宝石 旅行

「糸魚川」レポート。(14.フォッサマグナ・ミュージアム)

投稿日:2022年7月23日 更新日:

 こんにちは、みちょるびんです。

(前回までのあらすじ)
 日本の国石「ヒスイ」の産地として有名な新潟県糸魚川市。「ヒスイ狩り」に憧れを抱いていたみちょるびんは、とうとう糸魚川まで行ってまいりました!
 滞在時間25時間という短い時間で、いかに糸魚川を堪能するか!?
 初日は早速、ヒスイが拾えるとして知られる「ヒスイ海岸」に乗り込み、「ヒスイ狩り」を楽しんだみちょるびん。
 そして運命の滞在2日目の朝。どうにかこうにか昼飯用のおにぎりをゲットし、制限時間内に行って帰って来れるか懸念された「フォッサマグナ・パーク」を制覇。
 次に「フォッサマグナ・ミュージアム」の「化石の谷」で化石採集の体験を行い、採集した石を学芸員さんに同定してもらい、2個に化石が含まれていました!
『糸魚川』レポート。(2.秘密兵器)」「『糸魚川』レポート。(3.想定外)」「『糸魚川』レポート。(4.ヒスイ狩り)」「『糸魚川』レポート。(5.計画づくし)」「『糸魚川』レポート。(6.にぎり飯)」「『糸魚川』レポート。(7.田園風景)」「『糸魚川』レポート。(8.フォッサマグナ・パーク)」「『糸魚川』レポート。(9.「化石の谷」へ)」「『糸魚川』レポート。(10.化石採集体験)」「『糸魚川』レポート。(11.運命の結果発表)」「『糸魚川』レポート。(12.石のかお)」「『糸魚川』レポート.(13.ヒスイに出会えない人)

~☆~・~☆~・~☆~・~☆~・~☆~・~☆~・~☆~・~☆~・~☆~・~☆~・~☆

「フォッサマグナ・ミュージアム」は6つの展示室で構成されています。

  第1展示室:魅惑のヒスイ
  第2展示室:糸魚川大陸時代
  第3展示室:誕生日本列島フォッサマグナシアター日本地質学の父ナウマン博士
  第4展示室:変わりゆく大地
  第5展示室:誘惑の化石
  第6展示室:魅惑の鉱物

 簡単ですが「フォッサマグナ・ミュージアム」において印象に残ったところをかいつまんでご紹介します。

 以前書いた記事「新☆誕生石!(15:5月の誕生石)」でも紹介しましたとおり、糸魚川のヒスイは歴史が古く、古墳からも糸魚川さんのヒスイが発見されています。
 ヒスイは明治に入り日本で大流行しましたが、当時ヒスイは日本では産出されないと考えられており、外国からの輸入に頼っていたという状況がありました。
 ですから糸魚川においてヒスイが発見された際は、大フィーバーになったということのようです。

 だから、みちょるびんの中では「ヒスイ=糸魚川」という構図が出来上がっていましたが、博物館情報によると日本では10か所以上のヒスイ産地が知られているそうです。
 展示されていたパネルの地図を見ると九州にもマークがありました。
 自分が生まれ育った身近な土地で、実はヒスイが産出されるということを知りびっくりしました。
 機会があったら「ヒスイ狩り」に出かけてみようかなぁ。
 だけど、ヒスイを発見できる確率は糸魚川よりも更に低くなるでしょうけどね。

 博物館ではヒスイがどこでどうやって生まれるかという解説もありますが、糸魚川のヒスイは世界最古級の5億年前に誕生したことが近年の調査でわかったのだそうです。
 ちょっと誇らしいですね。

 ヒスイ以外でも「石」がどこで生まれるのかという解説もあり、宝石鑑別のディプロマを持つみちょるびんとしては興味津々。
 「火成岩」「変成岩」「堆積岩」の種類に分けて、具体的な石のサンプルが展示されているのはありがたい。
 写真だけではなかなか細かいところまで観察できませんし、「石」を学びたい人は必見です。

 面白かったのは、「鉱物名になった日本人」というリスト。
 お名前と写真つきで61名の方が紹介されていました。
 こんなにたくさんの日本人の方が登録されていたということに驚きです。
 世界的に見てこれが多いのか少ないのかはわかりませんが、やっぱりうれしいですね。

 因みに、書籍「地球のキセキ、大研究! 宝石のひみつ図鑑」(2022年、諏訪久子著)によると、宝石で唯一日本人の名前が使われているのは、杉健一博士らが1944年に愛媛県にて見出した鉱物の「スギライト」。
 和名は「杉石」で、紫色が印象的な不透明石です。
 杉健一博士のお名前も、ちゃんとこの「鉱物名になった日本人」のリストの中にありましたよ。
 杉博士は、俳優の佐藤健さんと東幹久さんをミックスしたような、イケメンです!
 こちらも必見!!

 最後の展示室となる第6展示室では、日本や世界の様々な鉱物が展示されています。
 現在、上野の国立博物館から名古屋市科学館に場所を変えて開催中の特別展「宝石 地球がうみだすキセキ」も面白かったですが、「フォッサマグナ・ミュージアム」の第6展示室の展示も充実しています。
 新潟県と愛知県で場所が離れているので簡単に訪問できるところではありませんが、両方を訪問できると、より理解を深めることができると思います☆

 最後に、第2展示室には古代の海底を再現した展示コーナーがあります。
 ここでは「化石の谷」でご自分が採集した化石の全容がこの展示で明らかになるかも!?
 みちょるびんが採集した「ウミユリ」「コケムシ」も再現されていましたよ。

 今回の記事のアイキャッチ写真として使用しているもの再現展示で、「ウミユリ」は背の高いオレンジ色のもの、「コケムシ」はその足元にあるラッパのような形をしたものです。

                             以上、みちょるびんでした!

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