ハプニング 旅行

もたついちゃってごめんね! 番外編②

投稿日:2023年3月9日 更新日:

 こんにちは、みちょるびんです。

 前回の記事「8年前の日記:ローマ滞在1日目(前半)」の後半です。

8年前の日記:ローマ滞在1日目(後編)

 せっかく17年ぶり(!)にやって来たローマ。
 ホテルに引きこもったりしていては、やはりもったいない。

 一度はホテルに戻ってはみたものの、意を決して、観光に出かけることにした。
 まずは「トレビの泉」。

 私は17年前に、当時イタリアに住んでいた親友を訪ね、一緒にローマを旅したことがある。
 その時、親友の友人が、あるイタリアン・レストランに連れて行ってくれた。
 出された料理がとにかくおいしくて、私たちはその短い滞在期間中に、その後2回もそのレストランに足を運んだのだった。

 1回目の時はあいにく二人とも満腹になり、デザートは、ミルフィーユを二人でシェアした。
 しかし、そのミルフィーユが本当においしくて!
 今度はそれぞれ一人で平らげたいという話になり、翌日にまた二人で同レストランを再訪。
 残念ながらその日は店が休みで、紹介されたすぐ近くにあった姉妹店の方に行った。

 だが、シェフが変わると、味も変わる。
 美味しくはあったのだが、やっぱり初日に食べたミルフィーユが忘れられなくて、改めて翌日に最初のレストランを訪問し、ようやく、1つずつミルフィーユにありつけることができたのだった。
 私には、そんな思い出深いレストランがあった。

 次にローマを訪れる機会があったら、また是非とも来たい!と思い、わざわざ持ち帰ったそのレストランのショップカード。
 それを17年間、後生大事に保管していたのだ。
 ついに、それを使う時が来た!

 ショップカードに記載されていた住所によると、その思い出のレストランは「トレビの泉」の近くということだった。
 そこならホテルからでも歩いて行けると思った。
 「トレビの泉」自体もさほど遠くなさそうだった。

 ガイドブックの地図を見ながら、まずは「トレビの泉」を目指すも見つからず、また道に迷ってしまった。
 地図を確認しながら来たつもりなのに、なぜ!?
 途中でアベックに教えてもらい、何とか「トレビの泉」にたどり着けたので助かった。
 あとでよく地図を見返すと、勘違いをしていて、どうやら他の場所を目指していたらしかった☆

 17年ぶりの「トレビの泉」は、あいにく改修工事中で全面が足場で覆われており、肝心の‘泉’も水が抜かれ、底がむき出しになっていた。
 彫刻が間近に見られるように、見学用通路が設けられていたが、そこには長い行列ができていた。

 私は、レストランのランチの時間に間に合うかが心配だったので、先にレストランを探した。
 正直、地図がよくわからなかったが、奇跡的に店が見つかった。

 何だか、今日の目的は、’この思い出の店での食事にある’ように思った。
 このために、はるばるローマまで来たのだ!、と。
 だから、食事を楽しむことにした。

 赤ワインにビーフカルパッチョ、シェフのおススメ‘きのことアサリの手打ちパスタ’、それからティラミスとコーヒー。
 フィレンツェでの食事も高かったが、またも記録を更新し、今回は41ユーロもした。
 それでも、とても満足。
 やっぱりパスタはおいしかった。

 持っていたお店のショップカードを改めてよく見ると、3店舗の記載があった。
 今日訪れた店はそのうちの1つになるが、どうやら前回親友と通ったあの時のお店ではなかった模様・・・。

 あまりにも、ウカツすぎる!

 レストランを後にしたのは16時頃。
 また、ガイドブックに載っている店を探しながら、観光スポットを見ながらホテルに戻った。

 ホテル到着は17時過ぎ。
 マッサージを予約したいと思い、ホテルのスパを探すも、どこにあるのかすぐに見つけられず、また行ったり来たりした。
 ようやくたどり着けた時は、今日・明日は施術する人がいないので、対応困難と断られた。マッサージを受けたくて選んだホテルだったのに!
 ひどいものである・・・。

 中央駅の近くにある、気になっていた雑貨店に行ってみようと一旦外に出てみたが、既に外は真っ暗。
 駅の周辺は治安が悪いと聞くし、向かいの通りは人通りも少ないようだった。
 中央駅では‘あんなこと’もあったばかりだし、無理しない方がいいと思い、ショッピングは諦めて素直に部屋に戻った。

 ぼんやりテレビを見たり、日記を書いて過ごしていたら19時半になったので、オペラ座に出かけた。
 前から2番目の、とてもいい席だった。
 当日に購入した割に、いい席が手に入ったのはラッキーだった。

 演目は「くるみ割り人形」。
 「くるみ割り人形」は以前にも、イギリスのコンテンポラリー・ダンス演出・振付家マシュー・ボーン演出のものだとか、それ以外にも観たことがあったが、ストーリーがどんなだったか思い出せなかった。
 バレエの振付も、これまで観たものとは違うように感じた。
 演出も独特だった。

 ダンサーの顔を見分けられず、余計に混乱した。
 最初に出ていた女の子と男の子は一体どこに消えたのか!?
 最後まで踊っていたのは別人だったことがカーテンコールの際に明らかになった。
 ストーリーがますますよくわからない。

 それにしても何度もくるくる回ったし、それでもピタリと止まるのだからすごかった。
 一瞬、その‘間’が、お笑いの‘それ’のようなシーンがあって、可笑しかった。
 よりによって私の後ろの席の子供がしゃっくりを始めて、それもちょっと面白かった。
 間隔の短いしゃっくりでせわしなかった。
 本人が一番困っただろうが。

 ホテルに戻ってみると、また受付の人が交代していた。
 ようやく帰りのフライトのチェックイン支援をしてもらえることになった。
 私が受付で待っていると、別のカップルも同様の目的で受付を訪れていた。

 リクエストしているのは私だけじゃないじゃん!
 それなのに、午前中の受付の態度はなんて冷たかったこと!!

 今回の人は、業務がちゃんと引き継がれていたのかも知れないが、感じのいい親切な人で良かった。
 試しに‘例のチケット’を見せると、既に打刻されており、使用済なんじゃないか・・・ということだった・・・。
 超ショック!

 そのあとは腹が減ったので、近くのレストランに行ったが、ずっとあの‘つかまされたチケット’のことが頭から離れなかった。
 きっと険しい顔をして食事していたに違いない。

 「また騙されるんじゃないか」―――。
 つい、そんな風に思ってしまう。
 日本語で話しかけられると、かえって「怪しい」と感じてしまうのだ。

 だが、その店の魚料理はとてもおいしかった。
 食事は満足。

 時刻は夜中の1時半―――。
 さすがに疲れた。

 出発は明後日なので、ローマ滞在はあともう1日ある。
 そう考えると憂鬱になった。

 列車のチケットもね、どうするかな・・・。
 ホテルの受付の人に、駅で相談してみたら?と勧められたのだけどね・・・。
 なんかもう、関わりたくないという気持ちが強いのだ。

 とは言え、空港までの列車のチケットは調達が必要。
 料金は高いけれど、素直にホテルの送迎サービスを頼んでいれば、こんな思いはしなくて済んだんだよね・・・。

                             以上、みちょるびんでした!

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