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『Love Letter』の感想。(3)

投稿日:2025年4月11日 更新日:

 こんにちは、みちょるびんです♪

 公開30周年を記念した中山美穂さん主演映画『Love Letter』(岩井俊二監督作、1995年)を鑑賞しました(「『Love Letter』の感想。(1)(2)」)。
 みちょるびんの勘違いにより観た映画でしたが、せっかくなので感想を書きたいと思います。
 ネタバレありなので、映画を観に行くご予定の方は、閲覧注意です!

3.美女故の習性?

 神戸在住の愽子には、亡くなった婚約者・樹が「一目ぼれした」と愛の告白をしてくれたという大切な思い出がありました。
 しかし愽子は、小樽在住の女性・樹が自分の容姿に似ているという事実を知ることになります。

 本当は婚約者・樹は、自身の初恋の人――同姓同名のクラスメイトだった小樽の樹――に自分が似ていたから、自分のことを好きになったのではないか・・・という疑いを持ち、愽子は、小樽の樹に嫉妬心を抱いている・・・ということをお義母さんに告白します。

 ここは、中山美穂さんにとっての見せ場の1つで、しんみりとする良いシーン。

 これを受け、「こんなにも亡くなった息子のことを今もなお愛してくれている」ってことに感激したお義母さん役の加賀まりこさんが嬉し泣きをします。
 息子さんへの愛が感じられ、加賀さんの演技はとても上手かったのですが、中山さんが若干置いてけぼりを食らったような感じになってしまい、せっかくのいい場面だったのにちょっとかわいそうでした☆

 だが、そんなことよりもみちょるびんが注目したのは、愽子の、「婚約者の一目ぼれだった」という告白を何の躊躇もなくさらりと話した点。

 愽子は、慎ましそうに見えて、相当、自分の容姿に自信があるんだなって感心しました。
 一目ぼれだなんてこと、美しい女にとっては日常茶飯のことで、慣れっこなんだろうか!?
 現に、婚約者の友人・豊川悦司さんからも言い寄られているし、さぞかしモテモテの人生を歩んで来られたんだろうね!

 あるいはだから、美しい非凡な自分に似ているという、自分以外にも美しいとされる存在の小樽の樹に対して、悔しさをにじませたっていうことはないだろうか!?
 なーんて、邪推したくなる一件でした。

4.小樽の樹の中学時代と現在

 亡くなった婚約者のご友人である豊川さんからも熱烈なアプローチを受けるも、一歩前に足を踏み出せない愽子。
 可憐ではかなげな立ち位置はキープしているが、でも案外図々しかったりする。

 それはもちろん、婚約者への愛がそうしているのだけど、小樽の樹に根掘り葉掘り、中学時代の婚約者の様子を聞き出そうとします。

 樹は樹で、図書館勤めだけあって、本を読んだり文章を書くのが好きなのか、積極的に彼との思い出話を手紙に綴り、愽子に協力する。
 普通の人はそこまで暇じゃないし、いくら元クラスメイトの知り合いに頼まれたこととは言え、見ず知らずの人にそこまでサービスはしないだろう。
 そこがまた樹の面白いところだと思うのだが。

 樹が愽子に報告する思い出話は、映像として劇中劇が流れるのですが、樹の少女時代の役が酒井美紀さんだったっていうのも違和感。
 演技も上手だったし、可愛いかったから許すが、中山美穂さんとは顔のタイプが異なるし、どうしても同一人物に見えないところが残念。

 愽子が、自分に容姿が似ているという樹を改めて卒業アルバムで確認するシーンがありましたが、顔が違い過ぎて、ここでもすんなり、話が入って来なかったのでした☆
(つづく・・・)

                             以上、みちょるびんでした!

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