こんにちは、みちょるびんです♪
10年近く前に初めてノルウェーのトロムソ(北極圏最大の都市。「実況してみた☆(ノルウェー旅行♪ その8)」)を訪れた時の記録(日記)を5夜連続でお届けしたいと思います♪
(「トロムソ旅行の思い出!(第一夜)」「トロムソ旅行の思い出!(第二夜)」「トロムソ旅行の思い出!(第三夜)」)
ある年の2月15日(日)
トロムソ2日目。
今朝は少し熱があった。
とりあえず薬を飲んだので、体の方は大丈夫だった。
いよいよ声が出なくなっていた。
ホテルのチェックアウトの時に、それが判明した。
オスロに戻るフライトの時間は14時だった。
それまでの3時間をどう過ごすか・・・であるが、やはりケーブルカーに乗って山を登ってみたかった。
標高420mのストールスタインネン山頂からトロムソの街が一望できるというので興味があった。
この山には昨日ボートツアーで会った日本人家族も前日に訪れたとのことで、バス乗り場が船着き場の近くであることを教えてもらっていた。
ところがバス停に行って見るとバスは出発したばかりで、次は1時間後ということだった。
さすが田舎町。
時間をつぶそうにも店も開いていないし、時間にも制約があるので、タクることにした。
トロムソではタクシーはタクシー乗り場で拾うものらしいが、それらしい場所は一度も見かけなかった。
が、ようやく見つけたタクシー乗り場に、ちょうど一台の車が入ってきたところだったので、すかさずつかまえ、ケーブルカー乗り場まで連れて行ってもらった。
ケーブルカーは30分毎の発車で、次は11時発だった。
それまでに少し時間があったので、私は帰りのバスの時間を予めチェックしていた方がいいと思い、タクシーの中から見かけたバス停まで戻り、バスの時刻を確認した。
さて、私の他にケーブルカーに乗ったのは1組のアベックだった。
写真を趣味にしているように見受けられた。
私は先に乗り込んだ特権で、街を見下ろせるポジションを陣取り、写真を撮った。
雪化粧した街はとてもきれいだった。
山頂はとても吹雪いていて、屋外にはずっといられないといった感じだった。
なんとか写真を撮ったが、息ができないと思ったほどだった。
先客がいて、男性2人組がスキー板を装着しているところだった。
これから滑りに行くらしい。すごいものである。
そのまま山を下るということではないらしいが。
ケーブルカー乗り場の外には出られないし、それ以上何もすることがなかったので、私はすぐに次の便で下界に下りることにした。
例のアベックも同様だった。
登って来たケーブルカーとすれ違い、私たちと入れ替わりに多くの観光客が下界からやってきたのが見えた。
吹雪いていて外に出られないことも知らずに!!
それにしても、あの集団と一緒でなくて良かったと思った。
気がつくと、首に巻いていたストールがびしょびしょに濡れていた。
山頂で外に出た時に、吹雪いていた雪が付着したためだろう。
それほどすごかったということを物語っている。
再び下界に戻って来たのは11時半過ぎだった。
バスの出発の時間までずいぶんあった。
今から1時間半もあれば歩いてホテルに戻れるんじゃないかと思った。
下界は晴れていて気持ちが良かったし、来るときにタクシーで渡ったトロムソ橋をゆっくり景色を見ながら渡ってみたいと思った。
そこからの眺めがとても美しかったからだ。
私はケーブルカーの坂を下った。
天気が良く気持ちが良かったので、上半身をやや上向き加減にして歩いていたのかも知れない。
足がツルッとなった時、滑るのを食い止めることができなかった。
滑った角度と、坂の角度がうまくマッチしていたのか、私は上手に滑り、お尻や腰には何の衝撃もなかった。
しかし、あまりにもきれいな滑りだったので、そのまま後頭部を打つことになってしまった。
幸い本気帽(「狙われたみちょるびん!(3)」)をかぶっていたおかげで、大きな衝撃ではなかった。
しかしそれでも堅い頭が固い雪の地面とぶつかったという感触はあった。
私はすぐに起き上がった。
何だかこのまま歩いて帰ることに不安を覚えた。
頭を打ったのだ。
具合が悪くなったりはしないだろうか・・・。
と言っても、バスもすぐには来ないのだ。
そんなことを考えていると、後ろから声をかけられた。
車だった。
私が転倒する一部始終を後ろから見ていたのだろう。
「Are you OK?」(大丈夫ですか?)
私は一瞬、車に乗っけてくれんだろうか?と甘い期待を抱きつつ「OK」と答えた。
まーさすがに、見ず知らずの人を車に乗せんだろうな・・・。
この転倒がなければもうすこし愉快な気分で歩けたに違いない。
橋の方には道に迷わず行くことができた。
ステンドグラスがきれいだと言われるトロムスダーレン教会の近くも通ったが、日曜日は閉まっているという情報を掴んでいたので、そのまま素通りした。
橋の上は風がすごかった。
ストールが飛ばされないよう首元でしっかり縛った。
さすがは本気帽、しっかり固定され、大丈夫だった。
これがベレー帽だと、とおに飛ばされていたことだろう。
橋の上では、いつものごとく、カメラで激写した。
歩いて帰って来て良かったと思った。
時間もいい頃合いだった。
ホテルに戻りトイレを借りた。
鼻水が出るので鼻をかむと鼻血が出た。
口の中が血の味がしているように感じられ、いつもより出方が激しい感じがした。
頭を打ったせいだろうか・・・。
一抹の不安がよぎる。
空港バスのバス停でも私一人だったし、本当にここで待っていて大丈夫なのか不安になった。
がまんできずに、近くに停まっていたタクシーの運ちゃんに訊いたりもした。
そのうちバスはやってきた。
昨日トロムソに到着したのは14時だったので、正に24時間の滞在であった。美しい景色で気に入った。また来たいと思った。
飛行機では耳抜きに失敗して耳が痛くなった。
オスロの空港では3時間半くらいの乗り継ぎ時間があった。
オスロの街中に出てみることも考えたが、リスキーなので止めた。
おとなしく空港で過ごした。
疲れてもいたので、カフェで日記を書いて過ごした。
日記がたまっていたので、ここでだいぶ追いつくことができた。
オスロからのフライトでもまた耳抜きに失敗。
地上に降りてからもずっと耳の調子がおかしかった。
声が出ないので、タクシーを手配してくれる窓口では、紙に書いて行先を知らせた。
案外、声の出ない人に対しても、皆、親切なのね。
(つづく・・・)
以上、みちょるびんでした!