旅行

出雲旅行!(12.日御碕灯台)

投稿日:2025年6月28日 更新日:

 こんにちは、みちょるびんです♪

 前の週の金曜日に急遽、翌1週間の夏休みをとることになったみちょるびん。幸運にも空きが出ていた寝台特急「サンライズ出雲」の寝台Aのチケットをゲット、それを発端に出雲旅行を計画した。結局は「サンライズ出雲」は運休となり乗れなかったが、代わりに飛行機に切り換え旅行を決行。当初の予定ではJR出雲市駅からその日宿泊予定の「日御碕灯台」までは、直通バスで移動することを考えていたが、バスは途中の「出雲大社」までしか行かないことが判明。2時間の空き時間ができてしまったため、タクシーを利用したのだった。そうして出かけた日御碕。「日御碕神社」をお参りしたあとは、遊歩道を通って「日御碕灯台」に向かった。

~☆~・~☆~・~☆~・~☆~・~☆~・~☆~・~☆~・~☆~・~☆~・~☆~・☆~

 気がつくと時刻は16時を回っていた。

 「日御碕灯台」の営業は16:30までだそうなので急いだが、入口がわからず、外壁をぐるっと一周したような格好になった。
 「灯台」敷地の入り口のところにあった「参観受付の最終時刻は16:10」という案内を見た時は焦った。
 あと数分でその時刻になろうとしていたのだ。
 慌てて窓口に駆け込んだ。

 「まだ受け付けてもらえるか?」と訊いたら、「大丈夫」との返事。
 参観料を支払った。

 靴を脱ぐように促された。
 見ると下駄箱があった。

 16:30に閉めるのでそれまでに戻ってくるようにと言われた。
 そして、展望台から下りてくるのに5分は見ておいた方が良いとのアドバイスも。
 手に持っていた日傘は、下駄箱に行くようにとも指示された。
 突風などで傘が吹き飛ばされないための安全策なのかも知れなかった。

 靴を脱いで靴下になった。
 まさか灯台を靴下一丁で登ることになるとは思ってもみなかった。

 目の前には、狭く急勾配な螺旋状の階段。
 そこで初めて、歩いて上るしかないのだというコトの重大さ気がついた。

 遊歩道を歩きながら、灯台の展望デッキに人がいるのを見ていたので、漠然と自分も登りたいと考えていたのと、受付が閉まってしまうという焦りから、考える間も飛び込んだといった感じだった。

 この明治36年(1903)に設置された「日御碕灯台」は、海面から灯塔の灯火までは63.30m、地面から塔頂まで(塔高)は43.65mあり、石造灯台としては日本一の高さを誇るのだ。
 田舎の灯台だとあなどってはいけない。

 ぐるぐると目まぐるしい螺旋階段を上りながら、この階段は一体何段あるんだろうと気が遠くなった。
 だが後の祭り。
 もう、ひたすら上を目指すしかないのだ。

 普段パソコンの前にしがみついてばかりでろくな運動をしていないみちょるびんは、足腰に衰えを感じていた。
 脚力だけで到達できるはずがないので、手すりを腕で引き寄せるようにしながらその反動を使って上るようにした。

 制限時間は20分。
 最後の5分は下りにとっておかねばならないから、15分で上がる必要がある―――。

 とにかく必死だった。

 螺旋階段を何回か回ると、一定の高さのところで床が現れた。
 階数にしろ、段数にしろ、その数を事前にリサーチしていたわけではなかったので、先が見えず気が遠くなる思いであった。

 4階のところで息を整えていると、上から降りてきた中年のご夫婦とすれ違った。
 訊くとちょうど中間地点くらいらしい。

 まだあと半分もある!?と絶望的な気分になりながら、一方で先が見えたことでガゼンがんばる気力もわいてきた。
 そこからは早かったように思う。

 6階に来たところで、それまで螺旋状だった階段が、直角に近い梯子に変わった。
 ハシゴの足元に160段と書かれていたように記憶する。
 写真に収めたつもりだったが、きれいに撮れていなかった。
 いつもなら画像を確認して撮り直すところだが、そんなことにすら気を配る余裕がなかったということだ!

 これまで自分が登ってきた高い建物は果たして何段だったのだろうか!?
 それがわかっていれば、ある程度の目安になっただろう。

 あとで調べたら、バチカンの「サン・ピエトロ寺院」の「クーポラ」が320段、「自由の女神」は354段だったことを確認した。
 この「日御碕灯台」は「クーポラ」の約半分だったかぁ(「もたついちゃってごめんね! Part Ⅻ」)。
 比べてみると規模の違いは明白だけど、でも最近のみちょるびんの衰えっぷりを考えると、先に段数がわかっていたらやっぱり躊躇していたかも知れないなぁ。
 窓口が閉まる直前で、考える間もなく受付をしたが良かったんだろうな・・・。

 苦労して登った展望デッキから眺めは、とても美しいものだった。
 ずっと歩いてきた「経島」や遊歩道も見えたし、その日の夜にお世話になる宿屋も間近にあった。

 それにしても、この手のもので靴を脱がされたのは初めてのように思う・・・(- - ☆)。

 デッキは吹き曝しであり、雨風で汚れていても良さそうなのに、靴下の裏を確認してみると思ったよりきれいだった。
 掃除がきちんとも行き届いているらしい。
 どれくらいの頻度で掃除するのかは不明だが、清掃のために螺旋階段を上り下りするのも大変そうだ。
 でもその分、足腰は鍛えられそう!

 下りの時間は5分間確保するように言われていたので、展望デッキはまじめに16:25に出発した。

 みちょるびんの後から登って来たアベックがいた。
 最終受付時刻の16:10は過ぎていたはずだが、若者だから許されたのかもね!?

 上りよりも下りの方がより大変だったのは意外だった。
 ひょこひょこと、不格好に下った。
 普段靴を履いている時は気にならない足の裏のタコも、鉄製の階段の表面が滑り止めのためにゴツゴツしていたから、下りの時はそれが当たって痛かった。

 結局5分はかからなかったと思うが、あの若者たちもすぐに降りてきた。

 その日の気温は30℃くらいはあり、遊歩道を歩いただけで滝のように汗が流れ、まるでサウナに入っているかのようだったが、灯台から降りて来た時は、Tシャツを絞ると汗がしたたり落ちそうなくらいになっていた。
(つづく・・・)

                             以上、みちょるびんでした!

【遊歩道から見た「日御碕灯台」】
【太陽を背に立つ16:10頃の灯台】
【急勾配な螺旋階段】
【「経島」】
【遊歩道と柱状節理の様子】
【日本海】
【小さな灯台】
【白い外壁で囲まれた敷地にできた灯台の影】
【「日御碕灯台」の構造】

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