった=本質に近かった」のは、演劇に熱中していた学生時代ではないかと思っています。
まぁ、そこは、みちょるびん本人がそう信じているのだから、それを前提に話を進めさせてください。
その後、みちょるびんは、就職し、オフィスレディ―として働き始めました。
会社には、賢そうな人たちがたくさんいたので、萎縮しましたが、周囲の期待に応えたいと思ったので、みちょるびんも皆と同じように、賢そうな感じで振る舞い、背伸びしました。
だけどみちょるびんは、元来、自分の意見をはっきり言うタイプだったので、そうしたことで上司に理不尽に激怒され、ショックを受ける・・・ということもありました。
このような経験をすることで、「権力には盾突かない方がいい」「長いものには巻かれていた方が得策だ」と組織の中で無難に生きていくことの術を学習していったのだと思います。
学生の頃のみちょるびんは、正しいと思うことは、ちゃんと主張し、そして、正しく修正しなければ気が済まないところがありました。
白黒はっきりさせたかったし、第一、「あやふや」ということがよくわからなかったし、できなかった。
他方で、その行動の裏には、自分の正しさを押し通すことで、相手を負かせたいという気持ちがあったのも事実かなと思います。
冷静に考えてみると、自分にとって大した問題ではないことも対しても、その場の「負けたくない!」という感情により、ヒートアップしている自分がいたのではないかと思うんです。
例えば、「ピンク色」の風船があったとして、上司がそれを「赤」と表現したとします。
学生時代のみちょるびんだと、「赤ではない、ピンクだ」と指摘していたでしょう。
だけど、それは、みちょるびんの正義に反することではないのです。
つまり「どうでもいい」こと。
その場合は、わざわざ訂正することで、相手のプライドを傷つけるなど、衝突を招かなくてもいい。
だけど、そこに、みちょるびんのセンスや色彩感覚が問われるような、つまり、沽券にかかわるような状況があるのであれば、それは、みちょるびんにとっての重要な問題であるので、主張を貫くことになるのだと思います。
あるいは、それを放置したことで生じる問題(例えば、クライアントのリクエストが「赤」であった場合など)があるのであれば、全体の利益を守るために、戦う必要があるでしょう。
このように、状況に応じた対応が必要かと思いますが、そのためには、その場の感情には流されない、冷静な判断が求められると思います。
さて、会社で長く働いていくうちに、みちょるびんは、とにかく、「権力には盾突かない方がいい」「長いものには巻かれていた方が得策だ」というような、ある種の‘従順さ’が培われました。
また、そういう組織の中における評価の獲得のために、’自分の個’を押し殺すということをしてきました。
そうして、だんだん、そこに、息苦しさを感じるようになってきたのでした。
以上、みちょるびんでした!