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鹿児島旅行!(30.脱衣場にて。)

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 こんにちは、みちょるびんです♪

 鹿児島旅行3日目(13)。

 17:30頃にタクシー観光を終え、みちょるびんと母・マミーはようやく指宿の旅館にチェックインした。

 門構えの立派なその老舗旅館は、館内もゴージャスで、売店がたくさん連なってプチ・モールのようになっていた。
 ランチを食べたイタリアンレストランの入る「薩摩伝承館」もこの旅館の施設ということだったし(「鹿児島旅行!(21.指宿到着。)」)、全てが旅館の規模の大きさを物語っていた。

 通された和式のお部屋も高級感漂っていてきれいだった。
 タクシーの運転手さんは、人気が高くて予約がなかなか取れないと話していたが、これまでとは異なり(「冬休み、帰省中♪(7)」)、宿泊10日前という直前の予約であったにもかかわらず、とれた部屋がこのクオリティーだったので、この旅館が全体的に質の高いことが伺えた。
 満足である♪ 

 いつものように、夜ご飯の前にひとっ風呂浴びに出かけた。
 大浴場は2つあるという案内だったので迷ったが、砂むし風呂のある「元禄風呂」と呼ばれる大浴場の方に行って偵察してみることにした。
 もう一方はどうやら、庭園を眺められる展望風呂ということだったよう。

 「元禄風呂」の入口のところにはカウンターがあって、有料の砂むし風呂のための受付らしかった。
 係の人に訊くと、砂むし風呂の利用は、夜は22時までで、朝は6時からということであった。
 夜ご飯までにあまり時間がなかったし、かと言って食事の後では腹一杯だろうから、その日のうちに砂むし風呂に入るのは難しいことが明らかだった。
 これはもう、翌朝に賭けるしかないっ! 

 大浴場の暖簾をくぐると、脱衣所は結構広く、化粧台なども高級感があった。
 基本的には他の温泉旅館と同じように、脱衣かごが設置されているんだが、一部、ロッカーも備え付けられてあった。
 ロッカーは主に、日帰り入浴客のためのものだろう。

 脱衣かごは、上下に3段くらいの棚に置かれていて、置き場所がいくつもあった。
 そのためだろう、他の客の脱衣かごと取り違えないようにという旅館の配慮から、脱衣かごに貼り付けられるよう付箋とペンが用意されていた。
 これは他の旅館では見られないユニークなサービスだった。
 逆から言うと、それだけ客が多く混乱が生じやすいということなのかも知れなかった。

 みちょるびんたちも念のため、それぞれのかごに名前を書いた付箋を貼って、他の客に間違われないよう注意を促すことにした。

 脱衣し、いざ出陣!というその時、脱衣場の中を裸で行ったり来たりしている年配の女性を見かけた。
 困っている様子だったので話しかけてみると、自分の荷物が見当たらないと言う。
 「ここの他にも脱衣所はあるか?」と訊かれたが、みちょるびんたちは初めて来たばかりであり、詳しいことはわからない。
 もう1つ浴場があったが、あるいはこの「元禄風呂」とつながっていて、出口――脱衣所――が異なる・・・ということがあるのだろうか―――?

 女性は、手首に鍵を巻き付けていて、荷物はロッカーに入れたということだった。
 みちょるびんはロッカーが設置されているのを見ていたので、その場所に女性を案内したが、これではないと言われた。
 確かに、そのロッカーにささっていた鍵の腕輪と、その女性の手首に巻きついていたものとでは色が違っていて、そのロッカーではないという女性の証言は正しいように思われた。

 脱衣所の入り口と反対側にある扉は大浴場に繋がっているものと考えられたが、様子がわからなかったので、一度一緒にその扉の外に出てみた。
 しかしやはり風呂があるだけで、脱衣所らしいところはなかった。

 相談しようにも施設の関係者は周囲にはいなかったし、入り口の外に出て、受付に支援を求めるほかないと思った。
 だがみちょるびんは、既にスッポンポン。
 気軽に訊きに行ける状態ではなかったし、わざわざそのために服を着るのもね・・・と躊躇された。
 誰かすぐに脱衣所から出て行く人がいるだろうし、その人たちに協力を仰げば済むことである。
 悪いが、そこで捜索からは外れさせてもらった。

 マミーは積極的にはその捜査には参加しなかったが、風呂に入らずに、みちょるびんが戻るのを待っていてくれた。
 マミーの「お母さんもあんな風になるのかも知れない・・・」と話す声が、小さく聞こえた。

 気を取り直して、風呂場に向かった。

 その旅館のお風呂は、日本のお風呂の歴史を再現したものなんだそうで、1,000坪もある大浴場には、浮世絵を壁一面に施した浮世風呂や、江戸石榴風呂、樽風呂、釜風呂などが用意されていた。
 江戸石榴風呂はサウナの原型で、江戸時代で言う蒸し風呂のこと。蒸し風呂は入口が低く、くぐって入ったので、「屈み入る」という言葉と、鏡を磨くのに用いたのが石榴(ざくろ)の実だったので「鏡要る」ということばを掛け合わせ、「ザクロ風呂」として洒落たんだとか。
 江戸が最も栄えた元禄時代、当時、銭湯は江戸庶民の社交場として賑わっていたのだそうで、その江戸銭湯の1つに、浅い浴槽に湯を張り寝風呂や腰湯として利用されていた板風呂があったとのことだが、それを模した腰湯もあった。
 2階にあった風呂場の床が心なしかザラザラしていたのは気になったが、総じて気持ちの良い温泉であった。

 みちょるびんは前日の大晦日に、霧島の丸尾滝で足を負傷したばかりであったが(「鹿児島旅行!(14.負傷!)」)、温泉の効能の1つにうちみによいとあったし、引き続き防水カットバンのおかげで温泉に浸かれたのは良かった。
 防水カットバンは、貼った時に密閉されていなかったせいか、中央の患部のところが熱がこもったようにして少し膨れ上がり、ルックス的には気持ち悪いものになっていたが、ちゃんと機能してくれたことに感謝。

 その後は、お待ちかねのおご馳走。
 たらふく食べ、夜はぐっすり眠った。
(つづく・・・)

                             以上、みちょるびんでした!

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