こんにちは、みちょるびんです♪
ある金曜日。
その日は、仕事が終わった後に、友人の送別会が予定されていました。
17時過ぎには始まっていましたが、終業時間である18時を過ぎてからでしか出席できない。
幸い会場は、職場のすぐ近くであったので、とにかく終業とともに職場を出発したいと考えていました。
職場の同僚もその送別会に出席する予定でいたので、皆と一緒に行きたい思い、出遅れないように、みちょるびんは終業間際には出かける準備を始めていました。
終業時間、3分前。
みちょるびんは、その日のうちに終了させておく必要があった業務があったことを思い出しました。
その業務は、1週間前から休暇で不在にしている同僚から引き継いでいたものでした。
日中は、忘れないようにやんなきゃ!と覚えていたのだけど、また、あれやこれやと、変化球が伴う依頼に翻弄されたり、ミーティングに参加したりしているうちに、すっかりそのことが頭から抜け落ちてしまっていた・・・。
思い出しただけでも、幸運だったと思わなきゃいけない―――。
みちょるびんは早速、業務に取りかかりました。
当然、一緒に出かけることになっていた同僚たちには、先に行くようにお願いするしかない(- - ☆)。
みちょるびんに課せられた任務というのは、運送業者に荷物を引き取りに来てもらうためにその予約をするというもの。
その運送業者に会社のアカウントがあるので、そこにアクセスし、荷物の種類や引き取りの日時、場所などを入力する必要がありました。
以前にも処理したことがあったし、手順書も手元にある。
現に、予約は5分もかからずに終わらせることができたと思う。
最後に、荷物を受け取りに来た運送業者に渡す伝票を印刷すれば、ミッションは完了!
印刷ボタンを押下。
それを受けて、プリンターが音を上げ、正常な反応を見せました。
みちょるびんは安心し、一刻も早く皆の後を追いかけたかったので、それまで開いていた業者のサイトを閉じ、プリンターが口から吐き出す印刷物を受け取るだけの態勢を作りました。
そんな時に、イヤな音を聞きました。
印刷用紙がスタックするような音・・・。
そしてその直後に起こった、ピーピーピーピーッという、エラー音―――。
それまでちゃんと機能していたプリンターが突然動かなくなってしまったのでした。
ナンで、今なの!?
急いでいる時に限って、これだもの・・・。
そんな愚痴を言ったところで、状況は変わりません。
事務所に残されているのはみちょるびん1人だけ。
自力でなんとかするしかない―――。
宅配の予約自体はできていると思うのだけど、伝票は荷物の引き渡しの際には必要なものだし、予約サイトを閉じてしまった今、果たして、同じ伝票を再び印刷することができるのかどうか、不安になりました。
予約番号みたいなものがあって、それがないと伝票が印刷できない!なんてことになったらマズイ。
だとしたら、プリンターに詰まっている紙をうまく救出し、そこに書かれた情報を入手する必要がある・・・。
プリンターの表示画面に現れた、「この辺を開けろ」という指示に従うのだけど、そこにはそれらしい紙は見当たらない・・・。
一旦、開いた前カバーを元に戻そうと閉じかけたのだけど、何かに引っかかってきれいに閉じてくれない。
それだのに、プリンターは閉じられたと勘違いしたようで、ウィーンと音を立て始めました。
その音は不快なものではなく、もしかすると詰まった紙を自動的に吐き出してくれるのではないかと期待が持てるようなものでした。
だが、カバーは完全に閉まってはいない。
きちんと閉め直した方がいいに決まっているが、ウィーンと何かが始まった状況下で、パッと開けてそれを中断させてしまってもいいものか・・・。
勘違いしていて動きだしたのはプリンターなんだから、そのままカバーを手で押さえて偽装することにしました。
その直後にズズズズ・・・と、これまた聞いたことがないような不穏な音。
更に事態を悪化させたことが予感されるものでした―――。
気を取り直して、前カバーを開け、一番奥にある定着ユニットのレバーを持って引き上げてみました。
すると、幅が2~3cmくらいしか空いていない窓から、その奥にあるロールに、斜めに巻き込まれている用紙が見えました。
このトラブルは、以前にも一度経験したことがありました。
紙はこの窓から引っ張り出す以外に方法がなく、結構、強力に紙が巻き込まれていて、同僚と二人がかりでようやく剥がすことができたのでした。
今回は、あの時よりもひどい。
紙がロールにピタっと貼り付いていて、一切のスキがない。
指は入らないし、薄っぺらい棒状のようなものがないか・・・と周囲を見渡すのだけど、そんなものはない。
それで、ゼムクリップを棒状に延ばしてローラーと紙の間に差し込んでみることにしました。
しかし、紙の下に入り込んではくれたものの、紙を引き上げるどころか、そのまま紙を引き裂くだけ。
破れて浮き上がった紙の端をつまんで引っ張ろうとしてみても、強靭に巻き付いているため、すぐに指の間からすり抜けてしまう。
困りました―――。
(つづく・・・)
以上、みちょるびんでした!