こんにちは、夏休み中のみちょるびんです♪
(前回「夏休み in 2023 !(11)」からのつづき)
大阪で文楽が公演される「国立文楽劇場」を訪問したのは今回が初のみちょるびん。
興奮して写真など撮っていると、すぐに開演の時間になってしまい、慌てて中に入りました。
東京では、チケットがすぐに売り切れてしまうほどに文楽は人気がありますが、大阪では、空いている席の方がむしろ目立っていて拍子抜け。
地元だと、かえってヒトが入りづらいということがあるのでしょうか・・・??
今回は初めて利用する劇場だったので、座席を手配する際は‘文楽通’の人のサイトを参考に席を予約しました。
でも、もう少し前の方の席でも良かったような気がしました。
ちょっと人形から遠かったね・・・。
一方、舞台の頭上に掲示されてある字幕を見るには、これくらい引いて見た方が、首が疲れなくていいのかなとも感じました。
やっぱり字幕があると、話の筋もフォローしやすいのでいい。
10年位前の東京の「国立劇場」では、文楽鑑賞の際に字幕を見たという記憶があまりありません。
「国立劇場」での現在がどうなのかとちょっと調べてみたけれど、限定的にしか利用されていない感じ。
東京と大阪で対応が違うのだとするとそれはちょっと不思議ですが、だとしたら字幕ありの大阪の方が観やすいのかも知れないと思いました☆
さて、今回みちょるびんが鑑賞した演目は「夏祭浪花鑑」の「住吉鳥居前の段」「釣船三婦内の段」「長町裏の段」で、約2時間の上演。
面白かったのですが、連日の睡眠不足や時差ボケが手伝って、途中でウトウトしてしまいました・・・(- - ☆)。
だから「釣船三婦内の段」の見せ場を見逃してしまった・・・。
くぅ、残念!
だけど最後の「長町裏の段」では、迫力の場面に、一気に眠気が吹っ飛びました!!!
主人公の団七が、義理の父である義平次に手を掛けてしまうシーンです。
義理堅い団七は、そんなつもりは毛頭なかった。
ですが、ことの成り行きで、結果的にそういう展開を迎えてしまう・・・。
団七の、そうせねばその場が収まらなかったという苦しい心の葛藤がとてもうまく表現されていて、目が離せなかった。
第一級の犯罪に手を染め、絶望の淵に立つ団七のその横には、夏祭りの神輿を担いで「てうさ」「ようさ」と威勢よく掛け声をあげる男衆がいて―――。
同じ空間にいながらとても対照的。
その神輿のシーンは、祭りというめでたくも賑やかである――全く場違いな場所に居合わせてしまった団七の凶行をかえって浮き立たせることになり、なんだかむせ返るような息苦しさを感じる。
それでいて、団七が着ていた着物を脱ぐシーンなんか、身を清めているかのような神聖で厳かな雰囲気も伝わってきて、凄みがあってカッコ良かった。
団七が身にまとっていた着物の格子模様の柄が、妙に目に焼き付いて、思わず売店では、同じ柄の手ぬぐいを買ってしまいました♪
最後、その場から団七が走り去ろうとするシーンも圧巻で、本当にホレボレしたよ。
文楽、最高!
文楽、万歳!
はるばる大阪まで文楽を観に来た甲斐があったと思ったし、文楽のすばらしさを世に広めたい!と真剣に思いました。
団七を務めたる人形遣いは、今年7月21日に人間国宝に認定されたことが発表された吉田玉男さん。
みちょるびんは、桐竹勘十郎さんの大ファンで(「第一次仕事イヤイヤ期(その41:「経験値的鑑賞法3」編)」)、今回、勘十郎さんにお目にかかれなかったことがとても残念でならなかったのだけど、吉田玉男さんも人間国宝になられた直後で、オーラみたいなものを感じました。
今回は完全に、吉田玉男さんの団七にノックアウトされました!
以上、みちょるびんでした!