こんにちは、みちょるびんです♪
公開30周年を記念した中山美穂さん主演映画『Love Letter』(岩井俊二監督作、1995年)を鑑賞しました(「『Love Letter』の感想。(1)・(2)・(3)・(4)・(5)」)。
みちょるびんの勘違いにより観た映画でしたが、せっかくなので感想を書きたいと思います。
ネタバレありなので、映画を観に行くご予定の方は、閲覧注意です!
8.75歳のおじいちゃん
誰かもレビューに書いていましたが、小樽の樹の75歳のおじいちゃんがとても元気。
風邪をこじらせ、高熱で倒れしまった樹。
奇しくも樹の父親が亡くなったときと同じシチュエーションで、外は大雪、救急車の迎えには1時間後という状況でした。
おじいちゃんがお父さんを担いで病院に運びましたが、その時の対応のまずさが原因で夫を失ったと思っていた樹の母は、同じ行動に出ようとするおじいちゃんを制します。
しかしおじいちゃんは、1時間かかる救急車を待つよりも、徒歩で病院に向かった方が20分間時間を短縮できると主張し、樹を背負って雪の中を走ったのでした。
火事場のバカ力ってこともあるのかも知れないし、田舎暮らしだから足腰が鍛えられているのかも知れない。
75歳とは思えない強靭さに驚きました。
高熱であるため体を温めろという救急隊からの応急処置の指示がありましたが、あの大雪の中、果たしてそれが忠実に守られていたのかは疑わしい。
ですが、いずれにせよ、おじいちゃんのおかげで、樹は一命をとりとめることができたのでした。
物語の説明につい、愽子の婚約者の死を中心に語ってしまいましたが、この映画『Love Letter』には、樹の父の死もテーマの1つとなっている。
樹にとっては、父の死のトラウマが解消され、同姓同名のもう一人の樹から想いを寄せられていたという事実も判明し、いいことずくし。
愽子の方もきっと、もうしばらくすれば婚約者の友人・豊川悦司さんとの関係に進展を見せることでしょう。
9.総論
映画の中で、数回だけ字幕が出たのですが、すべて英語だったのには戸惑いました。
そのため、『Love Letter』という映画のタイトルも、邦題はそのまま「Love Letter」なのか、カタカナで「ラブレター」なのか、はたまた「恋文」なのかと、いろいろ考えました。
あとでネットで調べたところ、「Love Letter」でよかったということが判明しましたが。
レビューの中に「名作」という文字をたくさん見たので、調べてみたところ、この映画は、岩井俊二監督の初の劇場用長編映画監督作品であり、第19回日本アカデミー賞では、作品賞をはじめとする6部門ノミネート、その他、数々の賞を受賞していて、岩井俊二監督の代表作の一つとされるとのこと。
モントリオール世界映画祭において観客賞を受賞したそうだから、字幕が英語だったのはその時の名残だったのでしょう。
あれやこれやと気になるところを書き立てた映画『Love Letter』でしたが、こんな風にいろいろと観客の想像を膨らまさられるのは、いい映画である証。
批判めいたことも書きましたが、総じて面白かったと思っています。
瑞々しい中山美穂さんが観れたのも良かったです。
みちょるびんの隣の席の女性が鼻をすすっていて、映画が始まる前にもすすっていたようだったから、風邪か花粉症かとも思いましたが、映画の終盤はより激しかったから、やっぱり涙していたのかな?
別の方向からも同じようにすする音が聞こえたので、きっとそうに違いない。
中山美穂さんを偲ぶファンの方も多かったのかも知れませんね。
(完)
以上、みちょるびんでした!