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その後の田鶴美氏。

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 こんにちは、みちょるびんです。

 みちょるびんが30年前に書いた小学生高学年の頃の思い出話「バナナ事件!」。
 その冒頭には、主人公田鶴美(仮名)の性格が次のように紹介されていました。

 元来、ヒト真似が大嫌いで、いつの頃からか「他人の色になど染まりたくない」などと口走るようになっていた。ウソがつけないものだから、自ずと自己主張が強くなる。向上心もあるので、自分が正しいと信じたことは譲れない。だからいつも周囲の人との間で、もめごとが絶えなかった。時々は反省するけれど、でも「後悔」はしない。なぜなら、いい加減なことができない質であり、いつも真剣。たとえ過去の自分が選んだ‘道’に誤りがあって、その余波を受けていたとしても、今更、その時のせいになどしたくないのだ。そんな行為は卑怯だと思うし、‘逃げ’だと思う。それに、その方が潔いではないか。
 田鶴美は、そういう人格であった。

                 「バナナ事件!」より(ぷぷっ・ピィ・DO

 「他人の‘色’になど染まりたくない」なんていう表現、「花嫁」がこれから嫁ごうという相手の家風に染まることを抵抗しているみたい!

 花嫁衣裳の「白無垢」は最も格式が高い婚礼衣装とされていますが、「白」は何色にでも染まる色なので、「これから嫁いだ家の家風に染まっていく」という意味合いも込められていると聞きます。

 「自分の‘色’を出していきたい」ではなく、あくまでも「他人の‘色’に染まりたくない」――‘大きなもの’に巻かれて自分の個性を殺したくない――っていう趣旨なのでしょうか?
 二十歳くらいの時の自分が、既に、世の中の仕組みを理解していたとも思えないので、ある種、独特な表現ではありますが、まぁ、当時は、そんな風な思いがあったということです!

 学生時代は、クラブ活動で「演劇」をやっていたし、自分たちで創作もしていました。
 みちょるびんはダンスの振付を作るのも得意だったので、そういった活動を通して周囲の注目を集めることも多かった。
 ヒトと異なる表現をすることで、皆の意表を突き、驚かせるのが楽しかったし、そういった成功体験が、みちょるびんをオリジナリティの追求へと駆り立てていったんだと思う。

 たくさんの人の中に埋もれてしまい、自分がどこにいるのか、自分を見つけられないっていうことに恐怖を感じていたし、今でも独自路線を貫きたいという気持ちは強いです。

 「演劇部」に入部した当時、幽霊部員が多かったので、入部早々に幽霊部員を一掃したということがありましたが(「考察:その人物恐怖症。」)、今、考えるとかなり過激な行為だったなと思います。
 いつも「自分の正義」を振りかざしていた。
 怖いものナシだね!!

 行く先々で、そりゃ、ヒトとも衝突するでしょう・・・って、思うね。

 実は同じく、本棚から発見された30年前のみちょるびんの作文「初めての一人旅」の旅行記でも、当時、仲良しだった友達との行き違いに悩んでいて―――。
 確かに、若い頃のみちょるびんは、人間関係で苦労していたなと、思い出されたのでした。

 当時は、ヒトと比較するということをしていなかったし、そういうのが嫌いだったし、だから、自分がヒトよりも人間関係で悩まされることが多いという自覚もなかった。

 だけどさ、社会に出ると、揉まれるんですよね・・・。
 会社では新人という立場だし、指導される側ですし・・・。
 相手はお友達じゃないのだから、まぁ、孤立したこともありました。

 それでも、「敵」(敵ではなく、同僚!)に負けたくないし、弱みを見せたくないから「へっちゃら!」という顔を貫いていた。
 「バナナ事件!」(後編)の田鶴美と同じです。
 先方には「打たれ強い」って、裏では舌を巻かれていたらしいけど。

 そのうちみちょるびんも、組織の中で働くには、他と足並みをそろえる必要があるということを学んでいきました(「外界にいる自分。」)。

 みちょるびんの場合、相手に対する配慮に欠けていたのが一番の問題だったと、今では思っています。
 「自分の正義」を主張することで、相手の誤りを指摘し、恥をかかせることが多かった。
 「自分の主張」を通すことは、みちょるびんにとっての「勝利」で、自分の正しさを証明することに躍起になっていた若かりし時代もあったように思う。

 確かにみちょるびんが正しかったんだと思う。
 それにその方が効率的でもあった。
 だけどそうすることで相手のプライドを無用に傷つけ、結果として、恨みを買っていたんだと思う。
 モノは言いようだし、「全体」の勝利も考えなきゃいけない。

 昔のトンガっている文章を読んでいると、自分が考えていた以上に、当時は相当にトンガっていたんだろうなって想像されました。
 当事者には、なかなかわからないものですね。

 そういえば、ある時、親友からはそんなような悩みを聞いたことがないなって、自分との違いに気がついたことがありました。
 いつも「ヒトに恵まれている」と、親友はその幸運に感謝していましたが、だがそれは、親友が単にラッキーだったわけではない。

 性格が穏やかで心優しい親友は、何より、人とのつながりを大切にしている。
 そんな親友のことを、周囲が愛さないはずがないのです。
 「ヒトに恵まれている」のは、親友の行いがいいから。
 親友がしていることが、自分に返ってきている、そういうことなんです。

 そんな風に考えられるようになったのは、みちょるびん、かなりの進歩です!
 周囲をちゃんと見渡せることができるようになったということでもある。

 今はね、みちょるびんも「ヒトに恵まれている」って感謝できるようになりました♪

 高校を卒業してから数年後に、当時はあまり面識のなかった男子同級生と電話で話をしたことがあって―――。
 その時に「ずいぶん丸くなったね!」と驚かれ、「接点がなかったヒトに、私の何がわかるの!?」って、不思議に思ったことがありました。

 直接的な関わりがない人ほど、外に向かって発信されているその人の「印象」でしか判断できないわけですが、それで「丸くなった」って言われるんだから、昔は余程、トンガっていたんだと思います!

                             以上、みちょるびんでした!

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