宝石 旅行

「糸魚川」レポート。(13.ヒスイに出会えない人)

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 こんにちは、みちょるびんです。

(前回までのあらすじ)
 日本の国石「ヒスイ」の産地として有名な新潟県糸魚川市。「ヒスイ狩り」に憧れを抱いていたみちょるびんは、とうとう糸魚川まで行ってまいりました!
 滞在時間25時間という短い時間で、いかに糸魚川を堪能するか!?
 初日は早速、ヒスイが拾えるとして知られる「ヒスイ海岸」に乗り込み、「ヒスイ狩り」を楽しんだみちょるびん。
 そして運命の滞在2日目の朝。どうにかこうにか昼飯用のおにぎりをゲットし、制限時間内に行って帰って来れるか懸念された「フォッサマグナ・パーク」を制覇。
 次に「フォッサマグナ・ミュージアム」の「化石の谷」で化石採集の体験を行い、採集した石を学芸員さんに同定してもらい、2個に化石が含まれていました!

『糸魚川』レポート。(2.秘密兵器)」「『糸魚川』レポート。(3.想定外)」「『糸魚川』レポート。(4.ヒスイ狩り)」「『糸魚川』レポート。(5.計画づくし)」「『糸魚川』レポート。(6.にぎり飯)」「『糸魚川』レポート。(7.田園風景)」「『糸魚川』レポート。(8.フォッサマグナ・パーク)」「『糸魚川』レポート。(9.「化石の谷」へ)」「『糸魚川』レポート。(10.化石採集体験)」「『糸魚川』レポート。(11.運命の結果発表)」「『糸魚川』レポート。(12.石のかお)

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 「フォッサマグナ・ミュージアム」は6つの展示室で構成されていますが、「ヒスイ狩り」で本物のヒスイをゲットしたい方は、「ヒスイ狩り」にお出かけになる前に、同ミュージアムの第1展示室が必見です!
 第1展示室では糸魚川の川や海で発見された美しいヒスイ原石のコレクションがたくさん展示されているからです。

 まずは本物をじっくり観察して、目を肥やしておきましょう!
 そうしないことには、海岸の数ある石ころの中からヒスイを的確に選出できませんよ!!

 とは言え、正直なところじっくり観察してある程度理解したつもりでいても、それと同じ特徴の石に当たればよいですが、必ずしもそうとは限らないのが自然界。
 それに、実際にヒスイとして展示してあるものの中にも「これがヒスイなの?」とその特徴から逸脱していると思われるようなものも展示物の中にはあったし、結論的には「素人にはなかなか難しい」ってことです。

 宝石鑑別のディプロマを持っているみちょるびんと言えども、宝石店に出ている品質のよいヒスイであれば見分けはついても、原石にはめったにお目にかかれないものなので知識がない。
 一応みちょるびんも、みちょるびんなりにヒスイ狩りの様子を投稿されているyoutuberの方の動画で研究したつもりではいましたが、「味の素のような結晶がキラキラして見える」という顕著な特徴を持つ石が見つかりさえすれば、きっと「ヒスイに違いない」という確信を深めることがでるとは思うのですが、全てのヒスイがそういった標本のような形で見つかるとは限らないわけです。

 第一、拾った石はヒスイでない可能性の方が高いですしね。
 それにヒスイは、多くの人が連想する緑色以外に、黒色だって白色だって、青やラベンダーだってあるわけです!
 青やラベンダーなんかは稀でしょうからめったに拾うことはような気がするし、仮に拾えたとしたら、色合いが他の石と異なるので多少は見分けがつきそうなものですが、黒色となると他の石との判別がつきにくく、見逃しそうですよね・・・。 

 実はみちょるびん、「フォッサマグナ・ミュージアム」からの帰り際に、博物館が作成したチラシを見つけて少しショックを受けました・・・。

 「ヒスイと出会うコツ」というものでヒスイの特徴が紹介されているものなのですが、その裏面には「ヒスイと出会えない人はこんな人 ――あなたは、あてはまるかな?」という記載がありました。

 1.当館を見学していない、またはしっかり見学していなかった。
 2.本物のヒスイを見なくても、見みつけられると思っていた。
 3.海岸に行けば、たくさんあって簡単に見つかると思っていた。
 4.ヒスイは全て緑色だと思っていた。
 5.石の表面がザラザラでも、色が鮮やかならヒスイだと思っていた。
 6.ヒスイは全て、ライトを当てると色を通すと思っていた。
 7.当館が配布している、この「ヒスイと出会うコツ」を入手していなかった。

                「Fossa Magna Museum  2021.7.25作成」

 上記3.~6.についてはその理解でいたのですが、みちょるびんの場合は「1.」「2.」及び「7.」が当てはまらない。

 つまり、みちょるびんの「ヒスイ狩り」の敗北は「フォッサマグナ・ミュージアム」への来館が叶わないうちに実施していたということ!

 だってさぁ、糸魚川滞在25時間のうちに「ヒスイ狩り」「フォッサマグナ・パーク」「化石の谷」「フォッサマグナ・ミュージアム」「小滝川ヒスイ峡」の全てを網羅しようと思ったら、どうしても「ヒスイ狩り」は初日の夕方に設定せざるを得なかったんだもん!
 仕方ないじゃーんっ!!!

 情報が少なく謎に包まれていた(?)「フォッサマグナ・パーク」も、「フォッサマグナ・ミュージアム」に先に来ることができていれば、必要以上に心配することもなかったのでしょう・・・。

 うーぬ。
 「糸魚川」を満喫するためには、まずは「フォッサマグナ・ミュージアム」に直行して学ぶっ!ていうのが鉄則と言えるのかも知れません。
 もし、これから「ヒスイ狩り」にチャレンジしてみようとお考えの方は、是非まずは「フォッサマグナ・ミュージアム」にお越しいただき、とにもかくにもこの「ヒスイと出会うコツ」を入手することをお勧めします☆

 しかしさぁ。
 「石」を拾った暁には、拾って来た石を学芸員さんに鑑別してほしくなるわけだから、また改めて出直さなきゃならない運命にあるのよね・・・。
 しかも「土日の学芸員さんが在勤の日に限る」ので、お気をつけて!

                             以上、みちょるびんでした!

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