こんにちは、みちょるびんです。
数年前にライデンとキンデルダイクを巡ったオランダの旅。
今回は、当時の日記をご紹介♪
オランダ旅行、2日目の日記(前編)
またも睡眠不足。
朝ごはんを済ませ、ホテルをチェックアウトした。
ホテルの宿泊プランには、朝7:00~10:00の時間帯だけプールを利用できるという特典がついていたが、結局利用しなかった。
7時にすぐにプールに入るくらいの勢いで準備して行動しないと、今日これからの予定に響くと思ったからだ。
それに、ちゃんと体や髪を洗っていないというのも、何となく躊躇された原因だった。
昨日は、家を出て来る時にシャワーを浴びることができなかったし(「オランダ旅行!(2)」)、また、キンデルダイク観光で汗だくになったにもかかわらず、昨夜は疲れてそのまま眠ってしまっていた(「オランダ旅行!(3)」)。
通常、プールに入る前には軽くシャワーを浴びるものだが、私の場合、軽くでは済まされない!
朝ごはんの帰りに、廊下で、ワードローブを着た女性を見かけたが、プール利用の帰りなのかも知れないと思った。
さて、昨日は、ホテル周辺の散策の際に、散々道に迷ったわけだが、それがいい具合に予習になっていた。
今日はスムーズに目的地に移動できた。
昨日探し回って見つけられなかった「レンブラント橋」も、気づかなかっただけで、実はおそらく視界に入っていたんだと思う。
なぜなら、私が見ていた風車の、すぐ隣にあったから☆
「レンブラント橋」は、17世紀に建てられた白い跳ね橋のレプリカ。
現在は、実際には開閉はしないらしい。
実は、隣の風車もレプリカなのだそうだが、風車と「レンブラント橋」をセットで写真に収めた。
ついでに、すぐ近くにあったレンブラントの生家の前も通って行った。
そして、いよいよ本日の目的の1つ、「日本博物館『シーボルトハウス』」へ。
シーボルト――フィリップ・フランツ・フォン・シーボルトは、まだ日本が鎖国していた江戸後期に、長崎の人口島「出島」にあったオランダ商館付の医師としてオランダから派遣された人物。
実はシーボルトは、医師としてだけではなく、可能な限り日本についての情報を集めるという特命があったとも言われている。
当時、オランダ人は「出島」を出ることは許されていなかったが、医師であったシーボルトは、往診時などに出島を出る機会があったそうだし、立場的にも活動がしやすかったに違いない。
実際、シーボルトは、オランダに戻ったあとは、日本研究の第一人者として、数十年に渡りその地位を維持したらしい。
私は、シーボルトが長崎や日本の日常品、浮世絵、工芸品など、さまざまなものを日本国外に持ち出したことや、その後、植物図鑑か何かを作ったなどということをうっすら知っていたので、そのコレクションがどんなものだったのか関心があった。
だから正直なところ、「シーボルトハウス」に実際に入館してみて、展示品の量が展示室2部屋分くらいしかないことを知り、少し物足りなさを感じた。
とは言え、日本猿のはく製があったり、タラバガニやら、カブトガニのはく製(?)があるなど、こんなものまで収集していたのか!?と驚かされたし、コレクションは多岐にわたっていて、その興味の広さには感心させられた。
化粧、歯ブラシの日用品や、着物、布、糸のサンプル、宗教グッツ、医療器具、おもちゃ・・・と、とにかく幅広かった。
確かに異国の地で、しかも日本のように閉ざされた島国の独特な文化は、何もかもが珍しかったに違いないと思う。
無償の医療行為の提供のお礼に、お金ではなく品物を受け取っていたとも言うのだ。
国の命を受けてやっていることであり、好奇心旺盛な人なら、面白かったに違いない。
私は、本日一人目の来館客だったのだが、おそらく他の客に比べると長い時間をかけて見学していたのだろう。
怪しまれたのか、警備員らしき人が何度も見回りに来た。
上の階には、絵馬の展示があった。
いろいろなデザインのものがあり、また書かれている願い事が様々で、面白かった。
絵馬をコレクションするのも楽しそうだと思った。
私も一つ、絵馬に‘ぬいぐるみたん’の絵を描いて残して来た。
受付をしていたオランダ人の男の子が、日本語が上手で、訊くと、日本でホームステイした経験があり、現在も日本語の勉強をしている学生さんということだった。
ここライデンでは、長崎や福岡との交換留学の交流があるのだそうで、彼はそれを希望しているとのことだった。
せっかくなので、シーボルトに関する本が欲しいと思い、売店で書籍を探した。
「シーボルトハウス」作らしき本があったが、そのすぐ横により分厚い本「よみがえれ! シーボルトの日本博物館」(監修:国立歴史民俗博物館)というのがあった。
帯には「厳選コレクション約300点が里帰り全国巡回展開催」という記載。
ちょうど今、シーボルト没後150周年を記念して、日本で巡回展が開かれているようで、「長崎歴史文化博物館」でもつい最近開催さればかりのようだった。
受付の‘彼’に訊いたところ、そのせいでいろいろなコレクションが日本に出払ってしまっているとのこと。
そのコレクションを見に、私ははるばるやって来たというのに、がっかりである。
この展覧会カタログは3冊の入荷しかなかったそうで、これが最後の1冊とのこと。
記念に買った。
それも面白いと思った。
本に表記されていた値段を見てみると、消費税込みで2,300円くらい。
私が支払ったのは25ユーロくらい。
安いな・・・と思っていたら、実は本に、もう1つ別の値札が貼りついていたのを後で見つけた。
40ユーロ近い額。
こちらの値段の方が、海外で販売されるものとしては妥当だと思った。
でもきっと、40ユーロでは高くて誰も買わないから、途中で値下げされたのだろう。
ラッキーだった。
以上、みちょるびんでした!