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ロシア旅行の思い出。(11.最後のロシア土産)

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こんにちは、みちょるびんです。

【本邦着の日の日記】

 帰りの飛行機は、行きよりは多少マシだった。
 機体が新しいのか、少し、座席のスペースが広かったからだ。
 往路は、普通に座っているだけで、前の座席に膝がぶつかり、身動きがとれず、体勢がきつかったのだが、帰路は、その事態は免れた。
 なかなか、眠れはしなかったが、それでも、往路よりはマシだった。

 成田空港に到着したのは、翌11時頃だった。
 当初、お腹も空いてはいないし、友子とはそのまま別れるつもりだった。

 ところが、友子のスーツケースの鍵の一つが壊されていることが判明し、手続きのため、航空会社のカウンターに行くことになった。
 手続き自体は簡単に済み、すぐさま新しいスーツケースを送ってもらえることになったので良かった。

 航空会社の人は、私たちがサンクトペテルブルクから帰って来たと思っていたようだった。
 やはり、ロシアの国内線における盗難が多いということが、窺い知れた。
 それは、露子からも聞いていたことだった。
 しかし、私たちが利用したのは、モスクワからの国際線である。
 そこで被害に遭うことは、少ないらしかった。

 それにしても、なぜ、私のカバンではなく、友子のスーツケースが狙われたのか。
 鍵が壊しやすいのだろうか。

 私のバッグは、▽マークが眩しいP様(みちょるびんの大好きなイタリアブランド)製であり、こっちの方が、’いいモン’入っていそうな感じが、素人目にはするのだが、違うのか。
 まぁ、でも、バッグは一部破れているし、ふちのパイピングのところからナンか飛び出ているし、汚れてかなりキタナイし、狙ってもさほど収穫なしと思わせたのか!?
 友子のスーツケースも、必ずしも新しいものではないのだがね。

 あるいは、日本語で書かれた、かわいいネームタグが目立って、持ち主が日本人だと一目でわかり、狙われたのか?
 そういう意味では、私も、日本語で書かれた名札をブラされてたけどね。
 ま、昔に、旅行代理店からもらった、ダサいチープなやつだけど。

 ところで私たちの隣には、もう一組、被害に遭った人たちがいた。
 学生っぽい男子2人組で、大きいリュックであることから、ワイルドな’貧乏旅行’という感じがした。
 そのうちの一人が、リュックのポケットから、何かを抜き取られていたらしく、かなりのショックを受けていた。
 「なんでこんなところに入れていたんだろう・・・」と後悔の念を口にしていた。

 何を盗られたのだろう?
 興味はあったが、失礼だと思い、訊くのは控えた。
 旅の思い出がいっぱい詰まった、最新式のデジカメではないか、というのが友子と一致した意見。

 だとしたら、それはショック。
 私も、もう二度とロシアには来ないだろうと思ったから、使い捨てカメラ(39枚撮り)を5つも携行し、バシバシ写したのだ。(当時は、デジカメを所有しておらず)
 これを盗られたとなると、やはり、私もショックを受けるだろう。
 私の使い捨てカメラと高価なデジカメを同列に考えてはいけないだろうが、でも、私としては、カメラ以上に、写真に価値があると思うのだ。

 そんなこんなで、手続きは終わり、結局私たちは、一緒にランチをしてから別れた。

 友子は大変だが、まだまだ道のりが長い。
 これから羽田空港に移動し、そして、地元行きのフライトに乗り継ぐのだ。
 18時発のフライトだと言っていた。
 出発までかなり時間が空いているが、実際にモスクワからの飛行機は遅れて到着したし、こんなこともあったわけだから、時間に余裕を持つことは、必要なのかもしれない。

 少々値が張ったが、私は、特急列車を利用して帰った。
 さすがに眠くなり、電車の中でウトウトした。
 飛行機よりも、こちらの方が快適だというところが、ちょっと悔しいが。

 家に到着したのは、それでも15時頃。
 すぐに、実家に電話した。

 母・マミーに、「ロシアから戻った」と言っても、にわかには信じてもらえなかった。
 両親が心配すると思って、ロシアに出かけることは内緒にしていたのだ。
 父・パピーも「肝が太いね」と驚いていた。
 私が夏休みに実家に帰省せずに、ロシア旅行に出かけた点については、両親は少し、不満に思ったようであるが(ちょうど妹夫妻が帰省したばかりだったし)、お土産があると伝えると、機嫌を良くしていた。
 果たして、パピーは、プーチンTシャツをお気に召すか!?

 旅先から両親宛に送った絵はがきは、まだ届いていないらしかった。
 そんなに早く着くわけないか。

  その後は、写真を現像しに行き、マッサージを受けに行ったりする等した。
 早く家に帰って来た割に、寝る時は、また、いつもの遅い時間になっていた。

 友子は、台風の影響で大変だったようだが、無事、実家に着いたとの連絡をもらい、ほっとした。
 帰れなければ、このちらかったわが家に、友子を泊めなければならないということもある。

 寝る前に、職場用の土産のマトリョーシカ・キーホルダーやマグネットの数の勘定をし、おおよそ、誰にどれを渡すかを検討した。

 明日は早速、会社で配らねばならんのだ。

                            以上、みちょるびんでした!

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