こんにちは、みちょるびんです。
【滞在5日目の日記】
昨夜は、久々のベッドということもあり、比較的ぐっすり眠れた。
ただし、なぜか、起きたら首が痛かった。
寝台列車の疲れか、重い荷物を持って長時間移動したせいか。
あるいは、枕が低すぎたか?
今日のガイドさんは、日本に留学経験があるという、なかなかキュートな青年だった。
元日本留学生という親しみに加え、日本語もかなり上手だったので、コミュニケーションがよくできた。
ロシアはバレエが有名で、ダンスが盛んなので、ガイドのボクさんに、自己紹介がてら、私もダンスをしているという話をした。
すると、ボクさんは、「えっ!?」と一瞬、戸惑ったような表情をして、私の体を上から下まで見たのだった。
私のぽっちゃり体形は、ロシアのダンサーには見られないのだろう。
友子と二人で、ボクさんの反応にウケた。
さて、まずは、「エカテリーナ宮殿」へ。
車で1時間くらいだっただろうか?
ずっとおしゃべりしていたので、時間が早く感じられた。
ボクさんの機転のお陰で、長蛇の列をすっ飛ばして中に入ることができた。
観光客は多かったが、開放感のある広さであるので、見やすかった。
入場する前に、靴の上にカバーをさせられたのが楽しかった。
テレビのサスペンスドラマ等で、鑑識係の人たちが装着している、ちょうどアレに似ていた。
床の保護を目的としているのと同時に、掃除できるようにとのことらしい。
面白い。
そう言われると、床の上を滑ってみたくなる。
楽しみにしていた「琥珀の間」も美しかった。
いずれの部屋も、「よくも、きれいに復元した!」と感心するくらい、きれいだった。
大火で焼き落ちた部分も、少なくないのだから。
お庭も広く、湖まであった。気持ち良かった。
屋台みたいな出店でTシャツを買った。
プーチンTシャツが気に入ったのだ。
黒地に、プーチンの顔がドンと中央にあって、モノトーンのアーティスティックな感じがカッコ良かった。
初めは自分用のつもりだったのだが、合うサイズのものがなかったため、父・パピーのお土産に。
マトリョーシカ柄のレアなTシャツは母・マミー用にゲットした。
思いの外、時間が余ったので、「エカテリーナ宮殿」の後に、「インペリアルポーセリン」社の工房直営店にも寄ってもらった。
排気ガス臭くて、気分が悪くなる中、お店を訪れた。
昨日、ホテルの売店等でも、チェックしていたのだが、さすがに直営店だけあり、品ぞろえが豊富だった。
また値段も安くなっていた。
私は、結構、本気で購入を考えていたので、店内を、一つ一つ物色して回った。
お店には、昨日見て、買う候補として考えていたものと同じものが売られていたが、結局、一目で気に入った絵皿を買った。
少し高かったが、かなり気に入った。
「楽器を持って音楽を奏でる4人の奏者に囲まれ、女の子が踊っている」絵で、色合いもとてもきれいだった。
いつだったかマイセンで見たような、アラビアンナイトのような、手描きのものが以前より欲しかったので、ちょうど良かった。
それに、デザインは、ロシアで勲章をもらった画家の人の作品らしかった。
どおりで、美しいはずだ。
とても良い記念である。
買い物をしたら、随分気が晴れた。
吐き気も治まったので、ボクさんに頼んで、ランチに連れて行ってもらった。
ローカルなレストランに入れたのも良かった。
食事も、なかなかいけた。
ボクさんからスリの話など聞かされていたので、緊張したが、大丈夫だった。
今夜は、「フォークショー」鑑賞のため、「ニコライ宮殿」に出かける予定にしていたので、その前に一旦、ホテルに戻ることにした。
ボクさんとは、今日は、ここでお別れ。
さて、次の予定まで約1時間ほどの時間があったので、私たちは、性懲りもなく、また、ホテルの売店を覘きに行った。
と、いうのも、泊まっている部屋のミニバーに置かれてあった、小さいマトリョーシカ人形が気になったから。
良く見ると、着ているエプロンのところに、さりげなくホテルのマークが入っていて、そのマトリョーシカ人形が、実は、ホテルのオリジナル製品であることに気付いたのだ。
まつ毛も長い、パッチリ’おめめ’の、結構な美人さんだったし、せっかく5つ星ホテルに泊まったから、その記念にと、欲しくなったのだ。
しかし、そのマトリョーシカは、部屋には一つしか置かれてなかったので、「もしかすると、売店で売られてやしないか?」と思ったわけ。
結局、部屋の子は、先に目を付けた私が連れて帰ることにし、友子は、別途、ルームサービスで注文することにした。
わくわくしながら、届けられた子を見たら、その子はお顔が、対照的に、’お醤油顔’で。
部屋にいた子は、客引き(!)だったのかもしれない・・・。
その格差の面白さに、友子と二人で笑った。
友子は、こういうハプニングすら、楽しめる大らかさがあるので、そのまま、その子を大切に引き取ってくれたのだった。
さて、「フォークショー」。
なかなか楽しかった。
やっぱり、私は、このような民族舞踊が好きらしい。
特に男性ダンサーの動きがとても面白くて、いつも、「踊りをマスターしたい!」と、思うのだ。
今回もかなり、愉快だった。
コサックダンス等は、とにかくアクロバットな感じで、すごかった。
(笑うシーンではないのだが)相当、笑えた。
一部、私が大好きな、伊藤潤二先生の漫画「ご先祖様」の動きに似ており(体操のブリッジに似た格好)、私は一人、そのマニアックな笑いに浸った。
女性ダンサーがくるくる回転している時に、スカートがストンと落ちるということもあった。
演出の一つかとも思ったが、一人だけに起こったということや、その後、舞台袖に戻っていったことから察するに、どうやらハプニングだったようだ。
「決定的な瞬間を見た!」という感じがして、面白かった。
ショー以外のところでも、席のことでモメる客がいたり、用意されていた軽食が争奪戦だったりと、盛りだくさんで、いろいろ面白かった。
「フォークショー」のダンス自体、かなり楽しめたし、友子も満足してくれたようだったので良かった。
こだわって、予約してもらった甲斐があった。
とりあえず、このダンス鑑賞は、私の中では、サンクトペテルブルク滞在中のハイライトでもあったわけだしね。
その後、ホテルで、いつものようにルームサービスを利用し、軽く(?)、満腹になるまで、食べた。
サンクトペテルブルク、最後の夜であり、楽しい気分だったので、ミニバーにあったシャンペン(スパークリングワイン?)のハーフボトルも開けて、二人で乾杯した。
サンクトペテルブルクの夜は長い。
22時頃はまだ、外は明るいのだ。
ついつい、遅くまで行動してしまう。
2日目のサンクトペテルブルクも無事に終わった。
明日は最終日の「夏の宮殿」。
今回のロシアの旅自体も、もう、半分が過ぎていた。
早いものである。
毎日が体力勝負で、だけど、いろんな変化があって、面白い。
以上、みちょるびんでした!