こんにちは、みちょるびんです。
昨日の記事「カモ鍋。」で味を占めたので、今日も昔の日記をご紹介。
「生みの苦しみ」から解放されるひと時。
いいわぁ~♡
【ある月曜日の日記】
香典返しのギフトカタログから、かの有名な「エステティックサロン」のフェイシャルエステ体験チケットを取り寄せていた。
そして、その6ヶ月間という有効期限の最終日が、明日に迫っていた。
1週間前、体調不良で仕事を休んだ時に、予約のために一度電話したことがあったが、風邪を引いていたこともあり、何となくそのままになってしまっていた。
しかし、さすがにタイムリミット。
今日ようやく、重い腰を上げたというわけ。
まず、今日か明日の選択肢しかないので、仕事帰りに行くことはやむを得ない。
それであれば、電車で出やすい場所が良いと思い、まずは銀座店を電話オペレーターに照会してみた。
すると、もうすでにいっぱいと言う。
じゃぁ青山店は?と訊くと、これまたいっぱいだと。
月曜や火曜といった週の初めは狙い目なんじゃないかと、勝手に甘い考えでいた。
池袋は?と問うたら、池袋店は遅くまでは営業していないのだとか。
あ、そう。
それで一旦、オペレーターに預けて、折り返し電話してもらうことになった。
メッセージは残せないという面倒臭さ。
お昼休みに昼食から早く戻って来て、その時間で電話していたわけだが、気がつくと休み時間も終わろうとしていた。
ひとまず自席に戻った。
しかし、またすぐに着信が。
迷惑ではあるが、明日が期限の身。
電話に出てみたところ、新宿店に空きがあると言われ、ホッとした。
結局、明日行くことになった。
楽しみである。
【その翌日の日記】
今日はいよいよ「エステティックサロン」の日。
予約の時間よりも、少し早く新宿に到着した。
とりあえず、デパ地下で夕飯を調達した。
「エステティックサロン」を出る頃にはデパートなどのお店は閉店しているし、ノーメークのまま直帰するつもりでいたので、事前に食料を確保しておこうという魂胆。
目についた、牛肉の乗っかった弁当に即決した。
弁当をぶら下げ、いざ「エステティックサロン」へ。
エレベーターのドアが開くと、そこはもう「エステティックサロン」、そのフロアだった。
一瞬、狭いと思ったが、受付らしかった。
アンケートに答えさせられ、施術の説明を受けた。
長かった―――。
私も調子が良く‘感じのいい人’をすぐに演じてしまいがちで、ニコニコしながら聞いていたわけだが、いい加減、退屈した。
そもそも、エステ自体には関心がないのだ。
ただ、かの有名な「エステティックサロン」のフェイシャルエステとやらがどんなもんか、物見遊山に来たのだ!
だらだらと説明をされても、かえって集中力に欠けてくるだけ。
面倒臭かった。
ようやく説明が終わり、中に通されたが、説明してくれた人が施術をするわけではないようだった。
ま、いいけど。
ピンク色のタオル地のポンチョを着せられた。
鏡張りの廊下の奥のトイレに向かった。
鏡の中のポンチョ姿に、私は、結構似合っている♪と思った。
コンタクトを外さねばならなかったので、よく見えなかったが、施術室は小さかった。
ベッドを勧められ、横になった。
初め、スチームを顔にかけられた。
クレンジングのためでもあろう。
そのクレンジングくらいはまだ良かったが、そのうち、ギリギリ痛くなった。
硬いと言われた。
よく肩凝りがひどいと言われるが、顔も凝っているらしい。
軽く見ていたが、力を入れられるとより一層痛かった。
効果を期待し、我慢した。
プラスチィックのような器具で、脂肪を掻き出す感じなのか?
あごのあたりが微妙にプチプチしている感じが伝わってきた。
顔にパックをして待っている間、追加料金を払えばヘッドマッサージのサービスが受けられると言うので求めたが、これまた痛かった。
顔の縦半分の片方をまず施術し、鏡を見せてくれた。
確かに、施術した後の頬と、する前の頬では、頬の角度が違うような気がした。
本当に変わるものである。
エステシャンによると、このコースは多くの人がすぐに効果を実感できるのだそう。
だからこそ、この「エステティックサロン」の名物コースとして宣伝されているのかも知れないがね。
施術を終了してからも、何とかという美顔器を試させてくれたが、全体的に痛かったし、低周波というのがパチパチして気持ち悪かった。
顔色が白くなったとか、クマが取れたとか、目が上がったとか言われたが、私のテンションは上がらなかった。
着替えを済ましてからもまた、説明を受けた。
今なら入会金が5千円ポッキリとか、フェイシャルのセットが~円とか・・・。
入会するつもりが鼻からないので、私は終始、ヘラヘラしていた。
先方は、こちらのニーズをよく理解しており、ボディ引き締め1万円というのをすかさず紹介。
その時はさすがにクラクラしたが、でも思い留まった。
来店する度にこの長い説明をされたんじゃたまらない。
もう、来ないだろう。
しかしある意味、面白い体験だった。
貯まったポイントで私がたまに受ける、化粧品会社が行っているサービスは「お肌」のお手入れ。
こちらは「造形」、肉体の方だ。
化粧品会社の場合、お高い美容液を浸透させるので、施術後の洗顔はもったいないと止められるのだが、こちらのエステティックサロンの方では、帰宅中にホコリがつくから、ズルせずちゃんと洗顔するようにと指導された。
大きな違いである。
ここでは「形」が重視されているのだ。
これまでの私には、そういう発想はなかった。
思い起こせば、説明してくれた人も、施術してくれた人も、顔にぜい肉はついておらず、シュッと薄い皮をしていた。
そこに重きを置いている人たちなのだ。
確かにきれいだったけどね。
なんか、別世界。
以上、みちょるびんでした!