こんにちは、みちょるびんです。
現在、アクセサリー熱に高まりを見せるみちょるびんです(「ヒシヒシ。」)。
このところ、ジュエリー/アクセサリー紹介をしているyoutube動画をよく視聴しています。
みちょるびんが動画を観るから、youtubeサイドもおススメしてくるんだろうし、促されるまま視聴すると「それに興味あるんだね?」と判断され、また似たような系統のものをおススメされる・・・、の繰り返し。
だから「(最近、youtubeでこの手の動画をよく観かけるから)世間ではこれが流行っているのか!」というような自分の‘肌感覚’を100%信じてはいけない・・・。
みちょるびんの好みや傾向が、youtubeサイドに巧みに読み取られているだけであり、みちょるびんはyoutubeサイドに踊らされているだけ・・・ということも十分に考えらる!
なので、それを前提に、敢えて申し上げると、「ヴァン クリーフ&アーペル(Van Cleef & Arpels)の『アルハンブラ』は、人気があるよね!」っていうこと!
Youtubeに誘導されているということは念頭に置いておく必要はありますが、結構な確率で「アルハンブラ」を持っていらっしゃる方が多いという印象。
しかしこの場合はあくまでも、ハイ・ジュエリーに関心を持っている方という条件付きです。
だって「ヴァン クリーフ&アーペル」は、フランスを代表する5大ジュエラー「グランサンク」の一つと言われているハイ・ブランドであり、お値段がお手頃なわけがないのです。
因みに「グランサンク」とは、パリのヴァンドーム広場とラペー通りに店舗を構える高級ジュエリーブランドの協会の呼称のことで「パリ5大宝飾店」という言われ方もされるようです。
因みに、残り4つは以下のとおり。
「メレリオ・ディ・メレ」(MELLERIO dits MELLER、1613創業)
「ショーメ」(CHAUMET、1780創業)
「モーブッサン」(MAUBOUSSIN、1827創業)
「ブシュロン」(BOUCHERON、1858創業)
ついでに、世界5大ジュエラーと言われているものは、次の5つ。
「ティファニー」(TIFFANY & Co、1837創業)
「カルティエ」(Cartier、1847創業)
「ブルガリ」(BVLGARI、1884創業)
「ヴァン クリーフ&アーペル」(Van Cleef & Arpels、1904創業)
「ハリーウィンストン」(HARRY WINSTON、1920創業)
さすがに世界5大ジュエラーともなると、そうそうたるメンバー。
聞いたことがある名前ばかり。
「ヴァン クリーフ&アーペル」は、ここにも食い込んできていますね!
「ヴァン クリーフ&アーペル」は、もともとはアムステルダムの宝石業者だったのだそうで、「ヴァン クリーフ&アーペル」の成功は、パリへの進出にあたって、いきなり最も高級とされるヴァンドーム広場に出店したこととも言われているらしい。
だが、「ヴァン クリーフ&アーペル」をトップ・ジュエラーまでのし上げたのは、同社の卓越されたその技術ではないか。
宝石をパヴェ・セッティングする際に、石留めのツメを全く見せずに宝石を敷き詰めるという技術「ミステリー・セッティング」で世界を魅了しました。
アールデコ隆盛期は、ルビー、サファイア、エネラルドなどの色石とダイアモンドを組み合わせて、スカラベ、ハス、パピルス・・・といったエジプトのユニークなデザインなどをカラフルに演出、人気を集めました。
人気と言えば、バレリーナ・モチーフのクリップが有名。
みちょるびんの中では「ヴァン クリーフ&アーペル」と言えば、‘ミステリー・セッティング’とバレリーナ・クリップがすぐに思い出される。
バレリーナ・モチーフは「ヴァン クリーフ&アーペル」のアイコン――作品を見ただけで、あっ、あのブランドのジュエリーだ!と分かる個性を持った作品――の1つです。
最初に発表されたのは、1941年頃らしいので、もう80年以上の歴史があるんですね!
このレベルになってくると、庶民には夢のまた夢。
なかなか手の届かない逸品と言えるでしょう。
そもそも作られている数自体が少ないだろうし、このクリップを所有している人もさすがに多くはないだろう。
だから、このバレリーナ・クリップがyoutube動画でたくさん紹介されるという事態にはならない。
その点、1968年に誕生した「アルハンブラ」は、がんばればまだ手が届きやすい。
「アルハンブラ」は80〜90年代に雑誌などでよく見かけた・・・というイメージを、みちょるびんは勝手ながら抱いていましたが、youtubeを観ていると、その人気は今も健在。
女性のハートを鷲掴みにするような、かわいらしいデザインなので、いつの時代もキャッチーなんでしょうね。
「アルハンブラ」はまるで、4つの花弁を持つお花のようなデザインなのですが、実はこれ、四つ葉のクローバーからインスピレーションを得たものなんだって!
ジュエリー全体が貴金属で構成されているのではなく、クローバー部分は、マザー・オブ・パールやオニキスなどの色石で彩られているところがユニーク。
多くの女性の憧れであるパールのやさしい輝きを合わせもつマザー・オブ・パールの「アルハンブラ」は、一番人気なんじゃないか?
youtube動画を観ていると、「これが顔の近くにあると顔色がパッと明るくなる」という証言も多く聞かれ、それもマザー・オブ・パールの支持率が高い理由なんじゃないかと推察します。
みちょるびんは、タイガーズ・アイの「アルハンブラ」のイヤリングをつけていらっしゃる方の写真を見て、すごく素敵だと思いましたが、最初からタイガーズ・アイに走る人は珍しいのではないか。
きっとタイガーズ・アイは、その人にとって、数ある「アルハンブラ」コレクションの一つなんじゃないかと、みちょるびんは見ている。
「アルハンブラ」を愛する人の多くは、その形状から、ラブリーで上品なテイストを好むというイメージ。
コンサバとまでは言わないまでも、きちんと感が漂うスタイルに合うように思うので、そういう服装を好み、且つ、自身にも似合っているのなら、GO!だと思います。
だけど‘スタイル’って、気分で変わるからね・・・。
エレガントに憧れ、かわいい宝石付きのイエローゴールドをまとっていた二十代の頃のみちょるびんも、今は、素材はなんでもござれの、カジュアル侍(?)になっちゃったからね(「ヒシヒシ。(2)」)。
見極めは大切。
以上、みちょるびんでした!
【参考】「ブランド・ジュエリー 30の物語~天才作家たちの奇跡と名品~」(改定版)
(山口遼著、2018年)