夏休み in 2023 ！（18）

　こんにちは、夏休み中のみちょるびんです♪

　みちょるびんは、東京に戻る飛行機で、席が10歳の男の子と隣同士になりました。

　みちょるびんが飛行機に搭乗して、自分の座席に行った時には、既にその男の子は窓側の席に座っていました。
　男の子は小柄でまだ幼く見えたし、通常ならば、誰か家族が隣に座っていてもおかしくない状況だと思ったので、ご両親と席が離れているのかと訊いてみました。
　そうしたら、一人だという。
　10歳の男の子が一人で飛行機に乗っているだなんて、たいしたものです。

　訊くと、夏休みでお父さんと弟の３人で九州のおばあちゃんちを訪問していたのだそう。
　だけど、お父さんは仕事で先に帰ってしまい、今度は、男の子が翌日から学習塾が始まるとかで、弟を残して先に帰っているのだとか。
　8歳の弟も、今後一人で飛行機に乗って帰ることになるらしい☆

　空港の見送りはおばあちゃんたちがしてくれたのだそうだし、羽田空港に到着したら、お父さんが迎えに来るということなので、迷子になるということはないのでしょうが、それでも一人で飛行機に乗るだなんて、勇気がいることです。
　つい、男の子にいろいろと話しかけてしまいました。

　男の子はとてもしっかりしていて、受け答えもきちんとしていました。
　男の子は自分のことを「わたし」と呼び、みちょるびんはその点についても驚いた。
　２年後に中学受験をする予定ということでしたので、今から面接に向けて、訓練しているのかもしれません・・・？？
　それにしても、みちょるびんは、一人称が「わたし」という少年に会うのは初めてです！

　男の子はとても賢くて、社会情勢であるとか、いろんなことを知っていました。
　これまでに外国に行ったことがあるか訊いてみたところ、６歳の時に、主要な都市を回ったことがあるのだそうで、それは正に世界一周といった感じでした。

　どこの国が一番好きだったかと訊いてみたところ、ロシアだと答えてくれました。
　幼い６歳の時のことなのに、よく当時のことを覚えている。
　それで、ロシアが今、どういう状況か知っているかと問うたところ、ちゃんと現状を把握していて、とてもよく勉強していました。
　どこでそんな知識を得ているのかと驚くと、塾やニュース、お母さんから教わるyoutubeということでした。

　かなりの意識高い系！
　‘いいとこ’のおぼっちゃんなんでしょうね・・・。

　学習塾は、翌日から夏期講習が始まるのだそうで、9時から17時までみっちり勉強するのだそう。
　平常も17時から19時まで塾に通っていて、家に帰ってからご飯を食べ、お風呂に入り、宿題をし、寝るのは23時なんだとか。
　夜中の１時になることすらあるんだって！

　それじゃぁ、朝は、何時に起きるのかと訊いてみたら6時半とのことで、まだ中学年の小学生が、睡眠時間を7時間も確保できていないという状況に驚きました。
　みちょるびんの知っている小学６年生は夜の9時には就寝するというのに！
　眠くないの？と訊くと、もう慣れました、と、大人びた口調。

　そう、会話のところどころに、大人が使うような熟語が出てきて、言葉の端々に、賢さがにじみ出ているんだよね・・・。

　みちょるびんが子供の頃は、塾なんて行ってなかったし、宿題だっていつも夏休みの終わるぎりぎりまでしていませんでした。
　だから、こんな風にキチンとしている子供がいることにびっくりしたし、そもそも勉強量が違うよね・・・と、感心しました。

　みちょるびんは、小学生ならきっと食いつくはずだと思って、みちょるびんが飛行機の中からＵＦＯを見たという実話を披露しました（「じーまんＧＯ！（#18 わたしは見た！）」）。
　案の定、目をキラキラさせて興味津々に耳を傾けてくれました。
　今後、また一人で飛行機に乗るようなことがあったら、空の上からＵＦＯを探してみるのも楽しいよ！？っていう提案ね。

　最後に、東京のどこに住んでいるのかと男の子に訊かれたので、外国に住んでいるんだということを話しました。
　さすがの男の子も、みちょるびんの住んでいる国は知らなかったみたい☆

　外国で働いているっていう話をしたら、とたんに尊敬の眼差し。
　ＵＦＯ話をするヘンなおばさんから、一気にカッコいいおばさんに昇格しました。

　とたんに「僕にはできない」と弱気になる男の子に対し、みちょるびんは「たくさん勉強しているんだし、これから男の子は何にだってなれる。たくさんの選択肢、可能性がある！」と激励しました。

　仕事イヤイヤ病のみちょるびん―――。（「仕事イヤイヤ期」）
　そんな話は、さすがに小学生の前ではできない。

　勉強を頑張っている、これから好きな仕事を自由に選択できるであろう明るい未来の男の子のことを、みちょるびんはちょっぴり羨ましく思いました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　以上、みちょるびんでした！