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鹿児島旅行!(32.薩摩伝承館。)

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 こんにちは、みちょるびんです♪

 鹿児島旅行最終日(2)。

 旅館をチェックアウトしたあとは荷物を預けて、旅館の敷地内にある薩摩伝承館に出かけた。
 雨は降ったりやんだりと変な天気だったが、伝承館に行く時は傘を差さずに出かけられたので良かった。

 まず、薩摩伝承館はその佇まいに引き込まれる―――。

 日本の伝統美の形を京都にある「平等院鳳凰堂」に求めて建設されたものなのだそうで、屋根には本瓦、組子や格子、床には本木が使われるというこだわり。
 池の水波に映る気品あふれる姿は美しく、ため息が出るのであった。

 みちょるびんと母・マミーは、前日にランチのために一度、薩摩伝承館を訪れていたのだが(「鹿児島旅行!(21.指宿到着。)」)、その豪華さからきちんと見学したいと考え、再訪したのであった。

 10時過ぎに入館、ガイドさんが案内してくれることになった。

 ミシュラン・グリーンガイド一つ星を獲得した薩摩伝承館は、「ここに来れば薩摩が分かる」をコンセプトに作られた美術館なのだそうで、幕末から明治にかけてひときわ輝いた薩摩の歴史と文化を伝えている。
 みちょるびんたちが宿泊した旅館が、創業以来60年の歳月をかけて蒐集した約3,000点のコレクションから、世界を魅了した金襴手薩摩焼や絵画などの名品が展示されていた。

 伝承館の展示は1階と2階に分かれていて、ガイドによるツアーは1皆のメインホールで行われた。
 金襴手薩摩焼ばかりを集めて展示した「金襴の間」は豪華絢爛で、金が施された焼き物は眩しくて目がくらむようだったし、人が入るくらいの大きさの薩摩焼にも圧倒された。
 当時、西洋ではこういった華やかなものが好まれたのだそうで、たくさんの薩摩焼が幕末から明治期に外国に渡ったんだそう。

 ガイドさんは地元出身なんだろう、薩摩に誇りを持っていることがよく伝わってきた。

 ガイドさんから「チキンカップを知ってるか?」と問われ、その場でスマホで調べてみるように言われた。
 鶏を描いた中国の茶器の愛称が「チキンカップ」なんだそうで、伝承館の2階にも展示されているということであった。
 2階に行って探したが、最初はそれに気がつかず、素通りしてしまっていた。

 それもそのはず、チキンカップは高さ3.8cm、径8.3cmと小さいのだ。
 でもよく見ると、ニワトリの絵は愛嬌があってかわいかった♪

 この盃は、約500年前に皇帝御用酒杯として作られたものなんだそう。
 そもそもこの手のものは、最高品質のものだけが宮廷に入り、選抜されなかったものは全て粉砕されたというのだから、逆に、現存しているということは、正真正銘の皇帝御用ということになる!
 明の皇帝・万暦帝は、御前に必ずこの酒杯一対を置いて楽しんだんだとか。

 さて、このチキンカップが注目されることになったのは、2014年に香港で開かれたサザビーズのオークション。
 中国人実業家が2億8100万香港ドル(約37億円)で落札したことで脚光を浴びることになったらしい。
 その落札額は、中国古代磁器としては過去最高値とのこと。
 そしてこの酒杯が、世界中で記録に残っているのは約19点のみなんだそうで、北京、台湾、ロンドン、ニューヨーク等の博物館に収蔵されているとのこと。

 それからここ、薩摩伝承館!
 ガイドさんが、ネットをググることを勧めてくるはずである!!

 前日に、指宿を案内してくれたタクシーの運転手さんが、薩摩切子ですんごいお高いのがある、必見だ!と教えてくれていたが、その比じゃなかったね!
 もちろん、切子も素晴らしかったですが!!

 2階の展示室にはその他、幕末から明治にかけて日本を近代国家への導いた薩摩の姿が、西欧との文化交流と西郷隆盛をはじめとした偉人に焦点をあてつつ紹介されていた。

 内容はとても濃かったが、さすがにこの薩摩伝承館に何時間もいられるものではない。
 もともと指宿観光は、最終日であったその日に行うことを考えており、帰りの電車は15:07指宿発、16:00鹿児島中央駅着の切符を購入していた。
 しかし、時刻はまだ11時を回ったばかりで、電車の発車時間まで4時間近くもあった・・・(- - ☆)。

 ネットで調べてみたところ、鹿児島中央駅行の特急「指宿のたまて箱」が、指宿12:57発であったので、これで鹿児島市に戻り、観光していなかった鹿児島市を回るのも手だと思った。
 「指宿のたまて箱」の座席は指定席であるが、きっと空いてるに違いない。
 話はまとまった。

 薩摩伝承館を去る前に、受付付近にあった売店で切子などを見ていたら、マミーに電話がかかってきた。
 知り合いだったようでしばらく話をしていたが、マミーが「今、旅行中で、別府に来ている」と話すのが聞こえた。

 別府!?
 別府は大分の温泉地・・・。
 ここは指宿であって、別府ではない・・・。
 サスペンスドラマ好きのみちょるびんはつい「アリバイ工作のための狂言か?」と想像してしまうわけだが、そんなわけがない。

 「指宿だよ?」とマミーに伝えると、マミーが笑いながら「間違った! 指宿だった!!」と訂正した。
 それまで受付には、女性が一人、静かにたたずんでいたんだが、急に噴き出して、大笑いを始めた。
 その女性はどうやら、みちょるびんがしたレストランの電話予約を受け付けてくれ、前日のランチの時にも対応してくれた人だったらしい―――。

 「お母さんと旅行できるだなんて羨ましい。うちの母はもう出かけられない。お幸せですね。」と言ってくれ、それに対してマミーも「こんな風にいろんなところに連れて行ってくれるんですよ。」と笑顔で返していた。
 マミーは、この旅行中に何度も、初めて訪れる鹿児島旅行のことを「長生きして良かった」と言って喜んでくれていたので、みちょるびんもうれしかった。

 去年に比べると、確実に歩く速度が落ちていて、坂道など、時々辛そうな表情を見せたきたマミー―――。
 いつまでこうして一緒に旅行できるだろう?と思うと、胸がしめつけられそうになった。
(つづく・・・)

                             以上、みちょるびんでした!

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