こんにちは、みちょるびんです。
【ある日の日記】
昨日、ヴィンテージのブローチを付けて出かけた。
海外で買った魚のモチーフ。
使わないでジュエリーボックスに入れっぱなしではもったいないし、どんどん活用しなきゃと思い、久し振りに身に着けたのだった。
デザインがユニークなので、「シャチホコ?」と言われたり、友達からは、「ムツゴロウ?」と言われたりした。
ヴィンテージなのだと説明すると、私にはカメオが似合いそうだと言われた。
「カメオが似合う」というのは、どんなイメージなのか?
ちょっと、’おばさん’が入っている??
それで、以前、アンティークの展示会で見て感動した「『ムーア人(黒人)』のデザインのカメオだったら、唯一、欲しい」と友達に話したところ、「黒人モチーフのジュエリーはこれまで見たことがないし、外国には奴隷制度があったくらいなのに、奴隷をモチーフにしているのだとしたら不思議」と言われた。
考えもしなかったことだ。
それで、以前、展覧会に行ったときにもらった小冊子に、ムーア人のカメオの写真が載っていたことを思い出し、今日、その冊子を友達に見せたのだった。
友達も、「きれい!」と賛同してくれた。
友達から、「アンティークの何に惹かれるのか?」と訊かれた。
その問いに、「デザイン性や、その物が持つ温かみ、宝石のすばらしさ」と答えたが、もう一つ、「職人さんへの敬意がある」ということを付け加えるのを忘れてしまっていた。
私がアンティークに、最も感動する点は、作者の粋な心意気や美的センス、神業とも言える技術だったりするのだ。
こういう一番単純で、重要な問いに、明確に答えられないのは情けない。
いろんな意味で、まだまだ勉強不足だ。
【参考】
「ムーア人」とは北西アフリカのイスラム教教徒の呼称だそうです。
古代ローマ帝国の時代に、現在のモロッコからアルジェリアにかけて、モーリタニアと呼ばれた地域に住んでいたのだそうで、中継貿易の利で繁栄していたらしい。
ムーア人はこの地域の黒人の支配者であったとのことです。
以上、みちょるびんでした!