こんにちは、みちょるびんです♪
前の週の金曜日に急遽、翌1週間の夏休みをとることになったみちょるびん。幸運にも空きが出ていた寝台特急「サンライズ出雲」の寝台Aのチケットをゲット、それを発端に出雲旅行を計画した。結局は「サンライズ出雲」は運休となり乗れなかったが、代わりに飛行機に切り換え旅行を決行。当初の予定ではJR出雲市駅からその日宿泊予定の「日御碕灯台」までは、直通バスで移動することを考えていたが、バスは途中の「出雲大社」までしか行かないことが判明。2時間の空き時間ができてしまったため、タクシーを利用したのだった。そうして出かけた日御碕では存分に観光を満喫し、ホテルでも楽しい夜のひと時を過ごした。翌朝、「出雲遊覧」の船長と約束とおり、宇竜港を訪れたみちょるびんだったが、船長の姿はなかった・・・。
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11:20に遊覧船を出してくれる約束をしていた船長が電話に出ないし、みちょるびんは途方に暮れていた。
どこからともなくやってきて駐車した車があった。
船長かも知れない!と期待したが、一向にこちらに近づいてくる様子はなかった。
こんな場所でキャリーバッグを持っている女なんてそうそういないし、朝7時に契約成立したみちょるびんであることは一目瞭然。
車から出て来ないところを見ると、やっぱり違う人なんだろう・・・(- - ☆)。
そんな時、150mくらい離れた場所で、ベンチに腰かけている人を発見した。
あの人に訊いてみよう!
地元の人なら、船長のことも知っているんじゃないか―――。
ゴロゴロと音を立てながらキャリーバッグを引いてその人に近づいて行った。
そこは倉庫みたいなところで、日陰のベンチで涼んでいたのはおじいさんだった。
おじいさんに挨拶をし、船長の名前を出して、遊覧船に乗せてもらう約束をしているんだが、電話に出なくて困っていると話した。
するとおじいさん、やっぱり船長に心当たりがあったようで、この先で宿屋をやっているあの人のことか?と訊かれた。
船長が手広く宿屋も営んでいるかまでは知らなかったが、きっとその人に違いなかった。
おじいさんは、ちょうどその建物の角から折れて入って行く道の方を指差しながら宿屋の場所を教えてくれたが、みちょるびんは宿屋に用があるわけではないのだ。
そうしたらおじいさん、今度はみちょるびんが来た方角を差して、「ごんげん丸」という名前をあげながら、あの船がそうだと教えてくれた。
そこは、みちょるびんがさっきまで立ち尽くしていた場所だった。
確か、チラシに載っていた船名もそんなような名前だった!!
遊覧船が特定できればこっちのもの。
そこで張ってさえすれば、いずれは船長に会えるのだ!
おじいさんにお礼を言い、またゴロゴロと駐車場のところまで引き返した。
そこに停泊していたその船は、想像していたよりも小さかった。
よく見ると確かに「出雲遊覧」という文字が船体に記されていた。
駐車場には公衆便所もあった。
「日御碕神社」近くの日御碕漁港近くにも公衆便所を見かけたし、「日御碕灯台」にもあった。
要所要所に便所が設けられ、整備されているのは日御碕が観光に力を入れている証であり、好ましく感じられた。
11:30を過ぎて改めて電話をしてみた時に、ようやく船長が電話に出た。
待っていると伝えたら、すぐに行きます!という返事。
それから数分後、おじいさんと会話した建物の方角から猛スピードで走ってくる車があったので、きっとあれだろうと思った。
船長とようやく合流。
一時はすっぽかされたのではないかと心配したくらいだったので、会えた喜びの方が大きかった。
保健所の人がやって来ていたので、その対応に時間をとられたというのが、船長からの説明だった。
保健所!?
宿屋は大丈夫なの!?
早速、料金の5,000円を請求されたが、財布の中には1万円札1枚と4千円しか入っておらず、お釣りが必要となった。
船長は抜け目なく、みちょるびんの財布の中を覗き見し、本当に支払えないことを確認したようだった。
船長も慌てて出て来たからなのか、お釣りの持ち合わせはなかった。
4千円ならあるんですけどね・・・と残念がって見せ、「(お詫びの印に)じゃぁ、4千円でいいよ」という船長の言葉を引き出したかったのだが、スルーされた。
それで、遊覧から港に戻った後に、船長の車で一緒に両替に行くということになった。
キャリーバッグは船長の車に預けさせてもらい、それからすぐに船に乗り込んだ。
船室にいようかと思うと伝えると、デッキ席がお勧めだと言われたので、素直に受け入れることにした。
汗だくの中、一旦渡されたライフジャケットを装着したものの、むき出しになっていた腕の日焼けが気になった。
デッキで日傘を差すことは可能か?と訊くと、大丈夫とは言われたが、風を切って走るのだから優雅に傘なんてさしてられないのではないかと思った。
それで、Tシャツの上にカーディガンを羽織ることを考えた。
リブ編みのもので太い腕を通すとニットが伸びで細かい穴が現れるから、完全なる日よけにはならないだろうとは思ったが、それでもないよりはマシだろう。
しかし、ライフジャケットをまとっただけで既に汗が噴き出しているというに、長袖となると相当暑いのではないか、そんな心配を船長に告げると、船が走り出すと涼しくなるから大丈夫というアドバイスを受けた。
一度着たライフジャケットを脱ごうともたついていたら、すかさず船長が、今のうちにお釣りを取りに行って来ましょうか!?という提案をしてきた。
いやいやいやいや!
いくら船長の宿屋が目と鼻の先であるとはいえ、車に乗り換えて、おつりを探して・・・とかやっていると絶対に15分くらいはかかるのだ。
悪いがそれは止めくれと頼んだ。
早く出航したい、と。
実際、カーディガンの着用には3分もかからなかった。
そうやってみちょるびんは、いよいよデッキ席にあがったのだった。
(つづく・・・)
以上、みちょるびんでした!

