こんにちは、みちょるびんです。
【滞在2日目の日記】
眠れなかった。
いつものことか。
私は、情けないことに、床が変わると寝付けない口なのだ。
前日もあまり寝てないというのに!!
まぁ、こんなもんか、仕方ない・・・。
今日はまず、「プーシキン美術館」に連れて行ってもらった。
友子の好きなマティスの「金魚」の絵があるのだ。
なかなか楽しめた。
私の好きなゴーギャンの絵も見られたので、良かった。
美術館に入館する際、荷物が多すぎると言われ、私と友子は、入り口のところで荷物を預けさせられた。
ガイドブックだとかカメラ等を、バッグに入れて持ち歩いているわけだが、全てが必需品であり、旅行期間中、このセットをずっと携行することになる。
つまり、これ以上、荷物を減らせない。
と、なると、この展開は、今後も起こり得ることが、十分に考えられるわけだ。
ちょっと憂鬱。
絵画鑑賞のお次は、P様(みちょるびんの大好きなイタリアンブランド)ショップへ。
その店舗の広さに、びっくりした。
皆、それぞれ、買い物を楽しんだ。
なんせ、ウキウキのセールなのだ!
友子は、黒革の格好いいトートバッグをゲットした。
通常、革製品は、高額であるが、セールのお陰で、値段が各段にお安くなっていた。
私も、友子みたいにクールな漆黒の革が似合うのなら、欲しいくらいだったが、残念ながら、私には似合っていなかった。
友子がうらやましいと思いながら、私も、別のアイテムをゲットした。
白いスニーカーとコスメポーチ。
そして、極めつけは、タロットカード!
これは、間違いなく、レア・アイテム。
プラ吉(みちょるびん造語、Pラダ(ピィ)ちがいの略)たるもの、レア・アイテムを見つけたら、「コレクションしとけ!」ってな感じで。
でも、絵柄は正直、あまり、好みのものではなかった。
ハイブランドの割に、ちょっと、稚拙な感じがしたのだった。
そのあとは、また、おいしいロシア料理で舌鼓を打ち、再び、露子邸に戻った。
これから出かける、4泊5日の旅支度。
寝台列車に乗り込むにあたり、シャワーを浴びた。
実は、これから2日間、シャワーなしのスケジュールなのだ。
夏なのにっ!!
あははー。
日程としては、まず、寝台列車でモスクワからペテルザヴォーツクに行き、次の、サンクトペテルブルク行きの寝台列車に乗るまでの約14時間を、ペテルザヴォーツクで過ごす計画。
そして、サンクトペテルブルクに移動してからは、同地に2泊して、5日目の夕方に、一気に飛行機で、モスクワまで舞い戻ってくる予定にしていた。
露子とリクさんに駅まで送ってもらい、仕事が忙しい露子とは、ここで、しばしの別れ。
これから友子と二人だけの旅が始まる。
初めて体験する寝台列車ということで、せっかくなので、一等寝台車を手配してもらっていた。
これなら、二人で一部屋なので、見知らぬ外国人と相部屋になるという緊張はなかった。
部屋はちょっと狭かったが、パンやミネラルウォーターが用意されてあり、それだけで、ちょっと楽しかった。
浮かれて、ベッドに寝っ転がってみたりする等して、何枚も写真を撮った。
しかし、私はそのあとすぐに、落ち込むことになった―――。
この旅のために、小分けにして準備していたTシャツ一式を、露子んちに全て置き忘れて来たことに気づいたからだ。
これから4日分の!
もう、がっかり・・・。
冬ならまだしも、この暑い夏の盛り、1枚のTシャツで4日間を過ごせるわけがない。
親切な友子が、替えに持って来ていたTシャツを貸してくれたが、ホント、がっかり。
スリムな友子のタイトなTシャツを、ピチピチに着なきゃならない4日間なのよ・・・。
そんなことをしていたら、列車は、予告なく動き出した。
Tシャツの件はさておき、これから始まる旅に、やっぱり、わくわくした。
車掌さんが、しばらくして、暖かい食事と、予約注文していたビールとジュースを持って来てくれた。
スモークサーモンもあった。
ちょっと楽しい。
まだ、お昼に食べたご飯が残って、満腹だったのだが、完食した。
時刻は、今、23時半。
しばらく友子とおしゃべりしていたが、21時半頃だったか、友子は先に眠ってしまった。
それから、私はひたすら、溜まっていた日記を書いた。
さすがに疲れた。
明日は、いよいよ、この小旅行のハイライト、キジー島。
「地球の歩き方」を見ながら、どこを観光しようかと検討していたときに、釘一本も使わずに建てられたという木造教会のことを知ってからというもの、私は行ってみたくて仕方がなかったのだ。
16世紀初頭に建てられたそのロシア正教の教会は、ユネスコ世界遺産に登録されていた。
この教会を見るためには、高速船で、キジー島に渡らねばならない。
しかし、露子や日本の旅行代理店をもってしても、この船のチケットが、未だ入手できずにいた。
だから明日は、「当たって砕けろ!」で、チケット売り場に直接乗り込むつもり。
一か八か。
実際に現地に行ってみるまでは、どうなるか、わからない。
せっかく、ここまで来たのだ。
行けるといいのになぁ。
私たちの部屋の隣には、共同トイレがあった。
私は、何度も利用した。
お手洗いが、近くにあって、便利で助かった。
掃除も豆に入っているようで、いつも清潔に保たれていて、感心した。
さて、明日の夜も寝台列車の移動である。
そろそろ体を休めた方が良さそうだ。
目的地であるペトロザヴォーツクの到着は、明朝9時頃。
残りあと、9時間の列車の旅である。
さすがに、この時間になると、窓の外は真っ暗だ。
22時でもまだ、外は明るいのだ、ここでは。
23時頃にようやく暗くなる感じ。
きっと、夜が明けるのも、早いのだろう。
以上、みちょるびんでした!