こんにちは、みちょるびんです♪
鹿児島旅行3日目(10)。
いよいよ、「オリビンの浜」と呼ばれる川尻海岸に降り立ったみちょるびん。
制限時間は15分。
このわずかな間に、オリビンを採取しなければならなかった。
これまでの経験からして、そう都合よく宝石が砂浜の上に散らばっているわけがないのだ。
2000年にユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されたルシュー砂州(ロシアの飛び地カリニングラードにあるサンビア半島からリトアニアの港町クライペダの真向かいにある狭い海峡へと延びる、バルト海とクルシュー潟を隔てる全長98 kmの細長く湾曲した砂州)に、カリニングラード側から訪れた時、琥珀が拾えると言われた砂浜で、1つも探し当てることができなかったという苦い思い出がある。
糸魚川の海岸でだって、本物のヒスイが拾えていたのかどうか疑わしいものなのだ(「『糸魚川』レポート。(4.ヒスイ狩り)」)。
カリニングラードのヤンタルヌイの浜辺では、確かに面白いように琥珀が落ちていて、夢中で拾ったが、あの場所は別格と言わざるを得ない。
心してかかる必要があった。
その時のみちょるびんは知らなかったが、かなり条件は悪かった―――。
開聞岳の玄武岩溶岩には、肉眼で見つけやすいほど多くオリビンが含まれていることがあり、その長径は3 mmに及ぶこともあるらしい。
岩石が浸食され、風化せずに残ったオリビンは、硬度が6.5–7.0、比重が3.5程度と大きいので、流水でも残留し、オリーブ色ということもあり見つけやすいのだとか。
一方、みちょるびんがオリビン狩りを行った川尻海岸西側では、内村公大氏・浦嶋幸世氏の調査(「開聞岳のかんらん石」(Nature of Kagoshima Vol. 39, Mar. 2013))によると、オリビンの粒径がより細かいそうなのだ。
開聞岳の溶岩やテフラが近くにある海岸の場合は、波食によって破砕された粗粒な砂がそのまま堆積されるらしいのだが、細粒な砂は堆積されずに、波の作用によってこの川尻海岸に集積せれていることが考えられるとのこと。
海岸砂中に含まれるオリビンは、摩耗して丸みを帯びた粒子が多いため、結晶面が分かりにくいということらしかった。
つまり、遠視用の眼鏡をかけて、砂浜の表面を目を皿のようにして探してみたところで意味はないのだった。
足元の砂は全てが黒く見え、時間ばかりがすぎるだけ・・・。
それで思いついたのが、石の光沢の性質を利用してみるということ。
他の砂利とは異なり、オリビンの石の表面はガラス状光沢なので、光を反射するはずなのだ。
砂浜を少しだけ掘って、少し平らにならしてから太陽光の反射の具合を観察してみた。
すると黒い粒の中にキラリと光るものがあった。
指でつまんでみた。
粒が小さ過ぎて、それだけを掴めるわけではないので、つまんだものを一旦手のひらの上に置いて観察した。
すると、黒い粒の中に、透明の石が混ざっていた。
イケるっっっ!!
みちょるびんはこの自ら編み出した手法で、10粒ほど拾い上げた。
その辺で石を拾っていたマミーを呼んで、手のひらのキラキラを見せた。
マミーからは「ガラスじゃないの?」と言われたが、ジップ付の小さい小分け袋をもらって、大切にその中にしまった。
確かに、明らかにビールの色とわかる3mmくらいの透明石についてはガラスかも知れず、かなり自信がない。
ただ、一緒に拾ったシーガラスなんかでもわかるように、ガラスだと表面が擦れて曇りガラスのようにマットになるのだが、このビール色の石は表面が削られていないので、硬度が高いのではないか――つまり鉱物なのではないか!?期待しているところ。
オリビンの中には、ビール色のものもあるらしいので(「鹿児島旅行!(26.川尻海岸。)」)、そうであってほしい!!
それ以外の石は、無色透明が多かった。
そんな中、2~3粒ほど、心なしか黄緑色っぽく色づいているのがあった。
黄緑色は、まさにオリビンの特徴。
せっかく川尻海岸まで来たのだから、オリビンであってほしい!
これらはほとんどが、1mmくらいの大きさ。
無色透明なのは石英である可能性が高いように思う。
みちょるびんたちがいたエリアでは、火山ガラス(無色で繊維状)も見られるとのことだったので、せめて火山ガラスだったらいいのに!って思っているんだがね・・・。
みちょるびんは宝石鑑別の方法を心得て言えるが、こんなに粒が小さいと鑑別はできないと思う。
まず、小さすぎて比重が正確に計れないという問題がある。
その他の検査もできんだろう。
顕微鏡もなあ・・・。
そもそもこの粒をピンセットでつまもうにもめないと思うし、下手すると圧力で潰してしまう可能性もある・・・。
そんなわけで石の鑑別をする気は毛頭ないが、黄緑色っぽい透明石を拾えたのだから、オリビン獲得に成功したってことにしておこうと思う。
(つづく・・・)
以上、みほるびんでした!
【参考】
「開聞岳のかんらん石」(内村公大・浦嶋幸世 〒890–0065 鹿児島市郡元1–21–30 鹿児島大学総合研究博物館、2013年3月)