こんにちは、みちょるびんです。
たぶんね、みちょるびんがこんな風に「占いが当たる」と信じるようになったのは、‘エスパーのおじさん’の存在が大きいのだと思います。
記事「縁というもの」で、みちょるびんが今勤めている会社に入社したときのエピソードを紹介していますが、「入社」の立役者の1人が、‘エスパーのおじさん’でした。
みちょるびんが‘エスパーのおじさん’と呼ぶその人は、みちょるびんが学生時代によく遊びにいっていた地元の占い師さんです。
「エスパー占い」と称してトランプ占いをされていたので、だから、‘エスパーのおじさん’。
おじさんの占いでは、‘縁’の「ある」「なし」をみるというものでした。
本当に、これが良く当たっていて!
まるで、みちょるびんは、エスパーのおじさんの‘仲介屋’みたいな感じで、たくさんの友達をおじさんのところに連れて行きました。
結婚を的中された友達もいたし、そういうことがあると、ますます盛り上がるわけです。
どういう経緯だったか覚えていませんが、母・マミーも連れて行ったことがありました。
もしかすると、娘が怪しげなところに出入りしていると心配して、ついてきたのかも知れませんね、今思うと。
だけど、みちょるびんは、当時はまだ十代で子供だったし、そんな親の心配なんてわからないから「ね? すごいでしょ?」って感じで、無邪気におじさんを紹介し、母子二人でおじさんからうなぎをご馳走になったという思い出があります☆
おじさん自身も、コーヒーに手をかざしては、味が変わるというパフォーマンスを真剣に披露してくれるような面白い人だったので、「変わっているけど、根はいい人」ってマミーも安心したんじゃないでしょうか(普通は、逆に心配する!?)。
とにかく、おじさんちへの出入りを禁止されたことはありませんでした。
さて、みちょるびんの父・パピーは、自分の娘たちに対し、実家から‘スープの冷めない距離’のところに、ずっと住んでいてほしいという願いを持つ人でした。
だから、みちょるびんが、就職のために上京したいという意向を伝えた時は、猛反対を受けました。
母・マミーは「お前の育て方が悪いから、みちょるびんがそんな風になってしまった」と、当時、パピーから相当責められたそうで、未だにその時の話をマミーからされます☆
連日連夜、思いとどまるよう、両親が入れ替わりに説得に来て、そのすさまじい集中攻撃に、みちょるびんは人生初の胃痛を経験したほどでした。
「やっぱり、やめた方がいいのかな」と弱気になって、それで相談したのが、エスパーのおじさんだったんです。
そもそも、まだ、入社にかかる採用試験を受けに行く前の段階。
だから、採用試験に受かるかどうかという質問を、おじさんにしました。
そうしたら、おじさんから一言「受かるよ」と言われたんです。
おじさんは、‘縁’の「ある」「なし」を占うのを得意としていたので、みちょるびんと会社の間の‘縁’を占って、「縁アリ」と判定したんですね。
当時、みちょるびんの感覚では、「努力すれば、合格する」という言い方をするのが、占い界の‘常’だと思っていたました。
合格しなかったのは、あなたの努力が足りなかったせい・・・という、逃げ口上を作っておくというかね・・・。
だから、おじさんの軽いノリの「受かるよ」には拍子抜けしたし、でもその分、逆に、説得力があるようにも感じたんです。
そして、こんな風に思いました―――。
もし、本当に「受かる」という未来が用意されているのであれば、(採用試験を)「受けない」という選択をすることは、自らその「受かる」未来を放棄してしまうことになり、もったいない!って。
それで、両親の反対にめげずに、採用試験を受ける決意をしました。
試験は、汽車(!)に乗って出かけた先の「都会」で行われる予定だったので、一人で汽車に乗ったことなんてないみちょるびんにとっては、それはそれで、高いハードルの一つのようにも感じられたのですが、何とか切符を準備しました。
東京という大都市がキラキラ眩く感じる田舎者の感覚からすると「そんなの(入社)無理にきまっているじゃん」と考える方が大多数で、「(どうせ受かるわけないんだから)気が済むようにさせたらいい」という、一緒に住んでいたばあちゃんの冷静な口添えのおかげで、両親は実質、黙認することになったのでした。
その後は、あれよ、あれよ・・・という感じ。
スルッと受かったし、しかも、こんなにも長く勤めているんです。
エスパーのおじさんが言い当てた通り、「縁があった」んだと思います。
あの時、エスパーのおじさんに相談していなかったら・・・、「受かるよ」というあの一言がなかったら、もしかすると、みちょるびんは、別の人生を歩んでいたかもしれない・・・。
実家の近所に住んで、一生、故郷を離れることなく、過ごしていたかも知れない・・・。
ましてや、海外に住むなんて、あり得ない!!
エスパーのおじさんは、自分の占いに自信があって、その時に出た占い結果を、単に口にしただけだったのだと思います。
勿論そこには、一切の忖度などなかった。
でも、それがかえって、みちょるびんの背中を後押ししてくれることになった―――。
みちょるびんの「占い」との付き合いは、おそらく、その時から始まったんだと思います。
みちょるびんが最も信頼を寄せた占い師「エスパーのおじさん」は、残念なことに、早くにお亡くなりになりました。
おじさんが長生きしてくれていれば、きっと、こんなに迷うこともなく、いろんな‘縁’を占ってもらっていたのだろうなぁとも思うし、でも逆に、だからこそ、ちゃんと自分で選択してこれたのかなぁという自負もります。
あーっ!
エスパーのおじさんが手をかざした甘いコーヒーを、また飲みたくなっちゃった!!
以上、みちょるびんでした!