こんにちは、みちょるびんです♪
最近、同世代の友人たちから、老いた母親に対する愚痴というのか、悩みたいなものを聞く機会が多くなった。だいたいそういう友人たちは、一緒に暮らしているとか、あるいは頻繁に会う機会が多いだとか、母親との物理的な距離が近い。皆、一様に、老いていく母親に対して思いやりを持って接しているんのだけど、例えば、事前に説明していても、同じことを何度も質問される・・・とか、そういうことが繰り返されると、どうしてもイライラしてしまう・・・、そんな声が聞かれる。
みんな、思いやっているからこそ、最初は忍耐強く接するんだけど、だんだんと疲れを感じるようになり、やがてイライラしている自分に対して嫌悪を抱いてしまう・・・・。
一方みちょるびんの場合は、この10年くらいは遠い外国で暮らしていたし、母・マミーに会うのも年に1回くらい。1年間会わなかったという時間が、2人の心の距離を縮めるし、お互いの体調を気遣い、いい関係性を築いてこれた。それに、みちょるびんは久しぶりの日本や故郷を満喫したいから、旅行など遊びに出かけたいし、マミーも一緒に連れて行くことになり、楽しい時間を共有することでまた楽しい関係性を維持できるというところも大きいわけ。
まぁ仮に、みちょるびんが外国で暮らしていなかったとしても、離れて暮らすことには変わりはなく、ちょうどいい距離感が保てるということはあるだろう。
実のところ、マミーは、もう一人の娘との関係性に悩んでいるところがあるし、そういう点からも、金払いが良く(!?)、良好な関係でいられるみちょるびんのことを歓迎してくれているのだと思う☆
そんなわけで、友人たちから母親の愚痴めいた話を聞く時は、みちょるびんにはどこか心に余裕がありました。
だけど、長い時間を一緒に過ごすと、みなと同じような感情がみちょるびんにもわいてくる。現に今回の嬉野温泉旅行の時などは、マミーに対してイライラしてしまい、口数が減ってしまったことがあったという点をこの場でご報告したい。
マミーは、父・パピーからの束縛が強かったことから、友人らと遊びに出かけるというようなことは一切せず、ずっと働きづめでした。みちょるびんはそんなマミーを、帰省した時くらいは外に連れ出して休ませてあげたいという考えがあって、これまで積極的に温泉などに誘ったという経緯があります。
マミーは経験が少ないがゆえに、いろんな場面でやり方がわからなくて戸惑うことも多い。それがわかっているから、みちょるびんはサポート役に回るんだけど、高齢ということも手伝って、最近では、今まで以上のケアが必要になってきた。その上マミーは目が悪く、他のヒトよりも目から入って来る情報が圧倒的に少ないといというハンデも持っている―――。
温泉滞在2日目の朝、旅館で遅い朝食を取ったのですが、朝食会場に行ってみると、もうビュッフェの多くのお料理がなくなっていました。補充がされる気配もなく、みちょるびんはちょっと焦りました。
マミーと二手に分かれて食事の確保ができれば時間の節約になるのですが、マミーは初めから一人では行動する気がないし、みちょるびんがずっとつきそう必要がありました。
共用テーブルの上に用意されていた急須とお茶っぱでお茶を入れることすら、マミーはオロオロする始末。他のヒトがやっているのを見ていればわかるはずなんだけど、目が見えないから・・・。結局、近くにいたヒトに訊いて教えてもらっていましたが、そんな具合でマミーを放ってはおけず、イライラしてしまいました。
マミーはデザート好きですが、マミーはどこにデザートがあったか場所の把握もできていないし、みちょるびんは結局、食事している手を止めて、デザートコーナーにマミーを案内したのでした。ヨーグルトは既に底をついていて、みちょるびんは、マミーのために容器をかすって、ヨーグルトをすくいました。そんな苦労をマミーは知ってか知らずか、呑気。イライラしました。
これは、食事の時間を早めに設定すれば解決できる問題であり、頭ではわかってはいるんだけど、腹立たしく感じられ、旅の終わり頃にはマミーに対して文句を言っていました。
マミーが「自分一人で出かけられるのは、昔から通っている馴染みのある特定の場所だけだ」と冗談ぽく面白そうに話すものだから、イラっとして、もっと学ぶ努力をすべきと強い口調で返してしまいました。
そこに怒りがあったのは確か。一方、ボケ防止のためにも重要なことだという意識もありました。ずっと同じことの繰り返しの中では刺激がなく、脳の活性化ははかれない・・・。
みちょるびんはずっと優しさのつもりでサポートしていたけど、マミーはそれに甘んじていたと思うし、みちょるびんもそれを喜びとしていた。でも今後はもう少し、スパルタでいこうと真面目に思ったのでした。
とは言え、心の許容範囲を超えて、イラついたという後ろめたい気持ちもあったので、いやな気分になったのも事実。
昔、温泉で出会ったおばあちゃんたちに「お母さんと一緒でいいね」って言われてうれしかったことを思い出し(「冬休み、帰省中♪(11)」)、急に、あと何回こうやってマミーと一緒に出かけられるんだろうって考えると、悲しくなりました。ますますあの時の態度を後悔せずにはいられませんでした。
以上、みちょるびんでした!